広島、優勝おめでとう!1バスケファンとして、いま正直に感じていること(来季は「2度目の初優勝」を叶えよう!を含めて)。【バスケ】【Bリーグ】【エッセイ】
優勝を叶えたのは、選手の努力は勿論大きい、でも最大の原動力は「マネージャー、アナリストを含めてのスタッフの貢献・手腕」の賜物かと!「組織力が伝わる、全員攻撃全員守備のバスケ」を貫いたことが導いた優勝、これにとても大きな意義がある!
(一部、書きかけのままのアップになります。今夜[30日]の遅く、あるいは明日[31日]の朝のうちには、完全版をアップできる構想です。)
(←このリンク添付の記事が、「CS決勝の開幕の朝」に書き上げたnote記事です。ですので今回のnote記事は、この記事に対する「アンサー的な記事」をも含んでます。)
(←頂上決戦になった「CS決勝、第3戦(Game3)の、ボックススコア」です。)
「広島、B1に昇格から4年目での、悲願の初優勝。」
(現行のBリーグが誕生してからでだと、8年目。広島は「5球団目の優勝球団」になります。)
「65-50、超ロースコアでの決着。」
(CS決勝というレベルの意味でだと、女子[Wリーグ、ウインターカップ]では「ENEOSの黄金時代」とか、「桜花学園が特に強いとき」に、こういうスコアが少なからずあるが、男子では正直ほとんど記憶にない。ロースコア勝負になるのではとは、もともといわれてはいたけど、これほどの「超ロースコア」になるとはと。)
「広島の優勝」という結末。これを、今季のRSの開幕前、あるいは、今季の3月、「ラスト18試合」を迎える直前での、寺嶋の大怪我のときに、この結末を「願望論抜きに、現実の可能性として」想像できた人間が、どれほどいたでしょうか?です。
「1つでも上の景色を観て欲しい、それに値するチームづくり、球団づくりがとても伝わるから」。ずっと自分は、そう感じていました。これは、1人の人間として、1人のバスケファンとして、の両方の意味でです。
ですけど、です。そもそも昨オフ、「開幕時ロスター決定時の、岡崎修司GMの理由説明の公式発表時」。客観的に見て、「22-23終了時よりも、戦力ダウンになった」こと(正SGのグレードアップを試みて、「馬場を獲れず、辻に去られて、正SGは『控えSGとして獲ったであろう、山崎』になった」、つまり「二兎を追う者は一兎をも得ず」になった)。
カイル・ミリングHCを迎えて、この2年間の積み上げはとても伝わる。マネージャー、アナリストをはじめとするチームスタッフの質は、Bリーグの中でも有数(というかトップ5)といえる。
でも現実論、「やるのは選手」。そう、「志向するバスケスタイルが明確であること、これをずっと貫けること」がとても重要である、これが自分の「バスケ観」、いわば「価値観」です。でも一方で、最後は「『違い』を生み出せる『個の力』」がものをいう、これも歴史が証明してきました。
確かに、「3人の外国人選手の質(エバンス、ブラックシアー、メイヨ)」は、Bリーグの歴代でもトップレベルといえる。特にエバンスとブラックシアーは、わかっていても止めることは難しい、ダブルチームなど何らかの工夫が必要になってくる。でも一方で、「日本人選手の質」、若い選手が多くて、一通りの選手タイプを満遍なく揃えているとはいえるけど、違いを生み出せそうなのは寺嶋くらいであり、その寺嶋も「オールスターレベルではあるけど、それ以上ではない」「勝利に導けるには、3P試投率が少ない」、これがずっと燻っていましたし、(EFFなどでの)数字が証明してしまっている。
で、Bリーグの歴史は、「正PGの質≒チームの質」、この傾向が他リーグに比してとても強い独特の傾向です(環太平洋圏のリーグ、つまり「中国CBA」「韓国KBL」「豪州NBL」も、この傾向はあるが、その中でもBリーグは突出してそうである。一方でNBAは「BIG3、あるいはスーパーデュオの存在」が重要であることは歴史が証明しているが、この「BIG3、あるいはスーパーデュオ」に「必ずしもPGが含まれる必要はない」の感じです)。
2022年の宇都宮(はっきり述べれば「比江島の個の力と、「最高レベルの、チームの守備能力」が優勝に導いた。鵤は良質のPGだが、よくも悪くも「守備型のPG」)のように、例外も存在しますが、2022年の宇都宮は「比江島と、安齋竜三HCという『スペシャルな存在を擁していたが故』」です。
しかもその上、この正PGの寺嶋が負傷離脱。当初の発表では「CSの1回戦あるいは準決勝での復帰(仮に準決勝でだと、CS1回戦で負けたら「復帰できずに終了」を意味する)といわれていましたけど、
「寺嶋では、よくてCS準決勝止まり、現実的にはCS出場。しかも現行のBリーグにはプレーイン制度がない」(NBAを観ている人間ならば、この解釈はわかって頂けるかなです)、ともともといわれていた。
で、寺嶋が負傷離脱。理論上では、正PGの質がガクンと落ちる。確かに第2PGの中村拓人は「リーグ有数のトッププロスペクト(若手有望株。それも「2023年の大学卒業組」では、松崎[横浜BC]、高島[宇都宮]に次ぐ「no.3での評価」であった)」ではあるけど、だからといって、例えば「森井(横浜BC)」「橋本(A東京)」のように「CSレベル球団の第2PG」といえるかといえば、数字的には「いい選手だけど、このレベルには少しまだ足りてない」ではあった。
「『可能性がゼロではない限り、最後まで勝負し続ける』がプロの使命」、これは自分の価値観でもあります。そう、「最後の最後まで諦めない」ではあるけど、でも現実論は、とても厳しいような…と。
しかもその上、寺嶋は負傷からの回復が思わしくなく、最終的に「膝を再手術、CS復帰はアウト」になりました。
いま述べた、「正PGのこと」の1つをとっても、「Bリーグのセオリー」的には、広島は「厳しい」であったといえること。
そう、これ1つをとっても、「批判を称賛に変えた」、これがどれほど「最高にかっこいい、最高に素敵である」ことかです。
それだけではないです。このCS全体を、あるいはCSの決勝(ファイナル)を観ていた人間ならば、理解して頂けるかなですけど、今回の広島。
そう、自分的には、この「組織力が伝わる、全員攻撃全員守備のバスケ」を貫いたことが導いた優勝(同じ「全員攻撃全員守備」でも、秋田とはメカニズムが少なからず異なる感じはしますが)、と強く感じるのです。
「組織による優勝」と感じるのは、攻撃にせよ守備にせよ、その引き出しがいくつもある感じが伝わること。「◎◎を活かすセットオフェンス」1つをとっても、このCSファイナルだけで、恐らく10パターン以上?(細かく数えていないので、あくまでも感覚論の域を出ませんが)って感じで、例えば、第3戦の「4Q,4:58」、「三谷に決めさせるプレー」とか、「普段からの緻密な練習」の積み上げが伝わるんですよね。
