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うみのこ暮らし

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「今日は、どこで何をして過ごしたい?」そんな問いから、一日の生活をはじめる、認可外保育施設。神奈川県逗子市の森里川海と海のじどうかんを生活のフィールドに、暮らし、遊び、日々を重ね… もっと読む
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認可外保育施設「うみのこ」 2024年度新入園児募集

うみのこの園庭は、海と森。 月曜日から金曜日まで毎日、野外で遊ぶ時間が真ん中にある 認可外保育施設です。 神奈川県逗子市の森里川海をフィールドに 子どもたちが自主的に遊び、 暮らす生活の中で自ら社会性や自立を獲得していきます。 小さな子ども時代に刻一刻と変化する自然環境で 自由に身体を動かす時間は、生涯の宝物になるでしょう。 ▶保育体験参加から入園までの流れ 1)説明会・保育体験に申し込み→ 2)保育体験日の決定→ 3)保育体験/入園説明会

「ほどよい距離感ってどれくらい?」-うみのこ井戸端会ギ Vol.3

うみのこ井戸端会ギとは? うみのこでは、気持ちのすれ違いやケンカ、もやもやしたことがあったりすると、子どもたちと日常の中で対話の場を持ちます。 自分の生活する場やコミュニティーで起きている物事を自分ごととして「考える習慣」 「私だったらどうだろう?」を考えることによる「自己理解」 「あなたはそう考えるんだ」という友だちに対する「他者理解」 が対話をすることで育まれ、それによって『一人ひとりが安心していられる、居心地のいい土壌が耕されていく』のではないか、と考えている

認可外保育施設「うみのこ」保育職員募集

神奈川県逗子市に2019年に開園し、森里川海で日々を重ねる認可外保育施設「うみのこ」。3歳〜6歳まで27人の子どもたちが、海山に囲まれた古民家で生活をしています。 そんなうみのこで、2023年度入職の保育職員を募集することになりました。 今回、募集要項だけを載せて募集を行う……のではなく、うみのこがどんな場所なのか、どんな保育をつくりたいと考えているのか、自分たちの声に乗せて届けたいと思い、うみのこを運営する一般社団法人「そっか」共同代表の小野寺愛と、うみのこ園長の山ノ井

うみのこ運動会、響き合う子どもたち

うみのこ運動会は、今年も晴天に恵まれた。 お揃いだけどみんな違うTシャツは、自然染色したもの。 パン食い競争のパンは、前日に子どもたちが焼いたもの。 それぞれに「ちゃれんじ」を決めて、ダンスや登り棒に挑戦するのも、毎年目頭が熱くなる。 でもまさか、 「大玉転がしがやりたい!」 「玉はどうしようか?」 「竹でできるかも!」という会話から、 近所の竹林整備で出た真竹を骨組みに球形を作り、自作の大玉まで完成するなんて。 竹の切り出しも、材をしならせて球形にするのも、そ

「見守るってなんだろう?」-うみのこ井戸端会ギ Vol.1,2

うみのこ井戸端会ギとは? うみのこでは、気持ちのすれ違いやケンカ、もやもやしたことがあったりすると、子どもたちと日常の中で対話の場を持ちます。 自分の生活する場やコミュニティーで起きている物事を自分ごととして「考える習慣」 「私だったらどうだろう?」を考えることによる「自己理解」 「あなたはそう考えるんだ」という友だちに対する「他者理解」 が対話をすることで育まれ、それによって『一人ひとりが安心していられる、居心地のいい土壌が耕されていく』のではないか、と考えている

  うみのこ 2023年度入園のご案内

うみのこの園庭は、海と森。 月曜日から金曜日まで毎日、野外で遊ぶ時間が真ん中にある 認可外保育施設です。 神奈川県逗子市の森里川海をフィールドに 子どもたちが自主的に遊び、 暮らす生活の中で自ら社会性や自立を獲得していきます。 小さな子ども時代に刻一刻と変化する自然環境で 自由に身体を動かす時間は、生涯の宝物になるでしょう。 ▶保育体験参加から入園までの流れ 1)説明会・保育体験に申し込み→ 2)保育体験日の決定→ 3)保育体験/入園説明会

集団遊びと大人の関わり

わたしたちが運営している保育園「うみのこ」に、この4月、大学を卒業したばかりの若い先生が仲間入りしてくれました。アカハライモリにとても詳しく、自然の中で遊ぶこと全般が大好きで、いつも全力で遊んでくれる「オートマ」が、子どもたちは皆、大好きです。 そんなオートマが、先日のミーティングで言いました。 今で言うと、子どもたちの間で「宇宙船ごっこ」が流行っています。テラスに出した上着ラックや段ボールを使い、自分たちで作ったちょっとした小さな空間に入り込み、宇宙への冒険をしています

