小野寺愛

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小野寺愛

●一般社団法人そっか共同代表 https://sokka.life     ●スローフード三浦半島代表 https://slowfood-nippon.jp ●エディブルスクールヤード・ジャパン https://www.edibleschoolyard-japan.org

マガジン

  • エディブルスクールヤード

    すべての子どもたちに学校菜園を。畑から食卓まで繋がるいのちの学びや、地産地消のオーガニック給食を食べることを学校教科にして、誰もが無料で享受できる社会を。  Edible Schoolyardは25年前に米国でアリス・ウォータースが提唱して始まり、世界に広がったムーブメントです。

  • スローフード

    安く速く効率よく、画一的なファストフードが世界中に広がる中で、地域ごとに固有の郷土料理や食の知恵の豊かさが見直されています。「善きことは、カタツムリの速度で進む」(byガンジー)と言いますが、今こそ、スローフードの時代です。

  • 足下の自然

    • 34本

    神奈川県逗子市の森や海で見つけたもの、感じたこと。「足下」は音読みすれば「そっか」! 子どもの徒歩圏内=半径2.5kmの自然で本気で食べて、作って、遊んでみれば、そっかそっかとたくさんの発見があるのです。

  • うみのこ暮らし

    • 32本

    「今日は、どこで何をして過ごしたい?」そんな問いから、一日の生活をはじめる、認可外保育施設。神奈川県逗子市の森里川海と海のじどうかんを生活のフィールドに、暮らし、遊び、日々を重ねています。

  • そっかよりお知らせ

    • 14本

    一般社団法人そっかが関わるイベントのお知らせ、メディア掲載情報などをお知らせするページです。

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最近の記事

アリス・ウォータースが語る「すべての子どもたちに、身体と地域を豊かにする給食を」

半世紀にわたる地元での実践を通して、人と地球と食に人生を捧げてきたアリス・ウォータース。 新著『スローフード宣言〜食べることは生きること』(海士の風)では、加速する気候変動や格差問題、地球も人も健康を害している現状を変えていくために、私たちがいかにして 人間らしい価値観 を取り戻していけばいいかを提案しています。 その変化を生むために「それ以上にいい方法って、他にないでしょう?」とアリスが唱えているのが「学校給食の地産地消化」です。 なぜ、学校給食なのか。 アリスは2

    • <映画化!>アリスが願う未来 〜 地域を豊かにする給食と "生かしあう経済"

      アリス・ウォータースが来月に来日することは、昨日、別投稿でお知らせした通りです。(SNSへのたくさんの嬉しい反応、ありがとうございます!) さて、今日は、その来日ツアーを映画化するという話。 今回の来日、「日本のスローフードの現場を5日間、アリスと一緒に訪れて、日本の地域のムーブメントの力になれたらいいな」…と、最初はそれだけだったはずなんです。 ところが、アリスが人生をかけて取り組む “学校給食の地産地消化” と “生かしあう経済” に突き動かされるままに、日本におけ

      • アリス・ウォータースが日本にやってきます!

        この1年間、心を込めて企画してきたことを今日、友人知人の皆さんに報告できること、とても嬉しく思っています。 昨年翻訳した『スローフード宣言 ‐ 食べることは生きること』(海士の風)の著者、アリス・ウォータースが、出版1周年を記念して、来月10月9日から18日の10日間、来日することが決定しました! たくさんの地域 / 法人 / 個人の協力者に恵まれ、各地での企画やイベントを進めていて、私自身も全日程、通訳として同行します。 全米に地産地消を広げ、半世紀の間、世界中の料理

        • アリス・ウォータースが日本にやってきます!

