アカメ・ガネ

薬局薬剤師 / 処方提案数300件以上 採用率80%以上 / 服薬情報提供書(トレーシ…

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薬局薬剤師 / 処方提案数300件以上 採用率80%以上 / 服薬情報提供書(トレーシングレポート)による処方提案には、地域医療を変える力があります

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明日からできる、トレーシングレポートを使った処方提案

もっと対人業務を充実させたい。 もっと医師と連携したい。 何より、もっと患者さんに寄り添った医療がしたい。 そんなことを考えながら、毎日働いていませんか? 大きな設備投資も、新たな認定資格も必要なく、あなたと患者さんと医師が強い信頼関係で結びつく。それを叶える方法があります。 それは、服薬情報提供書(トレーシングレポート)を使って処方提案をすること。たった 1 枚の紙が、あなたの願いを実現します。  【書けない。読んでもらえない。怒られる。】「トレーシングレポート

    • 【トレーシングレポート#19】 イルベサルタン・アムロジピン10mg配合錠への変更を提案

      「この患者さん、1 回に 3 錠のんでいるけど、配合錠に変えれば 1 錠ですむ。お薬手帳を見ると、以前は院内処方の診療所に通院していたけど、半年前から院外処方のクリニックに変わったのか。ずっと同じ薬を飲んでいるみたいだけど、どうしようかな。疑義照会するべきなのか…」 患者さんに服薬指導をしている時、似たような事例に出会ったことはないでしょうか。 配合錠にすると 1 回に服用する薬剤の数が減るため、患者さんの服薬負担を減らすことができます。服用する数が少し減るだけで、そんな

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      • 【トレーシングレポート#18】ピルシカイニドの中止を提案

        「このピルシカイニド、何年も前に脈がとぶからという理由で飲みはじめたものの、それ以降は自覚症状がないようす。腎機能から判断すると用法用量に問題があるわけではないけれど、このまま飲み続けてもいいのかな…」 抗不整脈薬のピルシカイニドを服用している患者さんに服薬指導をしているとき、このように考えることがあると思います。 Vaughan Williams 分類 における Ⅰ 群薬は、不整脈としては軽症であっても、自覚症状の強い期外収縮と上室性不整脈に処方されるケースが多いです。

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        • 【トレーシングレポート#17】ジゴキシンの血中濃度測定を提案

          「この患者さん、ずっとジギタリス製剤を飲んでいるけど、 血中濃度を測っているのだろうか。血液検査の結果を見せてもらってもジゴキシンの項目は見当たらないし、患者さんに聞いてもいまいちはっきりしない。腎機能から判断すると用量は妥当だと思うし、ジギタリス中毒の症状も見られていないけど…」 ジギタリス製剤を服用中の患者さんに服薬指導をしている時、このように思うことはないでしょうか。 ジギタリス製剤は古い薬ですが、心機能の低下した頻脈性心房細動に対して今でも使用されることが多いです

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        明日からできる、トレーシングレポートを使った処方提案

          【トレーシングレポート#16】アスピリン錠の中止を提案

          「この患者さん、労作性狭心症で経皮的冠動脈インターベンション(PCI)をうけたあと、抗血小板薬 2 剤併用療法(DAPT)が 半年以上つづいてる。出血リスクを考えると、抗血小板薬をひとつ中止したほうがいいかもしれない。」 DAPT を実施している患者さんに服薬指導をしている時、このように思うことはないでしょうか。 DAPT は PCI 後の血栓を予防するために行われます。明確には定まっていませんが、「高出血リスク(HBR)をふまえた PCI 施行後の抗血栓療法(2020

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          【トレーシングレポート#16】アスピリン錠の中止を提案

          【トレーシングレポート#15】テオフィリンの中止を提案

          「この喘息の患者さん、テオフィリンを 20 年以上のんでいるけど、ここ数年は喘鳴どころか咳や息苦しさもまったくない。これだけ安定しているなら、吸入薬だけのほうがいいかもしれないな…」 喘息患者さんに服薬指導をしている時、このように思うことはないでしょうか。 テオフィリンは効果にくらべて副作用が多く、吸入薬が使用できない場合や吸入薬とロイコトリエン受容体拮抗薬などでは症状をコントロールできない場合をのぞき、新規で処方されるケースは限定的な薬です。 ただ一方で、1990

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          【トレーシングレポート#15】テオフィリンの中止を提案

          【トレーシングレポート#14】リセドロン酸ナトリウム錠の開始を提案

          「町主催の健康フェアで測定した YAM が 68%。今までに骨折したことはないみたいだけど、糖尿病を患っていることも考慮すると、この患者さんは骨粗鬆症治療薬を開始したほうがいいのかもしれない。でも、こんな内容で疑義照会するのはありなのかな…」 服薬指導中に患者さんの話を聞いている時、このように思うことはないでしょうか。 処方内容自体に疑義がないのであれば、医師に電話をかけて問い合わせをするのはハードルが高いと感じます。今回のようなケースでは緊急性も乏しいですし、なおさらそ

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          やってはいけない、こんなトレーシングレポート

          「どうして、じぶんの処方提案は医師に採用されないんだろう。このガイドラインどおりの提案をしているのに…」 処方内容が、ガイドラインや論文とは異なっていた場合に、それをただ指摘するようなトレーシングレポートを書いていないでしょうか? たとえば、 というような内容のトレーシングレポートです。 これでは採用される確率は高くならないでしょう。もちろん、内容が間違っているわけではありません。むしろ、ガイドラインにぴったり沿ったとても客観的な提案だと思います。主観がほぼありません

