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エピソード#53 酸素5Lが必要な方が「風が心地よい、紅葉が綺麗」と穏やかな搬送


 癌の末期で骨転移もしている方 、先日退院して自宅に戻ったばかりだったのですが、容態に変化があり、訪問診療医の先生と病院の先生が連携し、通院のお手伝いをさせて頂く事になりました。
 
事前情報では、臥床し安静にして酸素5リットル流して、安定しているが、酸素量を減らしたり、少しでも上体を起こすと呼吸苦になるとの事でした。その為、私たちが到着する前に、救急要請するかもしれないし、私たちが到着した時点で、または搬送の途中で呼吸苦など、急変した場合には救急要請する可能性を含めて、予定の時間にご自宅にお迎えに行きました。
 
ご自宅前に階段があり、歩行はもちろん、座ることも出来ないので、階段下にリクライニング車椅子をフルフラットにセッティングした上で、訪問しました。ご家族にご挨拶と打ち合わせした後、ご本人にご挨拶しました。意識もしっかりしており、私たちの声かけにもしっかりと返事をして下さいました。
 
「前に救急車で入院したときは、外を見る余裕なんてなかったし、息が苦しくて、どうなるかわからなくて不安だった」。で痛み止めを飲んでいるとは言え、骨転移もあり、呼吸苦もあって不安が強い方です。少しでも上体を起こすと苦しくなってしまうことは予測され、お身体の下に布担架を敷き込み、2名で抱えあげて、酸素はご家族に持って頂き、ベッドから玄関に移動、そのまま階段を降りて、階段下のリクライニング車椅子に移乗しました。
 
そして、普段であれば、布担架を外すのですが、少しでも体動すると呼吸苦になるので、布担架を敷いたまま姿勢を調えました。そして、乗車の準備をする間に「風が心地よい、紅葉が綺麗だわ。」と、お話されました。
 
移動中は、看護師が隣に座り、呼吸の状態などを観察しつつ、ご本人様の手に手をあてて、今、どの辺りを通過しているか、声かけを行っていましたので、ケアドライバーは安心して運転に専念出来ました。カーブ、マンホールや段差通過時など極力スピードを抑えて運転し、無事病院に到着しました。そして、検査と診察の結果、入院となりました。
 
病院到着し、訪問診療医に報告すると、「景色を見ながら車に乗れたなんて。良かった」と安心されていました。
今回は、救急要請しても良い案件だったのかもしれません。でも、無事病院に到着したときの、ご本人様の安心した顔を見た時に、お手伝いすることができてよかったと思いました。

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