          この1年間、心を込めて企画してきたことを今日、友人知人の皆さんに報告できること、とても嬉しく思っています。 昨年翻訳した『スローフード宣言 ‐ 食べることは生きること』(海士の風)の著者、アリス・ウォータースが、出版1周年を記念して、来月10月9日から18日の10日間、来日することが決定しました! たくさんの地域 / 法人 / 個人の協力者に恵まれ、各地での企画やイベントを進めていて、私自身も全日程、通訳として同行します。 全米に地産地消を広げ、半世紀の間、世界中の料理

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          アルケミストと旅の記憶

          高1長女に、夏休みのオススメ本を聞かれた。21才のとき、大悟とバックパック旅しながら安宿でもらって読んだ「アルケミスト」を思い出した。 古本屋で久しぶりにゲットして数行読んでみたら、すごい。旅先の色や匂いが、心にブワッとよみがえる。 ベドウィンの人がやってたキャンプ場の目の前は、眩しいほど鮮やかな水色の紅海だった。朝晩、飽きもせずよく潜り、海上がりに甘い甘いミントティーを飲みながらアルケミストを読んだ。 イタリアからトルコへ、地中海を渡るフェリーの甲板に寝袋を広げて、夕

          アルケミストと旅の記憶

          夏休みと小3男子

          夏休みがはじまった。 「ママ、メシー!」 と打ち合わせ中に電話が鳴るところから始まって、 ガチャ! 「玄いるー?オレ、1分で昼メシ食ってきたからー!」 ガチャ! 「玄ー、オレのマシンガン見ろよ!」 ガチャ! 「もうみんないるー?」 って、誰もピンポンしないまま登場し、気づけば庭で水鉄砲バトルが繰り広げられている。とうもろこし畑の影に隠れて、3対3のガチバトル。 ちなみに、同じ家の2階には中学女子バレー部がいつものようにたむろして、箸が転げてもおかしい様子の爆音でゲ

          夏休みと小3男子

          生きた壁をもつ学校〜マドリードのレッジョエミリア・スクール

          現在、わが子が通う小学校が75年?80年?ぶりの改修工事を迎えようとしています。PTAの役割として、皆の要望を聞いて、できる範囲で市に届ける… という活動をしているのですが、今日、The Guardianである記事を見て、自分の力不足に愕然としました。 スペインのマドリードに、レッジョエミリアの学校ができたのだけれど、その建築がすごいのです。設計は、スペインの建築家アンドレス・ジャケ。 生徒たち(2歳から18歳までの500人!)と先生方の要望を聞きながら、2年にわたる共同作

          生きた壁をもつ学校〜マドリードのレッジョエミリア・スクール

          伸びやかに生きるってこと

          人間は考える。ときに悩む。 考えすぎて、心躍らない道を選んでしまうことも少なくない。 海や森にいる生き物たちは、その生き方に確かな答えを持っているように見える。弱い者も強い者の真似をするのではなく、自分なりの在りかたで、自然界を生き抜いている。 季節ごとに表情を変えながら、ただそこにいてくれる植物や生きものに触れると、伸びやかで美しくて、こちらまでシャキッとする。 でも考えてみれば、人間だって子どもの頃は自然そのものだ。 一番身近な自然が「自分なりの在りかた」を見つけ

          伸びやかに生きるってこと

          探求学習×大地の再生、公立校ではじまりました

          神奈川県逗子市立久木小学校(公立校!)を会場に、面白すぎる講座がスタートしました。 その名も、『探学ノススメ』。 先生が生徒に対して一方的に情報を伝達するのではなく、大人も子どもも(誰もが!)ジェネレーターとして共に学びの場をつくりだすにはどうしたらいいのか。そのための気づきに溢れた場になっています。 以下、日本における探求学習の生みの親であり、主催者の市川力さんによる今回の講座の説明です:  大地を再生する現場と言っても森の中でも畑でもありません。どこにでもある公立

          探求学習×大地の再生、公立校ではじまりました

          磯焼けと海

          海の生態系を支えている海藻が年々減り「磯焼け」と呼ばれる現象が日本中で起きています。 逗子海岸では、この原因の一つであるムラサキウニの駆除と生態状況の調査を、地元サーファーを中心とした団体 735style が、神奈川県水産技術センターや地元漁協組合とも協力して行っています。 わが家の末っ子は、「海藻が減ると、魚も減るの?魚がいなくなったら寿司はもう食えない?」と、神妙な顔をしながら地元の皆さんと一緒にウニ集め。 潮が満ちてきたら気分はカニ探しへ。 そして、そのまま初泳

