見出し画像

働いて「生産性」を高めるということ

今回は「生産性」が高い人・企業にはどんな条件があるのか、そして、社会で生きるうえで考えたい「生産関係」の話について書いていこうと思います!

皆さんは仕事や勉強において、無駄に多くの時間を割き、完成したものがしょぼかったという経験はないでしょうか、、?

私はたくさんあります。泣 もっとこうしとけばよかったと後悔することもあったため、より生産性を上げて仕事や勉強で成果を生み出す人間になりたいです。。

ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです✨

「生産性」とは?

働き改革が提唱されてから、生産性の話題が出ることが多い近年。会社では「生産性を上げる」という方法論の部分に着目しがちですが、「生産性」という概念を正しく理解していなければ、元も子もありません。

生産性とは、労働・設備・原材料などの投入量と、これによって作り出される生産物の産出量の比率のことです。

つまり、モノを生み出すにあたり、投入したものがどれだけ効果的に使われているかを測る数字というわけです。

ではどうやってそれを測るのかということですが、一般的に「アウトプット(産出量)÷インプット(投入量)」の式で求めることができます。生産性をさらに深掘りすると、付加価値生産性や物的生産性などの考え方がありますが、基本としてこの概念を抑えていれば十分だと思います。

例えば、メーカーではあるさまざまな部品や資材を購入(投入/インプット)し、製品として販売(産出/アウトプット)しています。

鉄道会社であれば、電車の車輪や設備、駅員や運転手などの従業員を投入し、人やモノを運ぶというサービスを産出しています。

住宅建設会社であれば、土地、機械設備、原材料家を建てる人材が必要となり、これらの投入量にはそれぞれコストがかかっています。

お分かりの通り、有形無形に関わらず、何かを生産するときには必ず「生産要素」というものが存在しているのです。

世界から見た「日本の生産性」の位置

生産性の概念についてざっと掴んだところで、日本は世界と比べてどのくらいの生産性を提供しているのか見ていきます。

既にお分かりの方もいると思いますが、2018年の統計によると、日本はOECD諸国36ヶ国中21位と、決して良いとはいえない位置にいます。

前述した投入量と産出量の関係を簡単に踏まえると、インプットに対してアウトプットの量が少ないか、アウトプットに対してインプットの量が適切ではないことがわかります。

以下、世界の生産性が高いと言われる国々の取り組みを少し紹介していきます。

アイルランド

1980年代まで、実は「ヨーロッパの病人」と言われるほど高い実業率に見舞われ、生活水準が最低まで落ち込んだアイルランドですが、時間あたりの労働生産性で見るとアメリカの水準を上回るほどに成長しました。

教育(人材育成)に力を入れていることはもちろん、特に大学などでは通信事業の専門分野を重視しています。その結果、多くの技術者を育成し高い労働力を提供できるようになりました。そのほかにも、アイルランドは出生率も高く人口構成も若い年齢層が多いため、労働供給に関しても問題のない状況が続いているようです。

ルクセンブルク

国の面積は神奈川県ほどの小さな国、ルクセンブルクですが、住民のおよそ半分が外国人で、移民を受け入れる開かれた国といえます。

さらに、金融業に努める人口の割合はおよそ全体の5分の1ということ。石油ショック後に鋼鉄業の生産性が下がり、それ以降、産業構造を金融業界へシフトしたことが要因です。

ドイツ

OECD諸国の中と比較するとそれほど高い位置にはいないドイツですが、労働者一人あたりの労働生産性は、日本の1.2倍近く高いといわれています。

その大きな理由の一つとして、働き方に違いがあることです。ドイツでは、病休とは別に有給休暇が年間30日程度あり、しかも有給休暇の消化率が90%以上となっています。日本と比べて、年間労働時間は割合にして2割程度少なくなっているにも関わらずです。

私の友だちで大手日系企業に勤める人でも、年間20日の有給があり、これでも多い方だと言ってましたが、ほとんど全部使うことは無いと話していました。

そもそも国民性や文化に違いがあるので一概にはいえませんが、他の国と比べると全然働き方が違うことがわかりますね。

企業の生産性を高めるもの

コンサルティングに長年勤めた方のお話をもとに、生産性を高める企業の3つの条件についてまとめてみました。

1.仕事への割り込み時間を最小限にすること

勉強や仕事においていえる事は、何かやり遂げなければいけないタスクがあるとき、その時間に集中するまとまった時間が必要であるということです。

その間に、携帯を触ったり上司から作業中に遠慮なく話しかけられたりすると、集中する時間の妨げになります。

考えれば当たり前のことですよね。自分の仕事中に他のことに気を取られては、そりゃパフォーマンスは落ちるわけです。

あとは、予定の無い会議を繰りかえすこと、メールに対して即時に返信を求められることなども生産性を高めるうえでご法度のようです。

2.プレッシャーをかけるとやる気を喪失させる

人をハードワークに追い込むことで仕事を捗らせようとしている企業は多く存在します。しかし、それは全く効果を成さず、むしろ反転して生産性を下げる傾向があるといわれています。

プレッシャーをかけて仕事を進めると、本人のモチベーションを失うどころか、反発心が生まれ、「どうやったらうまくサボれるか」ということを真剣に考えだすようになります。

自分が果たす役割として緊張感をもって仕事をするのと、上からの圧に怯えながら仕事をするのでは、全くパフォーマンスの出かたが違います。

会社をマネジメントする上に立つ人間が、正しい認識のもとで従業員を動かすことが大前提にあると思いました。

3.仕事の面白さを実感すること

昔と比べて、今は仕事の種類、働き方、価値観、人材が多様になり、常套のやり方を押し通すことは少なくなってきています。

「仕事をしているんだから苦しいのは当たり前だ」と思う方もいるかもしれませんが、自分の中で働き甲斐を仕事に求めると、より楽しさが増します。

生産性が高い人の特徴として、達成できる見通しのある課題に取り組んでいること、自分のしていることに集中できていること、作業に明確な目標があること、直接のフィードバックがあることが挙げられています。

つまり、仕事をするうえで自分には何が必要で何が足りていないのか、自己分析できる人はより面白さを見出せるのかもしれません。

人間らしい「生産関係」とは?

ここからは少し脱線ですが、『君たちはどう生きるか』の本を読んで感動した「生産関係」のお話についてご紹介します。(以下内容はそのまま引用していません)人間らしい関係を築くことが大切なわけを考えます。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

人間は生きていくのに色々なものを必要とし、文明を築き上げてきました。自然界にある様々な材料を使い、モノを作り出す時代の中で、お互いに協同して働いたり、分業で手分けをして働いたり、品物の交換がされてきました。これを学者たちは「生産関係」とよんでいます。

小さなコミュニティーが広がり、だんだんと人間の共同生活が複雑化したこの生産関係からは、誰一人として抜け出せるものはいないのです。

時代と共に、この関係がどんな風に変わってきたか、また、この関係の上にどんな風俗や習慣が生まれてきたかなど、世の中の動きを理解するために、できる限り私たちは学問を修めて、今までの人類の経験から教わらなければなりません。

人類が進歩しながら、未だ解決することのできない人間同士の争いやお金の利害関係などの問題のために、骨を折る必要があります。そして、人間が人間同士、お互いに好意を尽くし、それを喜びとしている美しさを人々と分かち合うことが大切です。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

お読みいただきありがとうございました!

画像1

画像2















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?