森と、海と、生態系と

私たちの活動拠点である逗子海岸に面した藪の斜面。 切り立った崖の中に隠れた小さな谷戸(やと)が残っていて、中にはマダケの竹林が広がっています。 放置されて荒れていたこの場所へ、地権者さんとのご縁をいただき、地域の親子で整備に入るようになりました。 今日は、整備をはじめて6回目。 春に鬱蒼としていた藪は光がさす小さな広場になり、海側には風が抜ける緑の窓ができました。 風と光が通るようになると、短期間でも植生が少し変わります。初期の頃より確実に、いい「気」の抜ける場になっ

うみのこの子どもたちが出会った、鬼の話。

子どもにとって、節分の日は鬼がきてこわい日? 大人が子どもを怖がらせる日? そもそも節分は、邪気を払い、無病息災を願う行事。「いつもやんちゃな子どもたちを怖がらせちゃおう!泣かせよう!」なんて日ではないわけです。 そこでうみのこでは、うみのこならではの節分を毎年考えています。 (去年の節分の様子と、その後の子どもたちの会話はこちらから↓) *** 今年もそろそろ節分のことを考えようかなぁと思っていた、1月下旬。山に遊びに行っていた子どもから、「前にケタロウ(山の中につく

自然のなかへ。

うみのこ親子山登りチャレンジ! 子どもたちが一年たっぷりと遊び、過ごした逗子の自然を、保護者のみなさんとも一緒に楽しみたいという思いからスタートし、今ではうみのこの冬の風物詩にもなった「親子山登りチャレンジ」。今年も1月中旬に開催しました。 親子で山へ入るタイミングは、一年を通して、どの時期でも楽しく、素晴らしいものになると思うのですが、こうして一年をかけてじっくりと自然と仲良くなり、山を歩く力をつけたタイミングで行うと、お父さんお母さんが思わずびっくりするような子どもた

自然の声を聞く

地域のみんなで「食べて、作って、遊ぶ」。 便利さと引き換えに、わたしたちはそんな、なんでもない時間と場の共有を手放してきてしまった。 でも、その積み重ねこそが生きる意味だし、それが実は災害時にも、なによりの備えにもなる。結局、災害バッグの中身は、補助的なものでしかないのだ。 そんな、ぼんやりした思いを確信に変えてくれたのは、八幡暁との出会いだった。 海と共にある人の暮らしが知りたくて、カヤックに水と銛と最小限の荷物を積んでほぼ身ひとつでオーストラリアから日本まで、海の

わたしたちの運動会。

「子どもの気持ちや姿が真ん中にある、運動会をしよう」という想いから、子どもたちと種目を決め、遊びの中で経験をし、当日を迎える運動会も、今年で3度目の開催になりました。 年に一度のことではあるけれど、子どもたちの中にも積み重ねてきたからこそのイメージや思いがあるようで、「今年もうんどうかいしようと思っているのだけど…」と相談をすると、「やろうよ!!」「こんなことしたい!」「これはどう?」と前向きなさまざまな提案がありました。 〈やってみたい事はある?〉 ・鬼ごっこ ・リ

海辺の保育園「うみのこ」で、保育者募集!

神奈川県逗子市の海と森を園庭に、四季を通じて野外で過ごす時間を大事にする園「うみのこ」で、保育者を募集しています。 どんな人と共に、どんな保育をしたいかは、是非、こちらの資料を見ていただきたいのですが、ここにも一言だけ、日常風景の追記を… うみのこでは「今日は何をしようか」と子どもたちと話し合うところから1日をはじめます。「子どもから広がる保育」って一言で言えば簡単ですが、実はなかなか難しい。大人の意図が子どもに伝わりすぎたらつまらないし、かといって、制限のない自由は逆に

強さ・弱さってなんだ?

26人の子どもたちが生活をする、逗子の小さな保育園「うみのこ」。季節が夏から秋へと移り変わり、自然が変わりゆく姿を見せてくれるように、ここ数ヶ月で子どもたちの姿にもぐっと変化があったように感じています。 特に子どもたちの関係性の変化は大きく、目には見えないものなので言葉にするのが難しいのですが、それぞれの繋がりがやさしく、つよく、しなやかになって、気持ちの良い空気が流れています。この変化をうんだ一つのきっかけは、夏のはじまりにした対話だったと思う。 強い人、弱い人って