見出し画像

子どもの主体性を尊重する「家庭教育」が1番大切!

今回は「家庭教育」の大切さについて書いていこうと思います。

以前まで学校は人々のコミュニティづくりに欠かせない存在であることを述べてきましたが、一方、家庭においてはどのような教育が必要とされるのでしょうか?

子育てママ&パパはもちろん、大学生、教師、教育関係に携わっている人にもぜひ共有したい内容になっているので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。✨

「学校教育」と「家庭教育」の違いは?

子どもの成長期において、どちらも重要な学校と家庭環境。成人までの大半の時間をこの2つの環境で過ごす子どもにとって、それらの教育の質は非常に大切です。では、具体的にどのような点で違いがあるのでしょうか?

学校教育は約6~18歳までなのに対し、家庭教育は約0歳~成人までです。学校では友達や先生と多く関わることが多い一方で、家庭では家族(親、きょうだい)と主に関わります。集団で関わることが多い学校生活とは違い、家庭教育では「個人」として子どもと関わることが前提にあります。

小さい頃、学校や家で過ごした経験を思い出すと皆さん共通だと思いますが、それらの環境では、友人関係のつくりかた、知的好奇心、礼儀・マナー、学習する楽しさを知る事ができます。「もっと知りたい!」と思う気持ちが芽生えたり、人の話す言葉遣いや挨拶から常識を学んだり、授業を通して理解力をつけたり。

しかし、学校と家庭環境において決定的に違うことがあります。それは、「安心できる自分の拠り所(居場所)となる場所」であるかどうかということです。

子どもの立場になって想像すると、慣れない学校に入って新しくできた友達と過ごす時間は思ったよりも緊張感があり、知らない間にストレスを持つこともしばしばだと思います。

そんなとき、嬉しいときも悲しいときも自由に表現できて、自分の複雑な感情をもきちんと受け止めてくれる家庭環境は人間に必要です。嫌でも生まれ育った自分の家庭環境が最後に一番行きつく自分の居場所です。そんな重みある家庭環境なのに、子育て放棄により子どもが死んでしまうような悲報をニュースで見ると、、、とてもかなしいです。

世界と比較「あなたにとって子どもの存在は?」

家庭教育の認識が少し分かったところで、各国のお母さんが子ども存在についてどのように思っているのかを見ていくことにします。

まずは下のグラフをご覧ください。これは、2017年、社会文化的な背景が異なる4か国(日本、中国、インドネシア、フィンランド)の都市部で、ベネッセ教育総合研究所が、幼児期の子どもをもつ保護者に調査を実施したものです。この調査は、各国における幼児期の非認知能力、保護者の家庭教育・子育てについての意識・かかわりについて明らかにしています。注目したい調査結果だけ抜粋してお伝えします!

画像1

上のグラフの通り、各国によって子どもの存在意義が異なることが分かります。日本・フィンランドを比較すると、「生活や人生を豊かにしてくれる存在」の割合が高いことがわかります。また、中国とフィンランドを比べると、「将来の社会をになってくれる存在」として子どもを見ている割合が高いことが分かりますね。インドネシアではイスラム教徒が多い国の文化として、家系継承意識が高いことが見受けられます。

続いてこちら。「将来どんな人になってほしいか?」という質問に対し、日本では「自分の考えをしっかり持つ人」の割合が約7割です。しかし、他3か国では「自分の家族を大切にする人」の割合が圧倒的に多いんです!

画像2

そして最後に、子どもに進路に関して「どの程度進学させたいか?」という質問に対する親の反応は以下のとおり。

画像3

日本では大学院を視野に入れて子育てしている割合が他国と比べて非常に低いことが分かります。一方他3か国では、大学院進学まで視野に入れている親ごさんも少なくないみたいですね。各国、子どもの教育に対する親の意識の違いが垣間見れます。

子どもの「主体性」を尊重することが大事

学校と家庭環境の違いや、世界の子育てに対する認識を理解したところで、ここからは専門家のお話を含めて書いていきます。

札幌国際大学人文学部心理学科の教授である品川さんの回答がとても参考になったので、以下私の言葉でいくつか大切な話を短めにまとめてみました。

1.学校では学ばない、生活習慣や物事の価値観などを伝えていくのが家庭教育であること。
2.「無意識的な学習」と呼ばれる、子どもが親の姿を見て真似る学びがある背景を踏まえて、親のあるべき姿を改めて見直すことが大切であること。
3.むやみに子どものしていることに手を出さず、自分から行動する「主体性」を尊重し、挑戦しようとする心を認めて褒めること。
4.「自己肯定感」と共に注目されている、「非認知能力」の我慢やコミュニケーション能力、継続する力を持たせること。

躾(しつけ)は子どもの主体性を重視することが大切だということです。参考にしたサイトで、子どもの教育に関してほかにも大事な話が書かれているので気になる方は是非👇

まとめ

今回は「家庭教育」が大事である理由を、学校環境や世界の子どもの教育に対する認識を表したデータを見ながら学びました。

私が驚きだったのは、日本以外のインドネシア、中国、フィンランドでは、子どもに「家族を大切にする人になってもらいたい」と感じている割合が他の項目よりも高いということです。まずは、自分の身の回りにいる拠り所となる家族を大事にする人としない人では、社会に出てから人間関係や礼儀などの点で違いが出てくるのかもしれません。

あとは、再認識でしたがやはり子どもの教育には「主体性を尊重」させるのが大切であるということです。例えば子どもが何かを新しく始めようとするとき、「為になるならない」の判断ではなく、子どもの心が動いたかどうかを親はしっかり見守ってあげることが大切なんだと思います。

しかし、だからといってあまりに見放すと、社会のルールを無視した非常識な人間に育ってしまいます。そのため、自由の中にも規律ある私生活として、物事の道理をしっかりわきまえられる人になることは大切だと感じます。

それから、親が子どもに教育するとき、自分の子どもだけど一人間としてその個性を尊重するのはとても大切だなと思いました。

ビリギャルの坪田先生も言っていたことですが、子どものことを考えすぎるあまり、「○○高校に入ってほしい」「○○になってほしい」と、いつしか子どものやっている事が「親の願い」に変わっていることがあります。親はあくまでファシリテーターのような役割で傍にいれる存在だといいですね。

お読みいただきありがとうございました!

画像4









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?