そう、「普段からの緻密な練習」、これは、2022年11月に完成、使用開始を叶えた「専用練習場(ドラフラベース)」の存在の大きさは勿論ですけど、手持ちの現有戦力(それぞれの選手)の、「自分はこういうプレーが特に得意です」を、選手全員が共有できていて、「得意とするプレーができるように」のために、「どうすれば、この選手が得意なプレーに持ち込めるか」を、ふだんからいわば「シチュエーション練習」とかを積めているんだろうなあ、と想像するのです。
「1人1人のプロ意識の高さ」「『精神的支柱(生ける伝説)』である、朝山の存在」が、とても大きいと思うのですけど、恐らくそれだけではない。
これは、広島の試合を生観戦、配信観戦してきたときからずっと感じてはいましたけど、このCSでの試合の「内容的な質の高さ」を観て、特に強く感じるんですよね。
「全員で束になる」、球技というスポーツ、とりわけバスケットボールの場合は「1人だけで完結しない、絶対に相手がいるというスポーツ特性」から、これがとても大切になってきます。で、今季は、「雰囲気のいい球団」がいくつもいたこと、これは「勝率.500未満の球団」でも「雰囲気のよさを感じた」(京都、大阪、茨城、北海道とか)ことが、とても印象的です(そう、「チームの雰囲気」と「チーム勝利数」は、いままでは「ほぼ比例する」傾向があったので、「嬉しい驚き」といえる。裏を返せば、「雰囲気はとてもいいのに、勝利数が積み上がらない」は、「コート上・戦術的に何らかの欠陥・課題を抱えている」ともいえる訳ですが…)。
で、広島の「全員で束になる」は、選手全員だけではない。勿論、「選手の1人1人の全員が、同じ方向を向けていることも大きいのですけど(そもそも、前回のnote記事でも言及させて頂いたように、恐らくですけど、補強交渉の際に「『自分たちは、こういうバスケスタイルを志向しています』という、いわば『ビジョン』『ミッション』を明確に示した上で、「共感できると思ってあなたを是非とも欲しいと考えていますが、いかがでしょうか?」と示しているのかなと想像の感じですが)、これのみならず、
これを、とても強く感じるんですよね。特に強く感じるのが、前回のnote記事で、吉田朱里彩マネージャー(MG)の重要性(象徴的な一例が、CS決勝の第3戦のハーフタイム突入直前のとき。2Q終了と同時?の、中村拓の左コーナーからの3P[判定の結果、「ノーバスケット」、「ボードが点灯したあとにリリースされたため」]、ミリングHCは既に席を立っていたが、判定中であったので、吉田MGが猛ダッシュで連れ戻したこと。「よく気が付く」と感じますけど、これって「一見すると当たり前でしょ、と思われるかもだけど、これが意外と難しい、実はとてもすごいこと」と感じます!)もですけど、
と映ってるんですよね。
前回のnote記事で、吉田MGの重要性を強調させて頂きましたけど、確かに吉田MGは「スーパーマネージャー」と断言できます。でも、1人ではなくて、2人だからこそ回せていた。その意味で、諸見川MGの貢献も、少なからず大きかったと伝わります。
「一定以上の高いレベルでのチーム力のためには、マネージャーは2人以内と回らない」。これは他球団でもそうで、横浜BCとか北海道とかも、2人制を採用しています。逆に(自分の本来の応援球団である)京都や大阪は1人制ですけど、試合を観ているとはっきりとわかるのです、「回っていないじゃん」と。
これだけではないです、今回の広島、あるいは今季は結果は出なかったけど、横浜BCや北海道は、マネージャーの声が聞き取れるのです、「10,9,8」と(これがあるとないとでは全然違う、実際にCSでの広島は、「24秒ルールの献上」の回数を最小限に抑えられていた)。
そう、今季は、多くの球団で観客数が大幅に向上しました。自分は2階席の最上段で観ることが多いのですが(理由は「全体を見渡せるから」と「安価だから」。申し訳ないけど、予算には抗えない)、上から見下ろせるように見られることで、「スタッフさんの息づかいを感じられるから」も、正直大きいのです。
で、印象的な1つが、今季の3月30日土曜日、「大阪vs北海道」(Asueアリーナ大阪。大阪メトロの朝潮橋駅から徒歩3分ほどで、本来の本拠地である舞洲からはアクセスがとてもいい。なのになぜ準本拠地かは、「導線がバスケ重視型ではなくて、むしろ音楽ライブの感じに近いから」が、実際に生観戦しての感覚です。尤も舞洲の「陸の孤島」ぶりは、学校帰りに生観戦したいときとか、試合開始時間が遅いときとかは、特にきつそうだよなあ…が正直な感じですが)。この試合、生観戦させて頂いてました。
試合内容自体は「96-74、大阪が完勝」。2Q以降は大阪が終始優勢に試合を進めて、3Q終了時点で事実上勝負を決めました。観客数も「6709人」、集客能力に課題を抱える大阪にしては、とても多い観客数ですし、この試合、制服姿の子どもを結構多く見かけたのです(制服姿なのは、大阪の場合は私立が盛んであり、私立は「土曜日に授業」もざらであることも恐らく大きいです。自分も「私立の中高一貫校の出身」ですので、肌感覚で感じますから)。
6000人超えの大観衆。普段の大阪の試合の1.5倍ほど。相手は北海道で、距離的な問題もあり、恐らく90%以上が大阪ファンです。
だけど、北海道の早坂咲輝MG(以前から自分のnote記事を拝読している人間ならば、自分がこの、早坂MGが「推しの1人」であることは存じているかなの感じですが)、6000人越しの大観衆の影響からか、「10,9,8」の掛け声、かき消されそうな感じは正直否めなかった。でも早坂MGは、たとえ相手側の大歓声にかき消されそうでも、たとえ大きな得点差で理論上は勝負が決まっていても、「10,9,8」の掛け声を、最後の最後までずっと続けていた(最後までやめなかった)。あるいは、タイムアウトを終えるときとかに、さりげなく選手を鼓舞する姿勢をも含めて、ずっと絶やさなかったのです(自分が早坂MGが「理想のマネージャーの1人」とずっと感じているのは、「最後の最後まで、40分間ずっと、選手と共に戦い続ける、いわば『13人目の選手』、あるいは『選手とHC,ACとの架け橋』を完遂し続けてることが伝わるから」です。「かわいいから」も理由に少しあるかもを全否定はしませんが、自分が吉田MG然り、早坂MG然り、とても応援したくなるのは、「仕事に対する姿勢がとても尊敬できるから、見習いたいと思えるから」、なんですよね)。
で、いまリンク添付させて頂いたのが、広島の2人のアナリストです。
