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【トレーシングレポート#11】芍薬甘草湯の減量を提案

トレーシングレポートによる処方提案を
やってみたい薬剤師のあなたへ

「いまの症状なら、用法用量を減らしたほうがいいかもしれない。ただ、現在これといって何かが起こっているわけではないし、もちろん添付文書などの記載から外れているわけでもないし…」

患者さんに服薬指導をしていると、このような考えが頭に浮かぶことがあります。

そんな時どうしていますか?

ある人は、副作用の徴候について患者さんに説明し、気になる症状がでてきら連絡するように指導するかもしれません。

またある人は、減量あるいは中止しなくてもよいか、医師に疑義照会をするかもしれません。

どちらもよい対応だと思います。

しかし、前者の場合は副作用の発生リスクそのものを低減することにはならず、後者の場合は「そのまま出しておいて」と医師から返事がかえってくることが多いのではないでしょうか。

このような時は、情報提供書(トレーシングレポート)による処方提案がおすすめです。

トレーシングレポートの利点は、薬剤師の考察や患者さんの思いを、医師に余裕がある時に知ってもらえることです。

疑義照会の場合、医師は別の患者さんの診察中にすばやく判断を下さなくてはいけないため、熟考する時間がありません。また、すでに患者さんは医療機関をあとにしているため、対面で話を聞くこともできません。

一方トレーシングレポートの場合、医師は薬剤師からのアセスメントに前もって目を通し、それをふまえて患者さんを診察することができます。

もちろん、緊急性の高いケースでは疑義照会が必要です。しかし、すべてのケースを疑義照会だけで解決しようとするのは無理があります。

このように、必要に応じて疑義照会とトレーシングレポートを使い分けることで、薬剤師・患者・医師間の連携が密になり、患者さんの受ける医療の質が上がります。

ただ、はじめてトレーシングレポートによる処方提案をする場合、どうやって患者さんに話をしたらよいのか、医師に対してどんな文章を書いたらよいのか、不安が勝ってしまうのではないでしょうか。

そこで、

具体的な内容のため有料となりますが、
「服薬指導時の会話」および「それを基に作成したトレーシングレポート」
を 680 円で販売します (特定の患者さんの医療情報ではなく、典型的なモデルケース)。

そして、

【返金申請を受け付けます】
ぜひトレーシングレポートを使って処方提案ができるということを実感していただきたいです。まったく参考にならなかったという場合は返金しますので、最初の一歩を踏み出せないという方は、一度試してみてください。


この内容が正解というわけではありません。

今までに 300 件以上トレーシングレポートによる処方提案を実施し、その 80% 以上が採用となった経験を、あなたと一緒に共有したいと思っています。

ちょっと話を聞いてみようかな、と思われたら購入をご検討ください。



以下が有料部分についての概要です。




【処方および提案内容など】
70 代 女性 

1.芍薬甘草湯 7.5g
 1 日 3 回 毎食前 28日分

2.アムロジピンOD錠2.5mg 1 錠
    1 日 1 回 朝食後 28日分


・現病歴:こむら返り(半年前から服用)、高血圧症(5 年以上服用)

・併用薬:なし


・肝機能障害:なし

・腎機能:軽度低下


・処方提案の内容 :芍薬甘草湯の減量


・提案結果 : 芍薬甘草湯 1 回 2.5g 就寝前 に減量

・その後の経過 : 減量後も、こむら返りの頻度および程度に変化なく過ごせた。さらに半年後、頓用となった。


【特徴】
・薬剤師と患者さんのやりとりを会話形式で記載

・上記を基に作成したトレーシングレポート


【デメリット】
・解説はありません。ただ、患者さんとの会話とトレーシングレポートを比較することで、文書作成にあたりどのような情報が必要なのか、患者さんとの会話をどのように文章にするのか、分かるようになっています。



【参考文献】
甘草の使用量と偽アルドステロン症の頻度に関する文献的調査
萬谷 直樹, 岡 洋志, 佐橋 佳郎, 鈴木 理央, 綾部 原子, 鈴木 まゆみ, 神山 博史, 長田 潤, 木村 容子, 伊藤 隆
日本東洋医学雑誌(0287-4857)66巻3号 Page197-202(2015.07)

Komatsu A,Yoshino T,Suzuki T,et al. Risk factors associated with pseudoaldosteronism in patients with chronic hepatitis : A retrospective cohort study. Basic Clin Pharmacol Toxicol.2019;124:607-14


【対象】
・トレーシングレポートを使って処方提案をしてみたいが、行動を起こせずにいる方

・トレーシングレポートの文章が書けずに困っている方

・患者さんから情報を聞き出すことや、医師への情報提供にあたっての同意をとることに難しさを感じている方


【対象外】
・疑義照会で十分な処方提案ができると確信している方

・患者さんから情報収集などをする際に、難しさを感じていない方



最後に…

服薬指導をする中で生まれた、患者さんの考えとあなたのアセスメントを、どうかトレーシングレポートで医師に伝えてください。

薬剤師・患者・医師、三者の関係が大きく変わるのを実感できます。

ぜひ、購入をご検討ください。



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¥ 680

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