夜に2人で弾くギターの音色は愛おしい
初めてギターを弾いた。赤いピックを持って、ドレミファソを一つずつ教えてもらって。話すと間違えてしまうから、無言で真剣に弾いた。それに合わせてピアノとクラシックギターを合わせてくれて、ヘタクソなわたしのドレミファソが音楽になって、空中に拓いていった。
「すごい…!」
そういうとまた、音階を間違えてしまって、また、無言で弾いた。
音楽を奏でるときは、誰よりも相手の音に耳を澄ませて、相手の気持ちを知ろうとして、少しづつ音が重なり合って、なんだかエモい物語の中に入り込んでしまっ