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          【トレーシングレポート#13】フェブキソスタットの中止を提案

          「この患者さん、薬を飲みたくないみたい。話を聞いてみると、今までに 1 回も痛風発作は起こしていないし、血液検査では 1 年以上尿酸値が基準範囲内で、尿検査も糖やタンパクなど問題なし。もしかしたら、フェブキソスタットを止められる可能性があるかも。」 高尿酸血症治療薬を服用している患者さんに服薬指導をしている時、このように思うことがあります。 血清尿酸値を下げたほうが良いとされるのは、どのような患者でしょうか。 それは、今までに痛風発作を起こしたことがある患者です。 血清

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          【トレーシングレポート#12】ランソプラゾールの on-demand 投与への変更を提案

          「いま、逆流性食道炎の症状は全くないみたいだし、患者さんもランソプラゾールを飲む必要性を感じていないようす。それに、この患者さんは骨粗鬆症だから、PPI は中止したほうがメリットがあるかもしれない…」 処方箋の内容について疑問点・不明点を感じた場合には、疑義照会をします。 しかし、内容が誤っているわけではなく、そのままであっても患者さんに明確な不利益が生じるとは限らない場合はどうでしょう? あるいは、今の薬のままでも構わないとは思うものの、目の前の患者さんに対してもっと

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          いちばん最初に、トレーシングレポートによる処方提案を書くべき患者さんは?

          「よし、わたしもトレーシングレポートによる処方提案をしよう!」と思ったものの、いったいどのような患者さんに声を掛けたらよいのか悩んでしまい、はじめの一歩を踏み出せないまま過ごしている。 こんな状態になっていないでしょうか? 結論からお話しすると、いちばん最初に声をかけるべき患者さんは、 あなたが会話をしやすい患者さんです。 その理由は 2 つあります。 まず 1 つ目は、トレーシングレポートに患者さんの考えや思いを記載すると、採用率が格段に高くなるため、しっかり会話

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          【トレーシングレポート#11】芍薬甘草湯の減量を提案

          「いまの症状なら、用法用量を減らしたほうがいいかもしれない。ただ、現在これといって何かが起こっているわけではないし、もちろん添付文書などの記載から外れているわけでもないし…」 患者さんに服薬指導をしていると、このような考えが頭に浮かぶことがあります。 そんな時どうしていますか? ある人は、副作用の徴候について患者さんに説明し、気になる症状がでてきら連絡するように指導するかもしれません。 またある人は、減量あるいは中止しなくてもよいか、医師に疑義照会をするかもしれません

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          【トレーシングレポート#11】芍薬甘草湯の減量を提案

          【トレーシングレポート#10】ドネペジルの中止を提案

          「この患者さんが悩んでいる下痢や食欲不振は、副作用によるものかもしれない。そう思って疑義照会をしたけれど、『たぶん加齢によるものだと思うから、そのまま出して』と医師から返事があった。あれから 2 週間経ち、患者さんに電話で服薬後フォローをしたけど、症状は変わっていないみたい。なんとかしてあげたいけど…」 服薬指導中に副作用の発現を疑った際には、疑義照会をします。 しかし、医師からの回答が「変更なし」であることは決して少なくありません。その場合は、今後の変化などを予測したう

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          【トレーシングレポート#10】ドネペジルの中止を提案

          【トレーシングレポート#9】アジルバからカンデサルタンへの変更を提案

          「この患者さん、以前は予定どおり薬をもらいに来ていたのに、最近予定より遅れて来るようになったな…そういえば、お会計の時に、『くすり代も結構するよね』って言っていたような…」 服薬指導をしている時、患者さんの服用状況を悪くしている原因が、金銭面だと気付くことがあります。 なんとかしてあげたい。 しかし、疑義照会をしても「そんな理由で変更したいと言われても困る」と医師から返事があり、結局何事もなかったかのようにそのまま同じ薬が処方され続ける。このようなケースがあると思います

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          【トレーシングレポート#9】アジルバからカンデサルタンへ…

          【トレーシングレポート#8】グリメピリドの中止を提案

          「このグリメピリド、この患者さんにはもう必要ないんじゃないかな…やめられる可能性があるかもしれない」 服薬指導をしている時に、患者さんから生活習慣を聞いたり、血液検査の結果を見せてもらっていると、このように考えることがあると思います。 しかし、禁忌ではなく、添付文書上の用量調節などにも該当しないようなケースでは、疑義照会をするのはためらわれるのではないでしょうか。 また、もし疑義照会したとしても「そのままで」と、医師から返事がくるケースが大半です。 このような時は、情

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          【トレーシングレポート#8】グリメピリドの中止を提案

          スムーズにトレーシングレポートによる処方提案を進めるために ~患者さんとの会話~

          突然ですが、患者さんとの会話は好きでしょうか?あるいは得意でしょうか? トレーシングレポートによる処方提案を実施するには、服薬指導時に患者さんと会話を重ねる必要があります。患者さんの思いや希望をくんだ処方提案をするためには、薬剤師が一方的に話すのではなく、患者さんの方から話をしてもらわなければいけないからです。 では、どうしたら患者さんから話をしてくれるようになるのでしょうか。 その方法の一つは、患者さんが話しやすい状況をこちらで作ることです。 そこで、すぐにでも実践

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