「統計専門のアナリスト(スタティスティカルアナリスト)」か、「ビデオアナリスト」か、それとも「この両方の役割」かがわからないので、ではあるのですけど(できれば来季以降、どのようなアナリストであるのかをより明確な役職名で表記して頂けると、より嬉しいです!例えば三遠は、アナリストといっても、どのような役割のアナリスト化を明確に表記していますので)。
今季の広島、これは今季のRS終盤もですし、とりわけCSでの広島。
一気に得点差を離されて劣勢のときでも、修正ができていたこと。
「『より質の高いバスケ』を具現化できていた」こと。
これは、選手やHC、ACの手腕も勿論あるだろうとは思いますが、アナリストの的確な分析による貢献も、少なからず大きかったのでは?と自分は映ってるのです(少なからずどころか、「とても」といってもよいと自分は感じてますが。吉田マネージャーと共に、この2人のアナリストも、「1年でも長く、広島にとってとても必要と、はっきりといえる存在ですよ!」と)。
いま、「より質の高いバスケ」と述べましたけど、準決勝の「vs名古屋D」こそ、名古屋Dも同じコアメンバーで3年間積み上げた結晶の賜物か、質的な意味で「互角」程度以上には持ち込ませてもらえなかった感じですが(ただ、名古屋Dが齋藤不在時に「ノンPGバスケ」にしたのは、広島側に「そう持ち込まされた」面もあったかもといえる、それほどに広島の「積み上げてきた組織的バスケ」の質を認めていた証明といえるのではと)、1回戦の「vs三遠」(三遠はRSでは「組織力を伴う爆発力」で猛威を振るっていた)もですし、決勝の「vs琉球」でも(第1戦こそ、独特の雰囲気にのまれていた感じは否めなかったですけど)、贔屓目抜きにして、より客観的に見て、「より質の高いバスケは、広島であると映る」だったんですよね。
確かに、琉球のバスケ、「『3Pの爆撃機(まるでレインメーカーといっていい。これはプロレス好きならばわかって頂けるかもと。はい、少し前まで新日本プロレスにいた、オカダ・カズチカさんの愛称です)』『パワー重視』」も、「はっきりと明確なチームカラーになってる」のです。
そう、2年前に琉球に移籍してきた、松脇。当時の自分は、松脇は「いや、琉球こそ、あなたにあまり会わない球団であると思うけどなあ…」と感じていましたけど、今季でやっと理解できました、「いや、『3P&パワー』って、確かに『琉球にドンピシャ』だわ、恐れ入りました」と。
そう、琉球のバスケは、「観ていて楽しいバスケ」とは、少なくとも自分は感じません(ごめんなさい!)。でも、ゾーンに入ったときの破壊力は、そうなるとなかなか止められない(この象徴が、昨季の天皇杯の準決勝の「vs横浜BC」、河村勇輝が大爆発したのに、琉球の「これでもか、これでもかといわんばかりの、3Pの爆撃機発動」、もう笑うしかないレベルに高確率だったんですよね、こうなると相手は「お手上げ」と)。で、あとで振り返ると、そうなるようなメカニズムが、漠然とだけど存在している(言葉に落とし込めないのが、とてももどかしいですけど…)。
「Win or Go Home」「泣いても笑っても、これが頂上決戦」。
NBAならば、これが「Game7」ですけど、Bリーグの現行制度では「第3戦」がこれになります(ちなみに豪州NBLでは「Game5」とのことです)。
そう、「頂上決戦になった、Game3」。
自分は、3Qの半ばのとき、こう感じていました。
極限の精神状態。実はこの第3戦、「2Q,1:57」まで、エバンスが得点できずにいました(よくも悪くも、「広島のエース(1stオプション)=エバンス」であることは、異論はほぼないでしょう)。ですけど、エバンスは、自分の得点がないことを恐らくはわかっていても、場面のそれぞれで、いま何をするべきかの判断の的確さを、最後までやめなかった。
打ち続けることをやめなかった(今季のエバンスは、やや苦手であった3P能力を大きく向上させたが、「苦手を克服できた」の域を出ていない、ともいえる)、でもそれでいて、この「打ち続ける」に「強引さを感じない」、これがすごいなと(あの「独特の極限の空間」だと、強引な1on1とかに走りがちだけど、でもそうではなかった)。
「より質の高いバスケ」でいえば、山崎。
ファイナルは勿論、このCS全体を通して、その輝きは衝撃でした。
でも、これは視点によってはきつい表現に映るかもですけど、
そう、どういうことかと申しますと、
そう、よくも悪くもですけど、「広島だから、最高に輝けた」感じがあるのです。視点を変えれば「最高に輝ける場所に出会えた」と。
これは、河田にもいえます(正直個人的には、「チリジ」の方がよりしっくりいく感じではありますが)。河田って、「運動量が多い」「リムランができる(尤もスピードがある訳ではないが)」「いつも全力姿勢」だけど、「典型的な古典型[ラジコン型]」「ブロッカーではない」「しばしばファウルトラブルの傾向(ただ、気性はむしろ「素敵な人間性」)」、いわば「取扱説明書が必要」の選手タイプです。
だけど、(帰化が叶った恩恵の面も、少なからずあったかなではありますが、)「河田を最大級に活かす」(個人的には、RSでは、もう少し出場時間があってよかったのでは、とは感じますが)戦術を生み出せたこと。
山崎にせよ、河田にせよ(あるいはもちろん、他の選手もでしょうが)、そう、選手自身の努力は勿論ですし、専用練習場(ドラフラベース)の存在も恐らく大きいかなですけど、
そう、選手の補強は勿論とても重要なのですけど、広島の今回の優勝は、
「コーチ・スタッフもしっかり補強したこと。それでいて、予算の範囲内に収めていること。」(勿論これができるのは、「財務基盤を地道に強化できたことも大きい」でしょう。)
です(スタッフにウェイトを掛けているでいえば、川崎とか三遠もそうですけど、例えば三遠は無理をして[尤もこれは、何人かのスタッフは、大野HCを慕って、いわば勝手についてきて、結果として想像以上に資金がかさむことを招いた、といわれていますが]、赤字になってしまい、今オフは恐らく補強予算を圧縮せざるを得ない、といわれています)。
そう、前回のnote記事でも言及させて頂いてますけど、勿論、選手・HC・ACも最大級に賞賛されて然るべきとは思うのです。でも自分は、今回の広島が、「最高の景色」を叶えられたのは、とりわけとても大きな貢献と映るのは、
と、はっきりと伝えさせて頂きたいです。
「宇都宮、A東京と逆の山にいけたこと(しかも、宇都宮もA東京も、共にCS1回戦で敗退したこと)」。これで「精神的な消耗度」を、ある程度は抑止できたこと、この影響は、多少はあったかもとは思います。
