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二十四節気七十二候・あーしゅ暦のおはなし2020年

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一年を通して様々な季節が味わえる日本。古来より大切にされてきた暦に触れていくことで、その豊かさをより深く感じられます。知ることは伝統や智慧、ひいては叡智とつながる第一歩。暦を辿っ… もっと読む
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2020年6月の記事一覧

六月晦日は夏越の祓

六月晦日は夏越の祓

■大祓ってなんだろう?大祓とは、神道の行事のひとつ、『大祓(おおはらえ、おおはらい)』のことです。

半年に一度、6月と12月に行われ、前の大祓からこの日までの心身の穢れを落とし、清める祓いのご神事です。

無病息災を願い、民間でも大切にされてきた行事です。

このうち6月に行うほうを『夏越の祓(なごしのはらえ)』、12月に行うほうを『年越しの祓(としこしのはらえ)』と呼びます。

元来、旧暦で行

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暦と季節のお話〜夏至 次候〈菖蒲華(あやめはなさく)〉

暦と季節のお話〜夏至 次候〈菖蒲華(あやめはなさく)〉

2020年▶6月26日〜30日
二十四節気 第十番目 夏至(26日)
七十ニ候 第二十九候 夏至 次候 【菖蒲華(あやめはなさく)】

読んで字のごとく、『あやめの花が咲く頃』。

ですが
あやめはもう少し前に咲いていたような?

と、思った方、まちがいではありませんよ。

実は『あやめ』と呼ばれるものは3種あるのです。
咲く時期も少しづつ違います。

●アヤメ…5月上旬

●カキツバタ…5月中旬

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暦のお話〜夏至〈乃東枯(ないとうかるる〉

暦のお話〜夏至〈乃東枯(ないとうかるる〉

2020年6月21日、本日は二十四節気『夏至』。

七十二候 初候2020年6/21〜25
「乃東枯(ないとうかるる)」

「乃東」というのは「夏枯草(なつかれくさ、かごそう)」、「うつぼ草」の異名で、冬至の頃に芽を出して、夏至の頃に紫色の花穂が黒ずみ、枯れたように見えます。この花穂は、昔から洋の東西を問わず生薬として利用されていたそうです。

★wikipedia『うつぼ草』※写真も掲載されてい

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暦のお話☆番外編・今日はなんの日☆6月16日『和菓子の日』

暦のお話☆番外編・今日はなんの日☆6月16日『和菓子の日』

6月16日は『和菓子の日』

日本和菓子協会さんのページを引用させて頂きました。

実は平安時代から続く伝統があります。
ご存知でしたか?
わたしは初めて知りましたが、これからは季節の行事として取り入れたいと思いました。

この行事は、嘉祥元年(848年)、仁明天皇がご神託により6月16日に「16」にちなんだ菓子を神前に供えて疫病退散、健康招福を祈願したことに始まったそう。

それ以来、6月16日

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暦のお話〜芒種 末候 〈梅子黃(うめのみきばむ)〉

暦のお話〜芒種 末候 〈梅子黃(うめのみきばむ)〉

2020年6月16日〜20日 
二十四節気七十二候

芒種 末候〈梅子黄(うめのみきばむ)〉。

読んで字のごとく、梅の実が黄ばんで熟す頃を表しています。
なんだか読むだけで香しさを感じてしまいます。

今時期、青い梅が次第に黄色みをおび、赤く熟していきます。

まさにこの時期、旬を迎える梅の魅力を味わいながら、養生法と一緒にみてみましょう。

梅は、
「三毒を断ち、その日の難を逃れる」
といわれ

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暦のお話〜入梅・芒種 次候 〈腐草為蛍(ふそうほたるとなる)〉

暦のお話〜入梅・芒種 次候 〈腐草為蛍(ふそうほたるとなる)〉

蒸し暑さと気温がいっきに上がりました。

2020年の入梅(雑節)は6月10日。
この日は桜桃忌でもありますね。

七十ニ候は芒種次候。
『腐草為蛍(ふそうほたるとなる)』
2020年は6月10日〜15日です。

前回の蟷螂生ずで蟷螂が孵り、草が萎れ落ちたところから成虫となった蛍が飛び出してくる頃、とのこと。
なんとも活き活きとしたオーガニックオーダー、地球オーケストラの演奏です。
盛夏へ向けて盛

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暦のお話〜芒種 初侯〈蟷螂生〉

暦のお話〜芒種 初侯〈蟷螂生〉

2020年6月5日13時38 太陽黄経75度 芒種

二十四節気第九

七十二候 芒種 初侯 『蟷螂生(カマキリしょうず)』

〈2020年6月5日〜9日〉

今日は夏の到来を感じさせるなかなかの日差し、そして暑さと湿度でした。

13時58分 太陽黄経は75度を迎え、本格的な夏へ向かって行きます。

夏らしいのは当たり前!?

次はいよいよおまちかね、夏至となるのですから。

世界中でお祭りが行

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暦のお話〜小満 末候〈麦秋至〉~

暦のお話〜小満 末候〈麦秋至〉~

2020年5月31日〜6月4日

二十四節気七十ニ候

小満・末候

麦秋至(ばくしゅういたる/むぎのときいたる)
太陽の黄経は60度を越しました。

『あれ?夏なのに秋?』と思いましたか?

でも、間違いではありません。

麦秋(ばくしゅう)とは、麦の穂が実り、収穫期を迎えた初夏の頃の季節のこと。

麦が熟し、たっぷりと金色の穂をつける頃。百穀が成熟する、麦にとっての「秋」というところから名付け

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