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身体中にこびりつく感じ

「路地裏の舞台にようこそ2022」という大阪の西成開催の芸術祭に誘われ、身体詩人の樋口綾香さんとBobuuun(body blow unit)として参加する事になった。ここでBobuuunが誕生した。
ユニット名を話し合い樋口さんの閃きにより生まれたBobuuun(体当たりユニット)。樋口さんが生み出す言葉というのはとても面白い。
始めはしっくりこなかったが今現在は自分たちにピッタリな気もする(現在2024年では樋口さんがしばらく冬眠しているためBobuuunはおれ一人)

Bobuuunは基本現地集合、現地解散。
昼間に西成に着いたおれはとりあえずフィールドワーク。
ところどころ道に座ったり、寝そべって焦点の定まらない目で一点を見ていたり、手にはもれなく酒を持っている高齢者の姿がワンサカいた。
周りの建物を見ていると「生活保護の相談受付ます」と生活保護を促進させる看板ばかり……おそらく彼らの多くは生活保護を受けているので、こんな昼間っからダラダラと酒を飲み過ごしているのだろう。

西成に漂っている空気が身体中にヘドロのようにこびりついていく気がして……よくわからんが気分が悪くなる。

樋口さんと合流して、この芸術祭の開会式の一部である、なにわコレクションに出る。
Bobuuunは”それぞれの存在”というものを大切にしているので、それをここで刻みつけようと思った。ここに至るまでを壇上までのカーペットと置き換えて、壇上はこの場所に着いたまさしく¨今¨で存在する事を心がけた。すごく抽象的なので一見何も喋らない二人がカーペットから壇上にきて佇んでるようにしか見えなかったかもしれない。
司会の方は全然喋らないBobuuunに困ってたなぁ(笑

そして終わり次第フィールドワーク再開。
昼間と全然違った。空間も人も生きているという感じがした。そこら辺で座って酒飲んでる人達の顔も目も生き生きしてる。
おそらく夕方は労働してきた人が多いのだろう。身体動かした後の酒だな。この空間は全然気分が悪くならない。

昼間に感じたよくわからんものは恐らく嫌悪感と恐怖だろうと思った。
ああいう風には絶対なりたくないと強く思うと同時にもしかしたらなってしまうかもしれないし、彼らと自分は色々違いはあるものの近いところにいるかもしれないと…

樋口さんと話して、なんとなくの方向を決めて三角公園(西成で一番有名な公園)で身体動かしながらクリエーションを重ねる。
Bobuuunは身体で語った方が進みが早い。

しかし初日から真夜中まで三角公園で延々とクリエーションすることになるとは(笑

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