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夫婦東南アジア旅Day11. ベトナム🇻🇳~ダナンの巨大マーケット"コン市場"へ~





2022年9月23日、ベトナムDay11
今日はダナン最終日なので、バイクでダナンの市内を周ることにしました。


ベトナム絶品グルメを朝食に


今日はなんとしても、食べたい物があった私たち。

10時前にホテルを出発し、少し遅めの朝食を食べにバイクでドラゴン橋を渡ります。


遠くから見ても一際存在感を放つ、巨大なドラゴン。

こうして間近で見ると、意外と薄い金属のプレートを層にして形作られていて、こんな構造をしていたんだなあ・・・なんて観察しながら通り過ぎます。


ベトナム風オムレツ"バインセオ"


バイクでホテルから18分。

細い路地の奥に佇む、お目当てのお店に到着しました。

こちらが来てみたかったお店、ローカルの方達が通うという「Bánh Xèo Bà Dưỡng(バインセオバーユン)」です。

このなんとも食欲をそそる素晴らしいビジュアル。

こちらのセットで105kドンなので、この時のレートで640円程。
朝から600円ちょっとで豪遊です。

ちなみにバインセオとはベトナム風オムレツのことです。

米粉にココナッツミルクとターメリックを合わせたもちもち生地をカリカリに焼き、その生地にまさにオムレツのように、もやし、干しエビ、豚肉などの具材を包んであります。

また、ネムルイ(Nem Lui)というつくねもまた絶品。

主にフエを中心にベトナムの中部地方で食べられている料理のようで、このつくねの串の様な物は実はレモングラスの茎。

食べる時は茎からつくねを外して、ライスペーパーに巻いてお野菜と一緒にいただくのですが、レモングラスがふわっと香り、ハーブ好きの私にとって最高の香り付です。

このバインセオセット、各々それだけでも美味しそうなのに、さらに美味しい食べ方があるのです・・・


そう、こんな風に付け合わせのライスペーパーで、具沢山のもちもちオムレツと、生野菜と味噌ダレをくるくるっと巻いて、パクッといただくのがベトナム流。

具沢山の香ばしいオムレツに、青パパヤと生野菜のシャキシャキとしたフレッシュな食感。

そこのネムルイも乗せたら更に完成度が上がります。

そして憎いのがライスペーパーと味噌ダレ。

ライスペーパーでくるりと巻くことによって、まるで生春巻きのように全く違う具材達がひとつにまとまるのが不思議です。

そこにこの味噌ダレが、合うのなんのって。

この味噌ダレが3種類ほどあるのですが、それぞれ辛さが違って本当にいいお味・・・

日本に持って帰りたかったタレ部門で、ダナンで食べた“コムガー”に次ぐ第二位でした。



店内では、まだ学生くらいの年頃の若い男の子達が朝から働いていました。

ベトナムでは若い女の子や男の子がテキパキと飲食店で働いているのをよく見かけます。

最高の朝食をありがとう、と伝えたい気持ちでいっぱいでした。


Cannonball Tree(ホウガンノキ)

