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エピソード#39 コロナ禍での在宅介護、介護タクシーは在宅と病院を繋ぐ役割


 
(コロナ禍の時に書いた記事になります)
最近は、「コロナ禍」という言葉も以前よりは聞かれなくなったような気がします。
一見、落ち着いているのか?とも思ったりしますが、毎日のように病院に出入りしていると、「コロナ禍」の中にいると感じます。
 
私達がお手伝いさせていただく方の依頼の中で増えてきたのは、コロナ禍前なら、まだ入院して治療やリハビリ、療養をされていただろうという方や緩和ケア病棟に入院されていたような方の通院や退院の送迎介助です。
入院すると、ご家族も、面会に制限があるため、なかなか会えず、そのため「自宅で介護をする」と決意され、急な退院依頼、その後は状態が安定しないため、急な通院、緊急入院、緊急退院…を繰り返していく、という依頼が増えてきたと感じます。
 
退院後にご家族ががんばって、階段もあるがなんとか通院介助もしていたが、利用者様が歩行困難になり、家族が通院介助に疲弊している…という所から、関わっておられる訪問看護ステーションのナースからもご相談をいただきました。
 
ご利用者様は、片道1時間弱かかる病院に通院するにあたり、自宅でも症状や不安が落ち着かないためか、身の置きどころがないご様子で、ベッドでも寝たり起きたりをずっと繰り返しているような状況でしたので、車椅子やリクライニング車椅子では、車中で転倒するかもしれないというリスクがありました。
 
また、通院時は ご家族が弊社の車両に同乗されますが、退院時は ご家族は自家用車で病院に行っているため、同乗できないという問題がありました。
関わり当初は、介助でベッドから立ち上がり、車椅子へ移乗ということはでき、車椅子のまま2名で階段介助をして、助手席が回転する車両に移乗介助し、通院介助をしていました。走行中、落ち着かないご様子があっても、すぐに気付け、安全な場所に停車し、ご家族と協力しながら、背もたれの位置を直したり、声掛けをすることで、安全に通院介助ができていました。
 
緊急入院、緊急退院を繰り返し、関わる度に身体状況が変わり、立ち上がりも困難になり、ベッド⇔車椅子⇔車のシートへの移乗はハンディ担架という座ったままの姿勢で持ち上げて移乗できる担架を使い、スタッフやご家族と協力し、移乗しました。立ち上がりは困難でしたが、座ると前傾姿勢になったりということもあり、車椅子やリクライニング車椅子ではまだリスクありと判断し、助手席回転シートの車両で送迎。
 
何度目かの緊急退院の時は ご家族から 「寝たままじゃないと帰れない。酸素もしている」と情報があり、車両はリクライニング車椅子が乗る車両を選択、布担架、酸素ボンベを準備し、お迎え。退院のお迎えも 病院によっては、搬送業者は病棟には上がれず、病棟のナースが搬送業者のリクライニング車椅子などを出入口に取りにこられますので、この時に リクライニング車椅子の取り扱い方や自宅に階段があるため布担架を敷いていきたいことを伝え、敷いていただけるようお願いしたりしました。
このときは、ご家族は自家用車で移動のため同乗なく、酸素も流量し、車中でなにがあってもおかしくない状況でもあり、ケアドライバーと看護師添乗で対応。
身体を自ら動かすこともなく、なにごともなく自宅に着いて、と願いながらの搬送。
そんな中で、訪問看護ステーションのナースから連絡があり、「到着時間に合わせて自宅に行きます」と心強い言葉をいただき、車中での私の役割を落ち着いて行えました。
自宅の中には 2名で布担架で抱えて、ご家族にも頭側を、支えていただき、安全にベッドへ移乗。訪問看護ステーションのナースへ引き継ぎました。
短い期間でしたが、毎回、搬送方法が変わっていった案件でしたので、たくさんの学びがありました。
また、自分が、がん専門病院勤務時代にがんばって勉強していたストーマケアも役立ちました。
ある日、通院のためにお迎えに行った時に ストーマ漏れがあり、ご家族が「漏れなんて初めてだ。どうしよう」と慌てており、一緒にストーマケアやお着替えをさせていただいたら「なんか、手際がいいですね。落ち着いてストーマケアができた」と言っていただきました。
コロナの影響がどのように出てくるのかわかりませんが、時代に合わせて、自分たちも変化しながら工夫しながら自分たちも守りながら安全に安心してもらえる搬送・介助していけるようにがんばっていきます。

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