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家庭での「お金教育」が大切とされる理由

今回は、家庭で教えたい子どもへの「お金の教育」について書こうと思います!

日本には「外でお金の話を持つ出すべきではない」という風潮が少なからずありますが、お菓子1つ買うのでも、どういう時にお金が入ったり出たりしていくのか、小さい頃からその仕組みを話し合うのはとても大切です。(私が親から口酸っぱく言われてきたので....)

「お金で何でも解決できる」ような思考になると、人の命を奪ってでもお金を手に入れることができるなら、何をしても妥当だと考えるようになります。悲しいですが、そうして犯罪に手を染める人は世の中少なくありません。

自分は大丈夫と思っていても、人間である以上、物欲として誰でもお金に目がくらむことはあることです。ここで改めて、お金の教育(特に子ども向け)についてと、北欧の国スウェーデンで行われている学校教育が素敵なので、紹介していきたいと思います!

子どものお金教育、いつから始める?

学校では教えてくれない「お金の教育」ですが、家庭でお金についての知識を幼少期に教えるか教えないかで、子どもが持つお金の価値観は大きく変わってきます。

「The Telegraph」で掲載されたケンブリッジ大学の研究によると、子どもは7歳くらいまでの間にはお金の細かい仕組みなどについて理解し始めるようになっているとのこと。

そんな早い時期から私はお金についてちゃんと理解していただろうか・・と思いますが、子どもも「消費者」として社会に関わっているので、その点まず大人が理解する必要があると思いました。

子どものマネー教育や開発を手掛ける専門家(The Telegraph記載)によると、お金は「懸命な労働の対価」であり、大変な努力があって初めてお金を手にすることができる、ということを子どもに理解させることが大切であると述べています。

日本では「お金の話は品のない」風潮がある?

冒頭で少し触れましたが、今の日本では、「お金の話は外にすべきではない」という風潮があるように感じます。

事実、昔であれば銀行員同士しかお金の話を外ですることがないほど、「お金を稼ぐことに意欲的なのは品のないことだ」「お金のことには鷹揚に、上品に」という意識が強い風潮があるといいます。

確かに、すぐに誰かがお金の話を持ち出すのは何となくやらしいと思ってしまうかもしれません。

さらに、日本では終身雇用制度の影響か、いまだにお金は会社に所属すればもらえて、年を重ねれば自然に増えていくものだという感覚を持っている人が多いように思います。そのせいか、お金を稼ぐことに対して能動的ではなく、働いてお金をもらうとはどういうことか、お金とは何かの本質も知らないままで歳を重ねていくのです。

しかし、世界には子どもから大人まで必死にお金を稼ごうとしてやりくりしてる人がたくさんいるわけなので、お金事情について小さい時から教えていかないと、お金の価値観を理解しないだけでなく、社会に出たときに浮いてしまいます。

具体的にどうやって「お金の教育」をするか?

子どものうちからお金の教育ついて理解をしていくのに、どのような事を始めたらいいでしょうか?色々と調べたことの中から主に3つの事について書こうと思います!

1.「働く」経験を自ら実感すること

そもそも働くというのは、字のごとく、「人」のために「動く」という意味です。おうちのお手伝いやおつかいに行くことなど、”誰かのために役に立って初めていただけるもの”という位置づけがあることを覚えておきたいですね。お金の教育で一番大事なことは「お金というものは誰かの困り事を発見して解決したご褒美としてもらえるものなんだ」というくらいの意味づけで最初はいいのだそうです。

また、実際に両親が働いている仕事現場を訪れたり、働いている人の姿を見せたりすることで、仕事をすることに対して実感を湧いてもらうことも大事なことです。

2.「必要なもの」と「欲しいもの」の違いをはっきりさせること

”必要なもの”は、生活に無くてはならない存在のことです。一方で、”欲しいもの”は、自分の願いであり、あればより生活が楽で便利になると考えているものです。

欲しいものは何でも買ってあげたい親の気持ちもあるのでしょうが、何でも与えてしまうとそれが当たり前だと認識してしまいます。その結果、自分の都合よくいかないとむしゃくしゃになり、うまくいかないことを他人や環境のせいにしかねません。「必要なもの」と「欲しいもの」の区別をしっかりつけることで、親子共に意識が変わっていくようです。

3.我が家の家計情報をオープンにする

生活をしていくにあたり、どのくらいの出費があるのかを家族内である程度把握しておくことは大事なことです。

「生産」と「消費」のサイクルが世の中に常に流れていることを、家計簿を目で見たりお互いに話しあったりして、そのために時間を割くことは大事だと思います。

スウェーデンの学校教育「働いてお金を得る」工夫

子どもに対してお金の教育をするのはそれぞれの国や文化によって様々ですが、スウェーデンの学校では、小学校低学年から「みんなで働いてお金を得る」ことを学ぶ、「マイブロンマ(五月の花)」販売プロジェクト」というものがあります。

マイブロンマの活動は、結核と貧困から子どもたちを救う目的で1907年にヨーテボリで始まり、その後世界中に広がりました。お花のピンやバッジが支給され、近所の家を回ったり、スーパーの前に立ったりしてそれを販売します。国をあげて毎年の恒例行事として行っているようです。

販売に回った子どもは売上げの10%を受け取り、放課後の課外活動資金に使われるほか、経済的に弱い立場にいる子どもたちを支えるために、申請すれば個人でも支給される仕組みがつくられています。

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(出典:Forbs Japan「子供からマイブロンマを買うシルヴィア王妃」)

北欧の教育が世界で注目されている理由が分かる気がします。仕事をした対価としてもらえるお金の動きを理解するのもそうですが、慈善活動として行う事で、誰かのために役立つ実感を得ることも大切だと思いました。素敵です!

お金について理解することで「感謝」する気持ちを

お金の仕組みは、大人になれば自然と勝手に身につくものでもありません。誰かが、特に身近にいる家族がていねいにその仕組みを教えない限り、お金の価値観を学ぶ機会は少なくなります。

さらに、お金について理解することが身の回りにおける環境や自分の持っているものに感謝をもたらすことに繋がります。いつの時代でも、子どもから大人までお金に向き合うべき大事なことだと思いました。

お読みいただきありがとうございました!

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