あるいは、「『3試合、2勝先取』という、現行ルールの『極端なほどの、超短期決戦』であったこと」。つまり「一発勝負感がより強いので、『足がちぎれるほどに戦い抜くこと』で押し切れること」も、追い風要素になった感じは、正直小さくないと感じます。
「第2戦と第3戦の間に、中1日あり、分析し直す時間を確保できたこと」。これも恐らく、気持ちをMAXに持っていく意味をも含めて、プラスに作用した感じはあると思います。
いま挙げた3つのことは、恐らく少なからず影響したかなではありますし、特に「3試合、2勝先取という、極端な超短期決戦であった」影響は小さくなかったのではと、自分は読んでいます。これが「5試合、3勝先取」でだと、より「ほんとうの実力勝負」の意味合いが強くなりますので、広島が「知恵」でカバーできる範囲はここまで大きくできなかった可能性は低くなかったかもが、自分の正直な感覚です。
ですけど、です。確かに琉球の応援は、すごかった。これは正直感じますけど、でも、
で、いまリンク添付をさせて頂いた、「47NEWS(共同通信さん)」の、渡邊雄太の特集記事、さすが共同通信さんだといえる、とても良質なインタビュー記事ですので、是非とも、1人でも多くのバスケファンに拝読して頂きたいです!の感じですけど。
「引退を決断した朝山さんに、優勝という最高の花道を。」
「ずっと自分たちの中心でいてくれた寺嶋に、優勝という最高のありがとうを。」
勿論、この想いは大きかったと想像です。実際、報道でもこれはいわれていましたし、試合からもとても伝わってきていました。
でも、広島が今季、「いま」というタイミングで、どうしても優勝したかった理由は、それ以外にもあると自分は感じてます。
今オフの動きは、昨オフまで3年連続で日本人の有力選手が大移動したこともあり、ある程度予想された通り、少なくとも現時点では「わりと静かなオフ」です。移籍する合理的理由を持つといわれた有力選手でだと、
…と、動向が特に注目された選手は、いずれも早々に動向が発表されました。いわば「渡邊雄太の動向とは関係なしに、日本人選手の移籍市場は動いている(というか相対的には、わりと静かといえる)」ことが伺えます。
これといった有力日本人選手で、動向が注目といえそうなのは、
あとは、「橋本拓哉(大阪)」が、まだ動向が発表されていないことも気に掛かりますが、普通に考えれば恐らく残留でしょう。
(ちなみに橋本は、昨オフも、最終的に残留になったが、サインするまで時間がかかり、大阪ファンを冷や冷やさせた。昨オフの場合は、フロント側から「来季はもう後がないよ」といわれていたようだが。尤も今季は、稼働率はともかく、完全復活のパフォーマンスを証明できたし、大阪への愛着も『月刊バスケットボール』で強調していたことからも、普通に考えれば残留だろうけど、契約年数を含めて「銭闘」で時間を要しているのか…?)
そう、渡邊雄太の入団先が、どこになるのかは正直わかりません。
いえることは、「恐らく、関東圏の球団が最有力だろう」なことです。
いま挙げた「5つの要素」。これに照らせば、俎上にいるといえるのは(現実的に、渡邊雄太の争奪戦に参加しているかは別として)、
「『横浜BC』『川崎』『千葉J』『宇都宮』『群馬』の5球団。」
ということになります。いずれの球団も、確かに一定以上の説得力があります。
いま示したことに照らせば、個人的には「横浜BC」「宇都宮」も観てみたいと思っていますが、最有力は恐らく「群馬」でしょう。「広島」「島根」が、この3年間ずっと注目され続けて、その上「広島が、優勝というハッピーエンドを叶えた」、だからこそ「今度は自分たちが」と考えるのは、むしろより自然といえます。「高速バスケ」というわかりやすい旗があることも、より説得力を持ちます。
いま挙げたのは、「渡邊雄太の入団先」が、仮に群馬だとしての、「考え得る、最もベストのシナリオ」です。あくまでも「考え得る中での、いわば空想の世界」ではあれども、これが実現すれば、「ただ単なる寄せ集めではなくて、「同じ旗のもとに集った精鋭の選手」であることが恐らく伝わるかなです。
そう、スティールを量産で、ファストブレイク(速攻)をいくつも創出できる。たとえ「3試合、2勝先取」の超短期決戦でも、フルメンバーが揃えば2勝先取は、なかなかにハードルが高いことが伝わるかなです。
強いて挙げれば、ヒースの箇所が、ヒースが「負の意味での、スコット化」のリスクはありますが、ヒースはそもそもプレーの幅が広く、最大の魅力は守備であるので、FG試投数が落ちても補える要素はいくつもある意味で、スコット化のリスクは大きくないといえます。あるいは、例えばですが、「ベンティル残留+トラビス」とかの方法も充分に考え得るでしょう。
そう、「渡邊雄太の入団先」がどこになるのかは、シンプルに「わくわく感」である、いまいえることはこれです。ただできれば、「自分がこのチームをより強くする」の入団先であって欲しい、とは正直強く感じます。
ただ、「勝ち馬に乗っかる」であれば、「宇都宮」を選ぶ場合は、そうは思いません。来季だけをとれば、確かにこれは「当たらずとも遠からず」かもですけど、2021年の年明けからずっと燻り続けている「年齢構成の高齢化」、つまり「囁かれ始めて、3年半が経過した」になります。だからといって、比江島は勿論、遠藤も渡邉裕規も、放出できるはずがないです。放出することは、「魂を捨てる」ことになる、いわば「愚の骨頂」だから。
でも、「年齢構成の高齢化」には、向き合わねばならない。だからといって、「年齢構成を若返らせる方法は、ほとんどない」。そう、「渡邊雄太の補強」は、「きっかけを与える意味で、恐らくのほぼ唯一の方法」といってもいいのです。
その意味で、宇都宮が渡邊雄太を獲ることは、「ブレックスメンタリティーのアップグレード」の意味をも含めて、「むしろ合理的でしかない」、いわば「とても理に適っている」。そう、比江島は「30歳を過ぎてから、むしろ全盛期を突き進んでいる」といえますけど、今オフのパリ五輪で、恐らく日本代表としては集大成になるでしょう、そう考えるとなおさら、いつ一気に、しかも突然の、衰えが来ても全く驚かない感じにはなるのです。尤も比江島も、プレーの幅が広いですし、2021年に6thマンに回った経験がいつか活きることも、充分に考えられる感じですが。それに比江島は、来季はまだ普通に中心選手の一翼に君臨かなですけど、「渡邊雄太、ニュービル、比江島の『ビッグ3』」が叶えば、「シンプルに『わくわく感』でしかない」と、はっきりと言い切れます。
