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ストレスフリーな生活を送るために行動心理士が『八正道』を語る📕Part2『正見(しょうけん)』

物事に囚われる事なく、ありのままに見ることを【正見】という。

ありのままに見る 

とは、”判断”を加えない事。

判断を加えない  
とは、”心のフィルター”を通して物事を見るという事。

心のフィルター  とは、
これまでの知識・経験・記憶で色づけされた”色眼鏡”


こうして、心のフィルターを通して物事を見ると、
『好きだ・嫌いだ』『愉快だ・不快だ』『正しい・間違っている』という”判断”をしてしまう。


そうした判断こそが、あらゆるストレスのきっかけになっている。これに現代人は気づかない。



もし、ストレスを感じてしまっている時は、自分がどのような心のフィルターで、どのような判断を加えたのか、という事を客観的に認識し、その上で、心のフィルターや判断を取り除いた”ありのまま”の姿を見るようにするといいだろう。


あくまでも仏教の世界観の話になってくるが、現代チックに伝えると以下だ。

①悩みの正体は『執着』である。

②『執着』は心の反応である。

③心の反応を無くせば、悩みはなくなる。

④ただし、人間には喜びを求め続ける心があるから、心の反応がある。

⑤言い方を変えれば、求め続ける心が生命エネルギーだ。

⑥求め続ける心は、7つの欲求を生み出す。

⑦欲求を通じて人間の人生は続く。

⑧一つの欲求が満たされても、別の欲求が生まれ、続く。だから悩みが生じる。

⑨つまり、③に書いたことはできないが、無駄な心の反応を無くす事はできる。

⑩その無駄な心の反応を断ち切る方法の前に、人の心は求め続けるものなのだという事実を受け入れる必要がある。『心』とはそういうものだと。

このような『心』を理解できないと、砂漠に現れた蜃気楼を無限に追いかけてしまうようなものだろう。
自分自身を振り回されないようにしなければならない。


STEP❶
心の状態を言葉で確認する。→ラベリングという。(私はイライラしてる、ザワザワしてる、私は怒っている など)

STEP❷
心の外側へ焦点を移す。悩みは心の内側で起こっているので、次の方法で行う。身体感覚・自然の中・運動に集中すると心の負の連鎖から抜け出せる

STEP❸
頭の中を分類する。求める心(貪欲・怒り・妄想)は乗り越えるべき煩悩である。

これら、STEP❶❷❸を中立的な立場で、反応することなくただ素直に客観的に、
”ありのまま”に見ること、これが”正見”である。

この”正見”ができるようになれば、無駄な反応をすることなく、悩みの負の連鎖を断ち切ることができる→つまり、ストレスフリーな生活ができるようになる。

以上、八正道の一つ『正見』でした。


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