「Bánh Xèo Bà Dưỡng(バインセオバーユン)」の店横に咲いていた、ホウガンノキの立派な花。

キャノンボール(砲丸)という名前も頷ける、お花の爆弾のような物凄い迫力です。

思わず足を止めてしまう存在感と艶やかさ。

霊力の強い聖なる木とされていて、東南アジアではお釈迦さまが亡くなった時に花を咲かせたという沙羅双樹の木の代用で、寺院に植えられているところも多い様です。

実際にこの旅の後半で訪れたタイやラオスの寺院でもよく見かけました。

またこれは少し余談となりますが、このホウガンノキは沖縄でよく見られる一夜しか咲かない幻の花「サガリバナ」の仲間で、サガリバナ科に属する様です。

私は石垣島でガイドをしていた時にサガリバナに出会い、その美しい姿にとても感動したので、なんだか少しホウガンノキと運命的な物を勝手に感じてしまいました。


ベトナムあるあるの風景「走る植木鉢」

バインセオ屋さんからの帰り道で出会った、走る植木鉢。

ベトナムでは、この「走る何か」シリーズをよく見かけます。

段ボールが走っていたり、家具が走っていたり・・・この絶妙なバランス感覚と括り付ける技術は神業としか思えません。


人の姿が全く見えません。


私たちは旅の最中、この神業の持ち主を「びっくり人間」と呼んでいました。


地元の生活が見られる、ディープで超ローカルな"コン市場"へ

さて、一度ホテルへ戻り12:00にチェックアウトした後やってきたのは、本日2つ目の目的地である「Chợ Cồn(コン市場)」です。

市場の入り口はこんな感じで、一応警備員さんの様な人がいますが、本当に一応いるだけです。

物凄い人で溢れかえっていますが、ほぼローカルの人達。


ダナンには巨大なマーケットが二つあります。

一つはダナンの中心部に位置する「ハン市場」、もう一つが私たちが訪れた「コン市場」。

観光客が多く訪れるハン市場に対し、コン市場は「ダナン市民の台所」と呼ばれていて、その名の通りローカル感を味わえるという情報を手に入れた私たちは、今回コン市場を訪れてみることにしたのです。


まずは駐輪場のお兄さんに導かれるままににバイクを停めます。

ちなみに駐輪代は4kドンで約25円でした。

さあ、中へ入っていきましょう。


ベトナム笠「ノンラー」を被った女性に、カラフルなザル、生野菜。

とてもベトナムらしさを感じる光景に、思わずシャッターを切ります。


中はとにかく、いろんな意味で「なんでもあり」です。

スナック菓子やドライフルーツ、乾麺に生春巻きの皮・・・


サンダル、仏具、小物類・・・

少し奥には精肉のコーナー。

こちらは生肉の湿った匂いが香ってきます。

そして穀物に、穀物袋の上で爆睡するおばちゃん。


あちらこちらにバナナの山。

こんな感じで所々にバナナのジャングルがありました。


市場の中をバイクが走ったり・・・


バナナジャングルの中でおばちゃんがぼーっとしてたり・・・

行き交う人の中で、店番をしながらお昼ご飯を食べてたり・・・


見てください、この眺めを。
二階建ての建物にぎっしりと詰まった、なんでもありの熱気と活気。

寝てる人、食べてる人、ひたすら携帯をいじっている人。

店番してるというよりも、生活の一環という印象が強い、このなんでもありの光景が、とても東南アジアらしい気がします。

市場独特の匂いはありますが、ハノイで訪れた市場よりも清潔感がありました。

ちなみに客引きはかなり激しく、私は2階の洋服売り場で「オネーサン!オネーサン!」と腕を掴まれ、離してくれませんでした。

ちなみに「60kドンだよ!50でいいよ!でも40にしとくよ!」と値段は勝手にどんどん値下がっていきます。

さすがのベトナムの逞しさと力強さを感じます。

ローカルの人達に混ざってフードコートを楽しめる

大きな市場には大体フードコートのようなご飯を食べられる屋台も入っています。

見渡した限りでは観光客らしき人は誰もおらず、昼食を食べに来ているローカルの人々の姿で賑わっていました。


丁度お昼時だったこともあり、若い男の子達やカップルの姿もちらほら。

この辺りに住んでいる人達の生活が垣間見えます。


ブンボーフエのお店も発見。


こちらも麺料理屋さんの様です。

フルーツジュースのお店もたくさん軒を連ねていました。


一眼を引くピンクの大聖堂"Nhà Thờ Con Gà"

熱気に押し出されるようにコン市場を出た後は、ダナンのシンボルの一つでもある「ダナン大聖堂」に立ち寄ってみました。

ダナン唯一の教会でもあるこちらの大聖堂は、ピンクの外観がなんとも可愛らしく、遠くからでも華やかな存在感を放っています。

ベトナムの人々には、そのてっぺんに佇む風見鶏の姿から「Nhà Thờ Con Gà(雄鶏教会)」の愛称で親しまれています。

元々ベトナムはフランス領だったこともあり、このダナン大聖堂はイギリスの「ビッグ・ベン」のようにネオ・ゴシック建築様式(ゴシック・リヴァイバル建築洋式)で建てられたローマ・カトリックの教会です。



