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エピソード#52 今までの車椅子階段介助の中で 一番難しかった案件


開業して2年位過ぎた頃でしょうか。。 初めて「無理かも」と思ってしまった階段介助でした。

急遽お電話で依頼があったので いろんなことを想定して どんな介助にしようか ある程度 決めて依頼のあった段階では 二階から車椅子に乗車したまま階段介助をしようと思っていました。

ご自分の車椅子も持っていたので 車椅子に移乗していただいて、二階から階段介助で降りる予定でしたが 階段はかなりの急勾配で途中、螺旋あり。ご本人の車椅子をお借りしてまずはシュミレーション。幅はギリギリだけどなんとか出来るかな?という感じでした。

ご利用者様はかなり体調が悪そうでしたが最初は「病院には行かない!」と話されていました。
ですが 、「私は看護師です。今のままだとお辛いと思いますし、体調が悪くなっている原因を知るために まずは病院に行ってみませんか?」と投げ掛けてみました。利用者様は 「じゃあ、行ってみる」と答えてくださいました。

そして ここからが大変でした。ご利用者様の車椅子に移乗し いざ、階段まで行こうとしたら、廊下の幅より車椅子が大きかった。一度部屋に戻り、それなら布担架を使おうと次は布担架を使い 抱きかかえて廊下に出たらやはり曲がれない。
またベットに戻る。次はどうするか?いろんなリスクを考えるとおんぶは避けたいが おんぶしかないか?社長がおんぶを試みましたが、やはり危険と判断し断念。
この時点で一時間経過。ケアマネージャーに「無理かもしれません」と 初めて電話で伝えました。

もう一度 今度は当社の車椅子(少し小さめの介助式車椅子)を使い、私が利用者さん役をして車椅子に乗車し、社長が車椅子を動かしながらシュミレーションをして 最後の方法として 車椅子階段介助を再チャレンジしました。
螺旋になっている部分は持ち上げないといけないのですがご家族にも手伝っていただき
なんとか一階まで降ろすことが出来ました。

体調が不安定で最初は「病院には行きたくない」と言っていたご利用者でしたので かなり辛い思いをさせてしまいました。怒鳴られるかもしれないとも思いましたが、そんな事はなく、 初めて会った私たちを信頼してくださり、私たちとご利用者様とご家族様が 心ひとつになり 協力しあい、無事に病院に行くことが出来ました。

結局、入院になったので帰りの介助はありませんでしたが、振り返ると、私たちが介助が出来なかったら、救急車というよりはハシゴ車で窓から介助しないと部屋から出るのは難しかったかもしれないと思いました。今までの車椅子階段介助の中で 一番難しかった案件でした。

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