自分のことを許せないあなたへ
これから取材だというのに、書かずにはいられない。
ハイヒールを履いて、真っ赤なルージュをひくというのに、書かずにはいられない。
ここ一ヶ月ほど、毎日長文でやり取りをしている好きな人がいる。出会って一ヵ月だというのに、毎日少しづつお互いの日常を通して、自分のことを話している。日常の中に、その人の言葉が宿り、人間性が宿る。
だから言葉をやり取りすることで、あなたのことがなんとなく分かる。
あなたは、自分を許せなくて苦しんでいるね。
・好きな人を守れなかった
・好きな人を大事にできなかった
・近くに居ればいるほど、いずれ離れなくてはならない
・一生懸命になればなるほど人は離れていく
あなたはこんな恐怖を持っている。
それはある種、呪いをかけていることだね。
呪いを解く方法はたったひとつ。
「自分を許してあげること」
わたしはそうおもっているよ。
3年ほど、自分を責め続けたことがあった。
毎日のように、ぐるぐると、自責の念が身体を駆けずり回り、とてもつらいものだ。誰にも話せないからこそ、身体の中でずっと、後悔が巡る。悲しみが巡る。当時の自分を許せない、責める、憎む。
一番大切な自分を嫌いになる、こんなに辛いことはないよね。
辛いよね。よく頑張ったね。
どうか、自分を許してあげて欲しい。当時は一生懸命だった自分を。そういう愛し方しか分からなかった自分を。一生懸命で子どもだった自分を。
どうか、自分を許してあげて欲しいの。
他人に許してもらえなくとも、自分で自分を認めることはできるよ。
よく頑張ったね、辛かったね、って。
自分を抱きしめてあげることができれば、一歩前に進むことができる。
わたしはあなたを許している。
あなたなりの愛し方で、一生懸命その人を愛していたんだから。
そうでしょう?
伝え方を少し、間違えてしまっただけで、不器用な自分を許してあげて欲しい。
白か黒か、正しさを追い求めることが人間関係ではなくて、どちらかといえば、グレーを2人で認めていくことなんじゃないかな。
今はわたしも、そう思えるようになったよ。
歳を重ね、自分と向き合ってくれる人と出会い、自分を許せるようになったからだろう。
ねえ。
次は、言葉を交わして、寄り添ってみてはどうだろう?
一つひとつ、2人の関係を丁寧に重ねながら。
私達なら、それが出来ると思うんだ。
今日は少し天気が悪いけれど、心の中は晴れやかじゃない?
心が少しでも軽くなっていたら、それだけでいいんじゃないかな。
さてと、仕事に行く準備をしようかな。
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