このように正門は閉まっていますが、大聖堂の後ろ側にある門から入れます。

中に入れる時間は決まっている様なので、あらかじめチェックしてから訪れると良いと思います。

この日はあいにくの曇り空でしたが、青空が広がる日は更にこのピンク色が綺麗に映えそうですね。


夕日沈むダナンの海沿いを、バイクでSunsetドライブ

夕暮れ時、リゾートビーチからは少し離れた、ローカル感の漂う浜辺に立ち寄りました。


現地の若者達が、私たちのようにニケツで浜辺を走っていく姿。

陽が傾き、少し涼しくなった海辺には心地の良い風が吹いています。


浜辺に置かれているこの一寸法師の乗り物のような小舟は"バンブーバスケットボート"という名前で、"ココナッツボート"の愛称でも親しまれています。

今も実際に地元の人達は、このココナッツボートに乗り込み網漁に出ている様です。


丁度大人ひとりがすっぽりと乗り込めるサイズ。

竹編みの頑丈そうな作りです。


観光客向けに、このココナッツボートを漕ぎながら、椰子の木に囲まれた水路、通称「ココナッツの森」をぷかぷかと探索できるツアーもある様です。

ココナッツの森の中、水上をのんびり進んでいくのは想像しただけでとても気持ちがよさそうです。


少し沖の方には、小舟がたくさん停泊しているのが見えます。


先日訪れた海水浴ができるビーチとは打って変わって、静かな時間が流れています。


夕日に照らされながら浜辺を走るバイクと、私たちしかいない空間。

沈む橙色を水面が反射して、ゆらゆら、ゆらゆらと揺れる海を、ただただ時間を忘れてぼーっと眺めていました。



汁なし麺Mi Quang(ミークァン)にドハマりした夜

ダナン最後の晩餐に、私たちは運命的な出会いを果たしました。

それがこちらのレストラン「Mỳ Quảng Cô Sáu」です。

なぜ運命的なのかと説明しますと、実はこの日の夜、私たちには友達に勧めてもらって行きたかった別の海鮮レストランがあったのです。

ただ、ベトナム滞在も残りわずかとなっていた私たちには、現金の持ち合わせがあまりなく、そこの海鮮レストランはベトナムのレストランの中ではお高めの場所だったため、現金が足りずに断念・・・

近くのATMでキャッシュをおろすか迷ったのですが、あと2日でカンボジアへ渡ることを考えると、今回は諦めようという決断に至ったのです。


そこで、夕食のプランが真っさらになってしまった私たちは、何軒かうろうろバイクで周り、ひょんなことから偶然このレストランに行きつきました。

腹ペコで注文して、届いたものがこちら・・・

これまた最強に食欲をそそるビジュアルが届きました!

こちらは"Mi Quang(ミークワン)"という、ダナン名物の混ぜ麺料理です。

きしめんに似た太い麺に、豚肉、海老、うずらの卵、砕いたピーナッツなどの具材が乗ったどんぶりがドーン。

そこにお好みで別皿の生野菜をトッピングして、魚介ベースの甘辛ダレと混ぜて食べる、これで30kドン約180円!


これは日本人なら絶対に間違いなくハマるお味でしょう。

魚介ベースの甘辛タレは、懐かしいような、安心する味。

パリパリの胡麻煎餅も、いいアクセントです。

そもそもこのきしめんの様な麺は、貿易が栄えていた江戸時代の初期に日本から伝わった平打ちうどんが変化したもの、と言う一説もある様です。

しかもこちらのお店、店主のおじちゃんもとても笑顔の素敵な優しいお方で、麦茶も出してくれて、私たちは最高の夕食に出会うことができました。


ローカルレストランですが清潔感もあり、丁寧なおもてなしが本当に素敵なお店です。

意外とこうしたハプニングから、いつも心に残る素敵な出会いへと繋がっていくものです。



ダナン最終夜、静かな海辺

時刻は19:00。すっかり暗くなりました。

夜風があまりにも心地よいので、夜の海辺を少し散歩します。

こんなフォトスポットがあるのも、リゾート地ならではでしょうか。

夜遅くまでビール片手に海辺で楽しんでいる人達の姿が沢山見られます。

そんな中、賑やかさから少し離れたところでひとり静かに瞑想する女性の姿。

真っ暗な海にこだまする、寄せては返す波の音。

彼女の周りだけ、彼女だけの特別な時間が流れていました。


色々な出会いのあったダナン。
明日はベトナムの最終目的地、ホーチミンへ向かいます。


旅のスケッチ

コン市場にて。
店番をしながらただただぼーっとしているおばちゃんが、どうも絵になる。


Cannonball Tree
ド派手な花を咲かせる。

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