神楽坂・文学旅館「和可菜」 再生のイメージを公開する
知る人ぞ知る、神楽坂の文学旅館・和可菜。
作家が缶詰になる宿として、その筋では有名だった旅館が2023年、再生を果たします。それも日本を代表する建築家・隈研吾氏の手によって。
このたび、NPO法人文学旅行では、隈研吾建築都市設計事務所のご協力により、その中身の一端をネットマガジン『旅色』にて公開することができました。
同事務所については説明不要ですよね。2020東京オリンピックのメイン会場となった国立競技場を設計した、隈研吾氏率いる設計事務所です。
新宿区の神楽坂は、同事務所の作品を一気に3つも見られる地区になるんです。それも徒歩10分程度の圏内で。老舗出版社・新潮社の倉庫をリノベートしたla kagū、分譲マンションを敷地内に持つ赤城神社、そして料理旅館(私たちは〝文学旅館〟と呼んでいます)の和可菜です。
ただし、件の和可菜だけは、現在、再生プロジェクトが進行中で、今はまだ、その全貌を目にすることはできません。リ・オープンがいつになるのか、詳細は明かされておらず、取材時に「2022年中には」と伺ったのですが、年を越してしまいました。しかし、2023年の早い時期のオープンは確実でしょう。と、言いつつ、すでに半年が過ぎてしまいました。。。はい。
いったい、どうなっているんだ! と叫んでいると、取材時に聞いた言葉が脳裏に甦ってくるのです。同設計事務所によると。。。
「一部検査や家具搬入などを経て、まだ時間がかかることが予想されます」
とのことだったんですよ、当時でも。
早く行ってみたい。。。
いや、いや、期待して待ちましょう。
で、この文学旅館・和可菜について、特別に一部内部のパースを掲載する許諾を得ることができました。そこで、noteをごらんの皆様にも、お伝えいたします。
以下、画像は無断転載禁止です。
緑の部屋 本間 左官黒(©Kengo Kuma and Associates)
網代の部屋 本間 左官黒(©Kengo Kuma and Associates)
竹の部屋 本間 左官黒(©Kengo Kuma and Associates)
どれも、和の意匠を凝らした高級感のある部屋ですよね。
いいなあ。何人部屋なんでしょうか。
和可菜の再生プロジェクトは、文学旅館の再生だけではなく、旅館を取り巻く神楽坂の、無形文化と歴史の継承に直結する事業になります。私たち文学旅行的には、その部分に期待をしているのです、勝手ながら。
神楽坂は、江戸時代から続く花街としての文化を持っています。その文化は、単に石畳や建築物のデザインにとどまらず、無形のしきたりや職人技、そこに住む人たちの人間関係によって、支えられているはずです。和可菜に施される網代や竹細工の意匠は、そうした街の在り方を象徴しているのではないでしょうか。うーん、やっぱり一度は泊まってみたい。
……とまあ、ここまで来ると、次は料理の内容が気になってきますよね。文学旅行的にも大きなニュース価値をもっていますが、提供される食事については、また、取材できましたら。今回は、速報として、ここまでとさせてください。
んなわけで、ここまで報じたのですから、施主さん、そして隈研吾建築都市設計事務所さん、プレオープンの記者発表には呼んでね😊
(うっわ、スケベ)
拝
https://note.com/airplane_deer/n/ndd056d1b13ec