…と、そのような感じですけど、話を戻しますと、そう、思えば、2021年のオフ。いろいろと、Bリーグにとって「大きな転機」になったオフと感じてます。あの激動のオフを境に(「オンザコートルールの整備」「アジア枠の本格的な普及」「この前年の、DJ・ニュービルの大きな輝き」も大きかったことは、これまでのnote記事で繰り返し言及してきてますけど)、Bリーグのレベルは飛躍的に向上しました。
あのとき、オフの主人公は、はっきりと明確に「広島」と「島根」でした。「この挑戦が、どのような結末になろうとも、この軌跡を、この眼に焼き付けよう]、そう心に決めたあのとき。
ですのでその意味で、今回の広島の優勝は、
(←「選手会には、本気で戦って欲しい」というのは、念頭にあるのは「2004年の、野球[NPB]の、『球界再編騒動』」の記憶からです。あの球界再編は、この年の日本社会の1大トピックでしたから。
あのとき、選手会の「ストライキ突入」は、自分は正直「とても激しく強い違和感」でしたし[野球ファンの多くは大賛成の論調でしたが]、「球界の縮小再編」は、「経営できなければ野球ができない訳で、いつかは1リーグ10球団は不可避であったこと」と感じていますので。
でも、あのときの「ストライキ突入」は、いまならば理解できます、「やり方がよかったかはともかく、必要であった」と。
[ちなみにいまも実は、「いつかは縮小再編になるときは来ると感じている」が自分の正直な本心です、これは感情論を抜きにして、シンプルに客観的に見て。「野球の球団を経営するには、必要資金が多くかかる」ので。
これに対して、バスケットボールの球団数が増加傾向の一途である[個人的には、「球団数が多すぎる、特に関東圏とかでは」と正直感じていますが]のは、「バスケの球団は、必要な選手総年俸が、野球に比して安価である』、これが正直大きいんですよね。その一方で、青森や奈良のように「経営危機に陥る球団」も生じた訳で、自分は奈良も応援球団の1つなこともあり、とても心を痛めましたけど。])
(「B.革新」[新B1構想、Bプレミア構想]に向けて、特にシステムの整備の見直しが必要と感じている1つが、「選手総年俸[サラリーキャップを含めて]のこと」です。
いまリンク添付させて頂いたのは、「特別指定選手制度[米国サッカーのMLS]」ですけど、これ、とてもよくできているんですよね[通称「ベッカム・ルール」。何故この通称なのかは、リンク記事を参照のこと。
簡潔に述べれば、「各クラブが選手のサラリーキャップの範囲外で最大2人まで獲得することを認めるルール」です。そう、「最大2人までならば、『スター選手の補強を容認しますよ』」と。この「2人」がポイントであると自分は感じてるんですよね。
そう、その意味で、いまの執行部が案として示している「Bリーグ版の、スター選手制度ルール」は、「なんちゃってシステム」と自分は感じてます、自分が選手会ならば、「2人までを認めない限り、エンドレス[際限なく!ここ重要!]でストライキ決行」で即答ですね、それこそ「議論の余地はない。これは絶対に譲れない」と。
どういうことかというと、いま案として示されている、「リーグ版の、スター選手制度ルール」は、「最大で1人まで」なんですよ。でもこれだと、本来目指したい、「これまでならば中国CBAに流れていたであろう、外国人の有力選手に、Bリーグに来て欲しい」が、あまり叶わないのではないかな?と。)
(いま挙げた5人の選手、直近[しかも複数年]で中国CBAでプレーしてきた主要な有力選手[5人共に「NBA経験者」。ソン・メイカー、TJ・リーフのように「代表レベル」の選手もいます]です。特にケイ・フェルダーは、「河村勇輝のロールモデル」として、note記事で何回か言及してますが。
↓
そう、何を言いたいかと申しますと、「B.革新(新B1構想)では、『スター選手条項』を、最大で2人まで(うち、外国人は最大で1人まで)認めて欲しいです!」ということです。イメージとしては、いまの広島を例として挙げますと[なお、ここではエバンスは「帰化をしている」を前提で示すことに、留意されたしです。エバンスは「将来的な帰化希望」を昨オフに公言していて、実際、今季になってからは日本語が確実に上達してきてます。なおエバンスの帰化は、最短でだと25-26の途中になる計算です]。
「寺嶋、エバンス(帰化後を含む)→◎」
「寺嶋、ブラックシアー→◎」
「エバンス(帰化後ならば)、ブラックシアー→◎」
「ブラックシアー、メイヨ→×」
イメージとしては、上述の感じです。ちなみに実は、メイヨも昨オフに「将来的な帰化希望」を公言してますが、メイヨの帰化が叶った場合は、その時点で広島を事実上退団になる可能性が高いだろうことになります。
↓
そう、「スター選手を2人擁せるように」、これは「より魅力あるBリーグに」は勿論ですけど、シンプルに「スター選手が2人いたら、『生観戦したい!』という心理を、より強く持てるから」と思うんですよね。
これが1人のみであったら、たとえ「B.革新が導入になっても」、「Bリーグ≦中国CBAのまま」とはっきりといえます。理由はシンプルで、中国CBAが、なぜ有力外国人を毎年獲れるかといえば、「スタッツ(個人成績)を高確率で見込める[中国CBAの場合、スター選手への依存度がとても大きいため。実際、他リーグに比して「USG%」がとても跳ね上がる傾向がある]」もですけど、「給与レベルが高いから」もあると思うのです[かなりかみ砕けば、サッカーの中東リーグ〈サウジアラビア、カタール等〉に近いと思って頂いてよいかなと]。実際、昨オフも中国CBAから数人の有力外国人の移籍の噂がありましたが、実際に来たのは1人だけでしたし[茨城のオブライアント]。
その意味で、繰り返しになりますけど、「ニック・ケイ、エサトン、ブラックシアーとかがBリーグに来たことは、これ自体がBIG感謝に尽きる」んですよね。)
…と、そのような感じですけど、いよいよ、今回のnote記事、エピローグへと向かおうと思います。
「お兄ちゃん」とありますので、船生の妹さんということだと思われますが(堂々と本名であることも、より好感の感じです)、広島の優勝の過程で、「船生が果たした役割は、数字以上に大きかった」と自分は強く感じてます。というか、前回のnote記事でも少し言及させて頂いてますけど、広島が志向する「まずは組織的守備からのバスケスタイル」において、船生は「『広島らしさ』を最も象徴する存在」といえますから。
そう、「PG~PFの4ポジションに、高次元で対応可能である」、これができる日本人選手自体が、「とても稀少価値が高い」です。いま頃、獲れなかったことを歯ぎしりしている球団は、恐らくいくつもあると想像です。
