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うみのこ暮らし

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「今日は、どこで何をして過ごしたい?」そんな問いから、一日の生活をはじめる、認可外保育施設。神奈川県逗子市の森里川海と海のじどうかんを生活のフィールドに、暮らし、遊び、日々を重ね…
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うみのこ2025年度「入園のご案内」

入園案内 保育定員: 28名 対象年齢: 3歳児、4歳児、5歳児 (*2025年4月時点) 募集: 3歳児(えび組)8名 、4歳児(かに組)2名、5歳児(たこ組)1名 保育日:   月曜日~金曜日(土、日、祝日休み) 長期休暇: 夏休み1週間(お盆)、冬休み1週間(年末年始)、春休み3日(新年度準備) 開園時間: 月曜日~金曜日 週5日 8時半~16時半 所在地: 「海のじどうかん」(逗子市桜山8-4-7) 園概要名称: うみのこ 開園日: 2019

葉山のひじき、つないでいくこと

5月初旬、海のもの、旬のものが大好きな #逗子うみのこ スタッフ一同で、葉山の漁師、畠山晶ちゃんのひじき作業を手伝いに行ってきました。朝4時起き、自転車20分で真名瀬漁港。爽快な朝のはじまりです。 海の中で揺れているひじきは、緑〜薄茶色。 それを収穫して、洗い、鉄鍋で釜茹ですると、よく知ったあの黒、ひじき色になります。 歯ごたえが残るよう、固めに釜茹でしたひじきは、洗い、冷やし、貝やら虫やらを取りのぞいて出荷。 乾燥ひじきはもう少し柔らかく煮て、洗い、冷やし、さらに天日

魚食ラブ

地域がつながる協同販売所「サカナヤマルカマ」 さんが海のじどうかんにやってきました。 鹿児島の阿久根から届く鮮魚には、オジサンやオニカサゴなど鮮やかな色の魚も混ざり、小田原の地魚ではクロダイに花鯛、ホウボウなどが並びます。 ホウボウのヒレを開いたら、孔雀の羽根みたいな美しさにみんなが拍手。 「ちゃんと処理したホウボウは出汁が素晴らしい。アクアパッツァなんかやったら、最高だよ」 アンコウは「ほら、手みたいな形にヒレが進化してるだろ。これで海底を移動するんだよ。海底の砂に潜

認可外保育施設「うみのこ」 2024年度新入園児募集

うみのこの園庭は、海と森。 月曜日から金曜日まで毎日、野外で遊ぶ時間が真ん中にある 認可外保育施設です。 神奈川県逗子市の森里川海をフィールドに 子どもたちが自主的に遊び、 暮らす生活の中で自ら社会性や自立を獲得していきます。 小さな子ども時代に刻一刻と変化する自然環境で 自由に身体を動かす時間は、生涯の宝物になるでしょう。 ▶保育体験参加から入園までの流れ 1)説明会・保育体験に申し込み→ 2)保育体験日の決定→ 3)保育体験/入園説明会

「ほどよい距離感ってどれくらい?」-うみのこ井戸端会ギ Vol.3

うみのこ井戸端会ギとは? うみのこでは、気持ちのすれ違いやケンカ、もやもやしたことがあったりすると、子どもたちと日常の中で対話の場を持ちます。 自分の生活する場やコミュニティーで起きている物事を自分ごととして「考える習慣」 「私だったらどうだろう?」を考えることによる「自己理解」 「あなたはそう考えるんだ」という友だちに対する「他者理解」 が対話をすることで育まれ、それによって『一人ひとりが安心していられる、居心地のいい土壌が耕されていく』のではないか、と考えている

認可外保育施設「うみのこ」保育職員募集

神奈川県逗子市に2019年に開園し、森里川海で日々を重ねる認可外保育施設「うみのこ」。3歳〜6歳まで27人の子どもたちが、海山に囲まれた古民家で生活をしています。 そんなうみのこで、2023年度入職の保育職員を募集することになりました。 今回、募集要項だけを載せて募集を行う……のではなく、うみのこがどんな場所なのか、どんな保育をつくりたいと考えているのか、自分たちの声に乗せて届けたいと思い、うみのこを運営する一般社団法人「そっか」共同代表の小野寺愛と、うみのこ園長の山ノ井

うみのこ運動会、響き合う子どもたち

うみのこ運動会は、今年も晴天に恵まれた。 お揃いだけどみんな違うTシャツは、自然染色したもの。 パン食い競争のパンは、前日に子どもたちが焼いたもの。 それぞれに「ちゃれんじ」を決めて、ダンスや登り棒に挑戦するのも、毎年目頭が熱くなる。 でもまさか、 「大玉転がしがやりたい!」 「玉はどうしようか?」 「竹でできるかも!」という会話から、 近所の竹林整備で出た真竹を骨組みに球形を作り、自作の大玉まで完成するなんて。 竹の切り出しも、材をしならせて球形にするのも、そ