          磯焼けと海

          生態系の回復は、終わりなき遊びだ

          快晴&微風だった放課後、とびうおクラブの子どもたちに声をかけてカヌーで沖に出てみました。 浜では南の風が2-3m/s、かなり穏やかな海でしたが、それでも沖に出ると... 「うお!なんか風がつよくなった!」 「沖のほうが波がたかい!」 「もうここ、足はつかない?愛ちゃんでも?」 「ちょっとこわい!けど、楽しい!」 と、それぞれにいろんな発見をしていました。 最初は 「潜るのはやめとく(深いからこわい)...」 と言っていた人も、みんながジャボンジャボン飛び込ん

          生態系の回復は、終わりなき遊びだ

          ゆっくり急げ: オソイホドハヤイ

          マイペースで、一風変わっていて、でも大事なことをじっと聞き、見る目を持つ、聞き上手な女の子、モモ。村の人たちの幸せな時間を、灰色の男たちの貯蓄銀行から取り戻す勇気も持ち合わせています。 15年半前、子どもの頃から大好きだったそんな小説「MOMO」から、長女の名前をつけました。 15歳になったわが家の桃は、マイペースで、ギターを弾くのが好きで、大事なことをじっと聞き、見る目を持つ、聞き上手な女の子となりました。 中学3年生、受験生になっても「窓のない部屋で窮屈に座ってなく

          ゆっくり急げ: オソイホドハヤイ

          世界が海藻に恋してる!

          海藻ってすごい。 海の生態系を豊かにするし、 二酸化炭素を吸収してくれるし、 その上、おいしい。 海藻食がまるで新しく「発見」されたように 世界中で脚光を浴びはじめているけれど、 日本では、昔から食卓にあったもの。 だけど、ここ数年は海がやせて、 天然のアカモクやワカメはどんどん減っている。 気づいたら、磯がウニだらけになっちゃった。 気づいたら、海藻がなくなっちゃった。 気づいたら、魚がいなくなっちゃった。 …そんな未来は描きたくないぞ と動き出した人たちの話をみ

          世界が海藻に恋してる!

          100年続く美味しさ:文化を作るということ

          レイチェル・カーソンは「知ることは感じることの半分も重要でない」と言いました。それはまさに、子どもたちを毎日見ていて感じてきたことだったけれど… それ、子どもだけの話じゃなくて、大人も結局、同じなんだよなーと、最近よく思います。 どんなに大切なメッセージでも、説教されるよりも「体感」したときに腹落ちするもの。だから、視覚も嗅覚も全開にして自然の中に身を置いたり、大切に育てられた食材を大切に料理したものを食べたりすると、ハッとすることがある。 そんなことを考えていた折、その

          100年続く美味しさ:文化を作るということ

          枠を超えろ、五感に響け

          先日、『スローフード宣言〜食べることは生きること』出版記念トークの第2弾で、シェ・パニース元料理長のジェローム・ワーグさんにお話を伺いました。 そんな風に語ってくれたジェロームは、アリスが息子のように大切にしている人。「アリスが最も愛した料理長」という表記を読んだこともあります。 まずはアリスとの出会いを聞きました。 ジェロームは、シェ・パニースで25年間働いていましたが、途中からは理事会にかけあって、料理人としての勤務を週3回に減らしたそうです。理由は、「食と政治をつ

          枠を超えろ、五感に響け

          うみのこ運動会、響き合う子どもたち

          うみのこ運動会は、今年も晴天に恵まれた。 お揃いだけどみんな違うTシャツは、自然染色したもの。 パン食い競争のパンは、前日に子どもたちが焼いたもの。 それぞれに「ちゃれんじ」を決めて、ダンスや登り棒に挑戦するのも、毎年目頭が熱くなる。 でもまさか、 「大玉転がしがやりたい!」 「玉はどうしようか?」 「竹でできるかも!」という会話から、 近所の竹林整備で出た真竹を骨組みに球形を作り、自作の大玉まで完成するなんて。 竹の切り出しも、材をしならせて球形にするのも、そ

          うみのこ運動会、響き合う子どもたち