船生がいることで、選手編成に一気に柔軟性を生み出せる。ナチュラルポジションはSFですけど(そもそも「190cm超えで、かつ機動力を兼備できる、日本人のSF」自体がとても貴重ですが)、この船生の存在が一気に「威力として顕在化」したのが、寺嶋が負傷離脱した、「RSのラスト18試合、そしてCS」でした。
「大型の第2PGとしての船生」、これにあたふたする球団がいくつもいたこと。実際、3月20日の「京都vs広島」の生観戦のとき、船生がPGで登場してきたときの、京都の慌てっぷりは、恐らくずっと自分の強烈な記憶として刻まれ続けるでしょう(何回でもいうが、そもそも琉球時代からPGでの出場経験はある。確かに琉球ではPGとしてうまくいったとはいえないが、「やろうと思えばできる」ことを把握できていなかったのは、プロバスケ球団としてどうなんだ?といわざるを得ない)。
「やろうと思えばできる」と「実際にできる」ことは、確かに似ているようで違います、これは全否定はしません。で、「機能できるほどにPGとして独特の存在感があった」、これは船生の「人一倍の努力、プロ意識」の賜物と、はっきりといえます。
(船生の場合、どちらかといえば「守備型PG」としてであったが、自分はこの「守備型の大型PG」という考え方は、他球団でも、これに対応できそうな選手がいればではあるが、戦術の1つとして取り入れる意義はとてもあると強く感じます。)
いえることは、
と、自分は強く感じます。
「いてるようで、意外といない、とても貴重な名バイプレイヤー」。
映画やドラマが特にそうですけど、野球でもそうですけど、強いチームには必ずこの「とても良質の名バイプレイヤー」が1人はいるのです。これが広島の場合、船生であり山崎であると映るんですよね。
それと、「RSのラスト18試合、及びCS」で、大きな輝きを放ったでいえば、「中村拓人」でしょう。
御存じのバスケファンも多いかなですけど、この中村拓、お兄さんも現役のB1のPGです(中村浩睦。FE名古屋に所属。大阪時代は最初は爆発力ある3P型でもあったが、いまはむしろ守備からリズムを生み出すで輝きを放っている。それと、地元球団に移籍で、より活き活きしてますよね)。
「お兄さん、観ていてくれましたか?」とばかりに、試合を重ねるたびに成長が伝わってきたこと。
正直、中村拓人が正PGを務めるようになってから、では中村拓が1stハンドラーであったかといえば、「半分は当たっている、半分は違う」が、自分の正直な感覚です。ラスト18試合になって以降、(それ以前からも、特に勝負どころではハンドラーになることが少なからずある感じではあったが、)エバンスがハンドラーを務める機会が、目に見えて増えました。
そう、自分には、中村拓人は、「マリオ・チャルマーズ[元ヒート等。ヒートの「スリーキングス時代」の正PGで知られるが、チャルマーズはスリーキングス時代は、名目上は正PGだが、実質的には「アンダーサイズの3Pシューター」の立ち位置であった]」のような感じに映っていたんですよね。実際、「C&S[キャッチ&シュート]の3Pシュート」を打つ機会が、多くありましたし。
でも、それはそれで1つの形であると思うのです。例えば、代表やオールスターの経験も多い安藤誓哉だって、島根では「名目は正PG、実質は3Pシューター」の感じですから(安藤誓は、1on1からのドライブ、ステップも少なくないし、そもそも秋田やA東京のときは、むしろドライブをより得意としていたが)。
いえることは、これで、来季の広島は、「寺嶋と中村拓人の、正PG争いが勃発」ということになります。でもこれは、寺嶋にとっては「むしろ望むところ」と感じているかもしれません。
そう、寺嶋にとっては「もう一度、自分自身の努力で、正PGの座を奪い返す」(「死守する」ではなくて「奪い返す」「奪還する」、この意識がとても重要と思っているし、寺嶋自身も恐らくこの感覚と信じてます)シーズンになります。
野球で、丸が、今季は「もう一度、レギュラーを奪還する」「巨人で、『残り304安打』を積み上げる」(「2000安打」まで「残り304安打」で今季の開幕になった。計算上は「残り2年半で到達できる計算」)の状況で、昨オフ及び今季に臨みました。で、有言実行とばかりに、昨オフはそれこそ「オフをほぼ返上」で、人一倍にジャイアンツ球場(2軍の専用球場)で素振りとかの猛練習を繰り返していたと伺います。
で、丸は現時点で、規定打席を上回り、「RC27(5.30)」と、リーグ平均を上回る打撃力を取り戻している。今季を「規定打席到達」で終えれば、計算上は恐らく「残り180安打ほど」で今季終了になる、そうなれば球団側は「なんとしても、残り180安打を達成させよう。よほど一気に急激に衰えれば、話は別になるかもだけど」になる可能性が高いです。少なくとも現時点では、丸は人一倍の悔しさと努力で、昨季の挫折を乗り越えて、「2000安打という、野球人としての最高の景色への挑戦権を、改めて勝ち取った」といえます。
そう、少し話を脱線させましたけど、寺嶋も「もう1度、正PGを奪還する」気持ちで今オフ及び来季に臨んで欲しいですし、中村拓人も「来季は、名実共に正PGを奪取する(勝ち取る)」気持ちで今オフ及び来季に臨んで欲しい、このお互いの高いレベルでの競争(切磋琢磨。御互いを高め合う意識)が、広島を「さらなる高みへ」と導く大きな一助になる、と自分は思うのです。
あるいは、「エバンス」。2022年オフ、琉球からの電撃移籍は、そりゃあとても衝撃でした。琉球から移籍する合理的な理由がないでしょう?と思っていましたから。
だけど、広島でのこの2年間で、広島に移籍するという決断が「正しかった」こと、これは、広島に完全に馴染んでいる(溶け込んでいる。それも早い段階でだった)こともですし、「プレーの幅を拡げた」こともですし(というか、「トリプルダブル」がゼロなことが意外なほどに、チームの絶対的エースである。それでいてUSG%が26%程度で収まっていることが、なおさらすごい、いかに「バスケIQに優れて、アンセルフィッシュであるか」です)、そして今季は、特に年明け以降、「日本語を積極的に覚えようの姿勢」がとても伝わること。
昨オフに、将来的な帰化希望を公言しましたけど、「本気なんだな」って。完全に広島に馴染んでいることをも考えると、「ミスター広島」として、それこそファジーカス(今季で引退まで、12年間を川崎で、しかも一筋であった)のような感じになるのかな、ととても期待感です。
(琉球のクーリー、名古屋Dのエサトンも、将来的には「帰化して、『ミスター◎◎』として引退が叶うと、より嬉しいです」の感じです。勿論、エバンス、クーリー、エサトンのいずれも、引退の際には永久欠番で送り出されると、とても嬉しいです。それに値する選手であることは、現時点で存分に証明できている、と映りますし。)