「見守るってなんだろう?」-うみのこ井戸端会ギ Vol.1,2

うみのこ井戸端会ギとは? うみのこでは、気持ちのすれ違いやケンカ、もやもやしたことがあったりすると、子どもたちと日常の中で対話の場を持ちます。 自分の生活する場やコミュニティーで起きている物事を自分ごととして「考える習慣」 「私だったらどうだろう?」を考えることによる「自己理解」 「あなたはそう考えるんだ」という友だちに対する「他者理解」 が対話をすることで育まれ、それによって『一人ひとりが安心していられる、居心地のいい土壌が耕されていく』のではないか、と考えている

  うみのこ 2023年度入園のご案内

うみのこの園庭は、海と森。 月曜日から金曜日まで毎日、野外で遊ぶ時間が真ん中にある 認可外保育施設です。 神奈川県逗子市の森里川海をフィールドに 子どもたちが自主的に遊び、 暮らす生活の中で自ら社会性や自立を獲得していきます。 小さな子ども時代に刻一刻と変化する自然環境で 自由に身体を動かす時間は、生涯の宝物になるでしょう。 ▶保育体験参加から入園までの流れ 1)説明会・保育体験に申し込み→ 2)保育体験日の決定→ 3)保育体験/入園説明会

集団遊びと大人の関わり

わたしたちが運営している保育園「うみのこ」に、この4月、大学を卒業したばかりの若い先生が仲間入りしてくれました。アカハライモリにとても詳しく、自然の中で遊ぶこと全般が大好きで、いつも全力で遊んでくれる「オートマ」が、子どもたちは皆、大好きです。 そんなオートマが、先日のミーティングで言いました。 今で言うと、子どもたちの間で「宇宙船ごっこ」が流行っています。テラスに出した上着ラックや段ボールを使い、自分たちで作ったちょっとした小さな空間に入り込み、宇宙への冒険をしています

森と、海と、生態系と

私たちの活動拠点である逗子海岸に面した藪の斜面。 切り立った崖の中に隠れた小さな谷戸(やと)が残っていて、中にはマダケの竹林が広がっています。 放置されて荒れていたこの場所へ、地権者さんとのご縁をいただき、地域の親子で整備に入るようになりました。 今日は、整備をはじめて6回目。 春に鬱蒼としていた藪は光がさす小さな広場になり、海側には風が抜ける緑の窓ができました。 風と光が通るようになると、短期間でも植生が少し変わります。初期の頃より確実に、いい「気」の抜ける場になっ

うみのこの子どもたちが出会った、鬼の話。

子どもにとって、節分の日は鬼がきてこわい日? 大人が子どもを怖がらせる日? そもそも節分は、邪気を払い、無病息災を願う行事。「いつもやんちゃな子どもたちを怖がらせちゃおう!泣かせよう!」なんて日ではないわけです。 そこでうみのこでは、うみのこならではの節分を毎年考えています。 (去年の節分の様子と、その後の子どもたちの会話はこちらから↓) *** 今年もそろそろ節分のことを考えようかなぁと思っていた、1月下旬。山に遊びに行っていた子どもから、「前にケタロウ(山の中につく

自然のなかへ。

うみのこ親子山登りチャレンジ! 子どもたちが一年たっぷりと遊び、過ごした逗子の自然を、保護者のみなさんとも一緒に楽しみたいという思いからスタートし、今ではうみのこの冬の風物詩にもなった「親子山登りチャレンジ」。今年も1月中旬に開催しました。 親子で山へ入るタイミングは、一年を通して、どの時期でも楽しく、素晴らしいものになると思うのですが、こうして一年をかけてじっくりと自然と仲良くなり、山を歩く力をつけたタイミングで行うと、お父さんお母さんが思わずびっくりするような子どもた

自然の声を聞く

地域のみんなで「食べて、作って、遊ぶ」。 便利さと引き換えに、わたしたちはそんな、なんでもない時間と場の共有を手放してきてしまった。 でも、その積み重ねこそが生きる意味だし、それが実は災害時にも、なによりの備えにもなる。結局、災害バッグの中身は、補助的なものでしかないのだ。 そんな、ぼんやりした思いを確信に変えてくれたのは、八幡暁との出会いだった。 海と共にある人の暮らしが知りたくて、カヤックに水と銛と最小限の荷物を積んでほぼ身ひとつでオーストラリアから日本まで、海の