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私が家事を好きなワケ

掃除、洗濯、料理、片付け、ゴミ捨て、買い出し、、

『家事』の種類一覧を調べたら、
「これも家事になるのか」というものまで
分類されていて驚く。

私が家事を好きになったのは、学生時代だろう。

母子家庭で育ち、主に祖父母と過ごした時間の方が
長かった私は、小学校に上がった頃から
家の手伝いを、他の家の子よりはしていた(と思う)。

その理由は単純。お小遣いを貰えたから。
(欲しい漫画があったから、、、)

そして、

褒めて貰えたから。
「ありがとう」「助かる」と言って貰えたから。

ここら辺は、
アダルトチルドレンになるきっかけかもしれない。
それは、また今度。。。

兎にも角にも、私は高校を卒業するまでの期間、
ひとり暮らしを始めるまで、大方の家事は
出来るようになっていた。

この頃は特に「好き」という感情よりも
「面倒くさい」と思っていた。

大学に入学し、勉強やバイトに忙しくなると
家事は後回しになり、家の中はめちゃくちゃ、
食生活も栄養バランスが偏っていった。

私はこの状況が、とてつもなく不快に感じ、
気が付いた。

私にとって『家事』は、『ストレス発散法』だった。

『部屋の状況は精神状態や頭の中を表す』

とはよく言ったもので、余裕がなくなってくると
部屋やシンクの中、机の上などが荒れた状態に
なってくる。

そうなったら、私は、気合いを入れて、
部屋の中を片付けて掃除をし、洗濯機を回し、
冷蔵庫を作り置きのおかずで満たす。

家事をしていると、余計なことを考えることも無く
ピカピカになっていく過程に、喜びと快感を得る。

頭の中のムシャクシャしたものが除去されていく
感覚が、とても気持ち良い。だから好きなのだ。

この生活を学生時代に続けていたら、
インドアなのも相まって、如何に部屋の中を
散らかさないようにするか、効率の良い整頓方法や
手際良く料理をする方法などが自然に身に付いた。

こうなるとより家事が好きになり、
もはや趣味の域にまで到達していたと思う。

友人からは、「完全に主婦じゃん」と
よく言われていたが、当時を思い出すと納得である。

病気になってからは難しいこともあるが、
家事は、家の中で出来ることが大半のため、
自分のストレス発散方法が家事で良かった、
家事を好きで良かった、と思う。

でも、この文章を書いている現在の私の部屋は、
散らかり放題である。

ひっちゃかめっちゃか。

でも、好きなことを常にやる義務は何処にも無い。
ひとり暮らしなら尚更。

そして、特に今は。

少しずつ、少しずつ、ゆっくりで良いのだ。


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