「永久欠番」云々は、いつかまた別の機会で言及できればと思っていますけど、でも、広島が「優勝という、頂上の景色」を叶えたのは、エバンスなくしては恐らく叶わなかった意味で、将来的に「永久欠番」として称えられるときを、観たいなあと正直とても感じてます。
まあ、「永久欠番」云々は、数年先のことですけど、最短でだと「25-26の途中」に叶う計算である、エバンスの「帰化の実現」、これを願うバスケファンは、広島ファンのみならず、(自分を含めて)多くいるのでは?と想像です。
そして、広島という球団そのものにおいても、来季は、確かに客観的には「連覇を目指す」になる感じにはなるのですけど、「連覇を叶える」ではない(たとえ名目上はそうでも)、そう、
そう、来季の広島が、叶えて欲しい景色。
です。ですので、自分が広島の球団職員ならば、あるいは広島のGMならば、来季の球団スローガンは「2度目の初優勝」で即答です。
そう、元ネタになった、昨夏の高校野球の仙台育英。結果的に「2度目の初優勝」は叶いませんでした(とはいえ、「あと1勝」までいけたこと、つまり「2年連続での決勝進出」自体が、とてもすごいことですけど)。でも、この「2度目の初優勝」は、「とても素敵な言葉だな」と感じてます。
「連覇」というと、「追われる立場」に、無意識的になってしまうのです。そう、心理的に「追う方よりも、追われる方が精神的にきつい」。
でも、「2度目の初優勝」だと、「追う立場」に精神的になれる。言い換えれば、「もう1度、優勝を勝ち取りに行くぞ!」と。
そう、思えば、2023年の、野球のWBCのとき。
「世界一奪還へ」、これが、野球日本代表のスローガンでした。
そう、この言葉に出会って、自分の心は、とても激しく揺さぶられました。恐らくですけど、「とても強い共感」であったからでしょう。
で、実際に、「世界一奪還」を叶えました。
そう、全員で一丸になって、「世界一奪還」の景色を、叶えに行って、ほんとうに叶えたのです。
ましてや来季の広島は、「渡邊雄太が入団する球団」に挑むことになります。中心軸は、「渡邊雄太が入団する球団」になる可能性が、恐らく高いでしょう。
その意味でもなおさら、「連覇」ではなくて、「2度目の初優勝」の方が、立ち位置的にもよりすとんと落ちる、より理に適うと映るのです。
そう、こうして広島は、「優勝」という「最高の景色」を叶えました。
とりわけ自分は、1人のバスケファンとして、
と、声を大にして伝えさせて頂きたいです。
…ですけど、広島。そう、「1つのプロバスケ球団として、大きな、大きな、大きな課題がある」と正直感じてます。
マスコットの「モヒカンアビィ」を、より多くの人間に特徴・魅力を知ってもらうことも、勿論大きな課題の1つです。でもそれ以上に、それ以上にです。
「フライガールズ」。広島のチアリーダーです。
前回のnote記事でも少し言及させて頂いてますけど、正直、「もっと知名度があっていいのに、全然知られてないじゃん!かわいそうじゃん!」と。
「RINKAさん」「YUZUKIさん」とか、かわいらしいなあ(あるいは、きれいだなあ)というメンバーを、何人も擁しているのに、球団さん、全然売り出せていないでしょう!と(勿論、「かわいい」という解釈自体が、主観の域を出ないことは理解の上でですが)。
いまや、チアリーダーも球団の重要な戦力です。これは、島根の「アクアマジック」、大阪の「BT」とかが証明しています(というか、BTも、その質の高さに比して、もっと評価されていいと思っていますが)。
かくいう自分は、推しのチアリーダーがいまして、「アクアマジックの、SEINAさん」が、特に推しです(SEINAさん推しであることは、いままでもnote記事で何回か言及させて頂いていますが。いまは「きれい系」で定着していますが、入団当初はむしろ「かわいらしさ」が魅力でしたし、自分の中ではSEINAさんは「最高にかわいい!」とずっと感じてます。もっと本音を述べれば、今季、SEINAさんに、「優勝の景色、少なくとも、ファイナルの景色を叶えて欲しかった」と、強く感じてます。ですので島根の、今季のRSでの「ラスト6試合での急失速」は、1人のバスケファンとして、正直とてもショックでした。尤も、あの「偏りの強い起用法」では、「いつか『最後まで持たない』ときが来る」とずっと感じていましたので、その意味では「ああ、ついに起きてしまったか…」ではありますし、これは前回のnote記事でも言及させて頂いてますけど、でも、「最後の最後、この3年間で最も大切なときに、『最後まで持たない』が起きて欲しくなかった」と、正直感じてます)。
…ごめんなさい、話をまた完全に脱線させてしまっていますけど(激汗)、でも、SEINAさんには、「島根が優勝を叶える」という「最高の景色」を、そう遠くないうちに是非とも叶えて欲しい!それが、たとえアクアマジックではない、既に「ポンポンを置いた」後であっても、つまり「1人の島根ファンとして」であってもです。
(でも願わくは、「アクアマジックの一員として」のときに、「優勝という最高の景色」を叶えられると、より嬉しいです。そしていつか、「ポンポンを置く」が来てしまったとき、「自分は完全燃焼できたよ(最後までやり遂げられたよ)」と思える感じであって欲しい、と強く思ってます。)
はい、太字で書いているように、やっぱり「好きなものは好き」なのです。いま綴らないと、恐らく自分がずっと後悔する、と感じたんですよね。「やらずに後悔するよりも、やって後悔する方がいい」です、はい。
…と、そのような感じですけど、いまや、日本のバスケットボール界では、「チアリーダーは、重要な戦力である」「チアリーダーは、バスケの華である」が、すっかりコンセンサスになっています。
実際、会場で生観戦をしていると、試合よりもチア目当てで生観戦しているでしょう、という人間にまで出会いますし。
かくいう自分も、今季は、特に京都での生観戦では、はんなりんの「AYAMIさん」が、活き活きとエネルギッシュに踊る姿(しかも、いつも「とびっきりの笑顔」を絶やさないんですよ!)が、気が付けばいつも楽しみになっていましたけど(勿論、推しの1人になりました。ちなみに実は、昨季は1年間だけですが大阪の「BT」に所属していました)。
余談になりますが、今季の4月13日、「大阪vs京都」の「京阪ダービーの第1戦(会場は舞洲。翌日の第2戦を含めて、2試合共に生観戦でした)」、自分は大阪側のFC会員として列に並んでいました(京都も大阪も両方を応援するという価値観は、これからも恐らくずっとそうですので。現実的に生観戦できる球団が京都と大阪ですので)。
