東京 紅葉ハント 2022 【御岳渓谷編】

東京とその周辺で“もみじ狩り”を楽しむ「東京紅葉ハント」。前回の昭和記念公園に続いて、今回は東京西部の、とある渓谷に向かった。

（前回の記事はこちら↓）

新宿からJR中央線で立川へ。そこで青梅線に乗り換える。
まだ一時間ほどしか電車に乗っていないのに、まだ東京都内なのに、青梅駅を過ぎると、車窓の風景がどんどんのどかになってくる。

単線区間のため途中の駅で停車。反対方向の電車が来るのを５、６分待つ。

この日は出発が昼前と遅くて、不本意にも”弾丸旅行”になってしまったので、一刻も早く目的地に着かねば、山奥だから暗くなるのも早いし、と焦る気持ちも出てきたが、多分、こののんびりした場所を訪れるのには間違った心構えだと気づいた。諦めて、ふらっとホームに降り立つと、日差しがぽかぽか気持ち良い。

実はもっとホームでゆっくりしたいぐらいの気持ちになっていたが、電車が発車する。運転士さんは、指差し確認、そして「進行！」。

ちなみに、この「指差し確認」。日本独特の習慣？それとも外国の鉄道でもここまで徹底しているんだろうか。私は指差し確認は素晴らしく効果がある動作だと思う。自分は日頃しょっちゅう物を忘れるので、座った後に立ち上がる際などは必ず後ろを振り返って指差しで、「よし！（忘れ物なしっ！）」とやる習慣を身につけてからは、ほとんど忘れ物をしなくなった（笑）

車窓の風景、もう最高になってきた！

新宿から結局１時間半弱。目的地「御嶽（みたけ）駅」に到着！
終点奥多摩から５駅手前だ。

駅舎は無人だが、わさびを売る出店が。へえ、ここの名産なのか。

なぜ今回の「紅葉ハント」をこの御嶽にしたのか。

それは、「駅の目の前にすぐ紅葉が広がっている」という情報を見たからだ。
昼前になって、もう出かけるのをあきらめかけた時にその情報に接し、すぐに家を飛び出した。まだ間に合う、と。

そして、間に合った。駅の前の橋から、この絶景！
これが、御岳渓谷だ！川はもちろん、多摩川。

このあとたくさん写真を撮ろうと気合を入れていたが、腹が減ってはなんとやら。
近くの店を探すと、あった。わさび料理のお店らしい。さっきの駅のわさび売りを思い出した。やっぱり御嶽では、わさびを食べないとだめだろう。「わさび丼」を注文した。

まず、これが出て来た。待っている間に、自分で擦るいうことか。
おっ、鼻にツーンと来るが、その新鮮さがたまらない。

そして、実は結構待たされたが、やっと来た、わさび丼。

家族経営なのか、作ってらっしゃる方がお一人のようで、お客さんも多いのでそりゃあ時間はかかるだろう。もう一時半になっているので、早くしないと写真が撮れなくなるとまた焦ってしまいそうになったが、だめだだめだ。それは、ここでは間違った心構え。このゆっくりした時間も楽しまないと。わさびを自分ですりおろしながら。

あっ、このわさび丼。ご飯の上には、鰹節ときざみ海苔だけ。と、いうことは、そうか、わさびがメインの具なんだな。横にちょこっとついている脇役、引き立て役ではなくて、主役だったのだ。

醤油も少しかけて、すりおろしたてのわさびを載っけて、いただく。
うわっ、ものすごく良い香り。ごはんが進む。調子にのってかきこむと、鼻にツーン！でもそれがまたくせになる。

さあ、もう２時ごろか。わさび丼を堪能した後は、さきほど駅前の橋から見下ろした多摩川に降りていった。

燃えるような紅葉をバックに、たくさんの人がアクティビティーを楽しんでいる。これは、何と言ったっけ。パドルボードなどというやつか。

所々、流れが適度に速くて、それがまたスリリングで楽しそうだ。

カヌーも相当楽しそうだ。

紅葉の下の岩でクライミングの練習をする人がいたり。

橋の橋梁に絡んだ蔦も紅葉。

鮮やかな色彩は川面にも反射。

川の上に途中まで迫り出した展望台かと思いきや・・・
２０１９年の台風で橋が流されてしまったのだという。
こんな美しい紅葉を見せてくれる多摩川のこの渓谷に、濁流が暴れていたなんて想像できない。

御嶽駅の駅舎が見える。

見事なまでに鮮やかな赤、そして黄色。

ここら辺は、川沿いをずっと歩いていくことができる。

青梅駅方面に来た方向へ戻るように歩く。午後３時を過ぎて、山に遮られて陽光はもう川には注がなくなって、写真が撮りにくくなったが、夕刻が迫るこの時間もいいもんだ。もう十分に楽しませてもらったが、もっとこの雰囲気に浸っていたい。

ここから、二つ手前の駅「軍畑（いくさばた）」まで、ゆっくり歩いてから帰ることにした。地図を見ると３、４キロぐらいはあるだろうか。

隣駅の沢井駅からは上の道へ出た。多摩川沿いにくねくねと渓谷を縫うように走る国道４１１号線には、奥多摩方面から東京方面へ帰る車で渋滞が始まっていた。

軍畑駅から電車に乗る。奥多摩方面から帰ってくる人たちでいっぱいだった。

運良く座れた。そして、心地よい疲れで睡魔に襲われ、スマホとカメラを持ったまま、夢と現の間をさまよった。いや、きっと結構、一時間以上熟睡していたんだろう。気がついたら電車は中野駅に停まろうとしていた。

きょうの「紅葉ハント 御岳渓谷編」も大満足！
「駅前紅葉」は時間がない時におすすめ！

次の紅葉ハントはどこへ行こうか。

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きょうも最後までお読みいただき、ありがとうございました。
AJ　😀