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季節の移り変わりと人間の生き方

自然の木というものは、毎年成長する

春には芽吹き、花を咲かせ、黄緑の葉が出てくる

夏には葉の色が一段と濃くなり、どっしりと存在感を増す

秋には葉を赤や黄色に色を変え、自分の存在をアピールし

冬には、身につけた葉を落とし衣を脱ぎ捨てる

一年が終わる頃には去年よりも成長していて背丈が伸びている

そしてまた、春を迎え、夏を過ごし、秋を楽しみ、冬を迎える

毎年同じ様にそれを繰り返して

1年、5年、10年と月日が経つにつれ

どんどん見える景色は変わっていく

広く、遠くまで

人間は身につけたものをなかなか手放すということが難しい

今までの資格だったり、付き合いだったり、自分の考え方だったり

多くを身につけることに必死

それがないと生きていけないのだろうか

それを手放すことに恐れを感じているのだろうか

春に新しいものを生み出し

夏にはそれをどこまでも大きく広げ

秋には人の目を存分に魅了し

冬には身につけたものを脱ぎ捨てる

その勇気が持てるだろうか

身につけてばかりでは身体が重くなり、新しいものを身につけたとしても

それが、その時一番の輝きとはならない

ただ、その時その時で在るがままその姿を見せること

それってシンプルだけど、一番美しい気がする

脱ぎ捨てたからと言って

何も成長してない訳じゃない

その時その時で見えるもの、得るものは必ずあり

年を重ねる毎に大きく成長していく

資格があるからすばらしい訳じゃないし

誰といるからすごい訳じゃない

ただ、ありのまま、自然の流れに沿って

私たちも生きる事ができたのなら

どんなに気が楽なのだろう

自由に、雄大に、ありのままの自分で生きていく事

とても簡単な様で、一番難しい事なのかもしれない

今の現代にとっては

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