そしたら、偶然にも、「はんなりん」の6人と、目が合ったんですよ。自分はいつも、西京極では2回のメイン側中央の最上段(わかりやすく述べれば、放送席の右隣のゾーン。つまり、「はんなりん」から見れば、放送席の左隣のゾーンにいることになる)に座っていて、しかも「はんなりんが躍っている」とき、とりわけ「クオーターの終了直後」や「オフィシャル90秒タイムアウト突入直後」は、「タブレットを手にとって、スタッツのチェックをしている」(手元のメモと、タブレットにあるスタッツの2つをチェックしながら、その一方でタイムアウトの選手やスタッツの息づかいを観ている感じです)。
つまり、申し訳ないですけど、例えば3Q終了直後の「おみやげダンスタイム」では、シンプルにとても楽しみにしてますから、「タブレットのスタッツチェック」を必要最小限に、の感じでいますけど、「はんなりん」の目線でいえば、「自分たちそっちのけで、コート上の試合のことばかり考えている人間」と映っているでしょう。ごめんなさい、やはり自分は、もとが「NBAを観ていた人間」ですので、それもあって、「戦術・スタイルが云々」とか、そちらが興味関心の第一義なのです(隠しても仕方がないので、正直に打ち明けます、って感じです)。
それにもかかわらず、です。「あっ、いつも来てくれていますよね。ありがとうございます」と。向こうから声を掛けて頂いた。そりゃあ、とても嬉しいですよ(ちなみに今季は、全員ではないですけど、70%ほどのメンバーは、名前と顔が一致できるようになりました)。
で、「はんなりん」も、今オフに、4人の卒業が発表されています。でも、どのような道を歩むにせよ、はんなりんとして「ポンポンを置いた」いま、
「自分自身が持てる全力を出し切れたよと思える感じだと、最後までやり遂げたよ、積み上げてきたことに対する後悔はないよと思える感じだと、とても嬉しいです。」
これが正直な想いです。
…と、最後にまた大きく話を脱線させましたけど、はい、勿論、いわゆる「新アリーナ構想」も、1球団の広島にとっての、とても大きな課題でしょう(新B1になってからは、「広島グリーンアリーナ」の改修で当面は対応することが発表されていると伺っていますが、グリーンアリーナは立地のよさの一方で、広島にとっての貴重な音楽コンサート会場でもあるので、その兼ね合いがネックになってくるんですよね)。
そう、新アリーナの建設は、「自前のアリーナ」(自前を持てるかどうかは、経営、いわば財務基盤の強化の意味で、全然違ってくることは、野球を見れば特に伝わる。例えば横浜DeNAは、横浜スタジアムの自前かに成功したことで、財務基盤が大幅に強化されたとか)にできることもですし、「音楽アリーナとしての場」としても、特に都市部の場合は重要要素になってくるのです。
問題は用地。広島は、海に面していますので、「埋め立て地」という「ウルトラC」の手段ができます。ただし問題は、この「埋め立て地という手段」を含めて、建設できそうな用地があるのか…?と(実際、恐らく適切な用地が見つからないから、いまだに発表できずで、「グリーンアリーナ改修でとりあえず5年間[2031年まで]は対応する」といわざるを得ない現況といえますので)。
そう考えるとなおさら、「優勝を叶えた意義」は、「新アリーナが自分たちにはどうしても必要なのです」に、「よりとても強い説得力を持たせる」ことができると映るのです。
新アリーナ構想がどれほど重要で、どれほど想像以上のハードルかは、京都や大阪が新アリーナ構想で「揉めている(揉めてきた)」を通して、肌で体感してます。京都も、当初は京都市内でを目指していましたが、適切な用地がやはりなかった(言わずもがなだが、京都は海に面していないので、「埋め立て地というウルトラC」の手段がない。しかも「歴史建造物」がずらりで、それもあって建設規制がきつくて、その上実は山に囲まれていたりもする)、そして「環境アセスメントの障壁」もあったと想像です。結果、決着したのは向日町競輪場の敷地。立地的には「まあ、いけなくはない」の感じですが(実際に4月中旬に、建設予定地の場所を訪れました)、「競輪場自体をどうするのか?」の問題は、残ります。というのも、現実論的には、バスケアリーナとしてのみならず、音楽アリーナとしても使用する可能性が高いからです。
(京都のみならず、関西圏全体として、とにかく音楽アリーナ自体がとても不足している。ですので、2025年春に、神戸が「ジーライオンアリーナ神戸」を開業させるのですが[建設は現時点では、順調に進んでいる。ちなみに三宮駅から徒歩圏内ですが、埋め立て地への建設です]、これも「関西圏での大きな音楽コンサート[音楽ライブ]の実現の機会がより増えそう」の声を、むしろ耳にしますし。いやマジで、関西圏って、「5000人~10000人レベルの音楽アリーナ」が、全然ないのです[大阪城ホール、神戸のワールド記念ホールくらい]。)
あるいは、大阪。大阪に至っては、いまだに発表ができていません。大阪も、「本音では恐らく、大阪市内に建設したい」があると思われます。
(実はコロナ危機突入の直前では、万博公園への新アリーナ建設の構想があった。尤も病院に行く関係で、建設構想があったっぽい場所を通る機会があるのだが、万博公園の構想は「現時点では事実上の破談といっていい」ほどに、作ろうの形跡自体がないです。)
ですけど、大阪市内につくるといっても、有力な用地は2つ(これとは別に、噂レベルでもう1つあるようだが、自分はこれは「いや、現実性がもっとないから」と思っていますが)あるのですが、最有力と思っている用地は、「2025年の、大阪万博」が、がっつり関係してきます。これだけでも、「ああ、ややこしい話、っぽそうだなあ…」が恐らく伝わるかなです。
(←ちなみに、大阪の新アリーナ構想で、考えられる用地のことは、「このリンク記事の有料部分」で言及させて頂いてますので、よろしければと思います。有料ですけど、「100円」ですので。
ですけど、これを「有料部分」にしているのは、拝読して頂ければ、「ああ、これ、確かにデリケートだねえ…」と理解して頂けるかなと。)
…と、そのような感じですけど(というか、話の流れはいえ、本来ならば「嬉しい話」のはずなのですけど)、「新アリーナ構想」、どうにか実現して欲しいです、ということもですし(繰り返しですけど、新アリーナの実現は、バスケは勿論、音楽界のためでもある!と思ってます)。
それと、これも繰り返しですけど、
と伝えたい感じです。気が付けば、今回も想像以上に、とても長くなってしまいましたけど(激汗)、でも、そう、この3年間、ずっと注目し続けてよかった、「優勝という、最高のハッピーエンディングが叶った!」と。
【バスケットボール#40A】【エッセイ#33A】