仕事と育児を両立する理系のオタク

メーカー勤めエンジニア、一児の父。半年の育休から復帰し、理論と感情論に葛藤しながら仕事…

仕事と育児を両立する理系のオタク

メーカー勤めエンジニア、一児の父。半年の育休から復帰し、理論と感情論に葛藤しながら仕事と育児の両立を模索中。 理系・投資家・オタク的な視点が強め。

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パパ育休は何ヶ月取得すべきか? 2ヶ月未満は最悪の選択かもしれない話

1.前置き 里帰りせず夫婦2人で子育てをするメリットは大きく、父親が育休を取らない選択肢はない。そのおかげかは不明だが、巷で言われている産後クライシスやパパ見知りといった問題は起きなかった。  取ると決めたら次は何ヶ月取るべきかが悩みだと思うが、自分が悩んでいたときは、母親目線だけで書かれた「こうすべきだ!」という記事はある一方で、父親目線の情報が少なかった。  自分は、3ヶ月予定で育休開始し、妻の希望で半年まで延長した。この記事では、起きたこと・当時の心境・後からわかったこ

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    • ならし保育と育休復帰時期の問題(有給が溶けます)

      1.前置き  保育園スタートしたものの、子供の体調不良による連日の保育園からお呼び出しや自身の体調により全く更新できていなかった。  4月前半生まれ特有の問題かもしれないが、ならし保育中の有給消費がやばいという話をしたい。 2.ならし保育 保育園は最初から夕方まで預かってくれません。  最初は2~3時間預かりからスタートし、徐々に時間を伸ばしていくシステムになっている。これをならし保育という。  園にもよるが、夕方まで預かってくれるようになるまで2~3週間を要する。つまりこ

      • 育休取得までの道3 会社での準備・立ち回り編:復帰後を見据えた環境づくり

        こちらの記事の続き。 1.前置き 私が半年の育休後に職場復帰しているが、上司や同僚への根回しを行ったのだが、やっててよかったことと反省点があったので共有したい。 2.目標(1)有休・時間給・フレックスを取得しやすい環境作り (2)上記を取得の際、業務に支障を極力与えない (3)上司や同僚からの評価ダウンを最小限に  私の上司や同僚に助けられている部分が大いにあり感謝しかないのだが、家庭との両立を達成できているに向けて取った行動について言及する。 3.目次(1)私の就業状

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        • 育休取得までの道2 家庭準備編:夫視点での出産までのスケジュール

          1.前置き  こちらの記事の続き。  当然のことだが、育休は事務手続きをすれば取れるだけであって、それだけで全てOKという話だけではない。家庭内外での準備が必要になってくる。  今回は、家庭内の準備について父親視点で準備したこと、家族で話し合ったこと、後悔したことについて話したい。  自分も全く予備知識のなかった男の1人なので、すでに詳しい方にとっては細かくなるかもしれないがご容赦いただきたい。  個人差や各家庭によって考え方が異なったりする部分があると思うので、1つの例と

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        パパ育休は何ヶ月取得すべきか? 2ヶ月未満は最悪の選択…

          育休取得までの道1 事務手続き編

          1.前置き 自分が長めの育休をとろうと決めた当時、情報やロールモデルが少なすぎることに苦労した。弊社は父親の育休取得率が80%を越えているのだが、3ヶ月以上取得する人はまだまだ2~3割程度であり、イレギュラーだったと言える。これから長期で取得を考えている未来の父親のため、自分が育休を半年取得するに至ったスケジュールについて具体的に共有したい。    記事が長くなるため、以下3回にわけて記事に書く。 (1)事務手続き (2)家庭の準備編 (3)会社での準備・立ち回り編 ※3/1

          育休取得までの道1 事務手続き編

          妊娠体験など、ママの苦労をパパに体験させるイベントはある一方、その逆がない問題

           ただの思いつき雑記です。  妻の妊娠~育休中、いくつかイベントに参加していたとき思ったことなのだが、育児体験・妊娠体験・生理体験といった、「父親に母親の負担をかけてみる」といったイベントはある一方で、父親(とくに、パパ育休取得~大黒柱と育児の掛け持ちをする父親)の物理的・心理的な負担を女性が体験できるようなイベントが1つもないことに気づく。なんだか、「パパ育児にも特有の苦労がある」という事実が、そもそも存在しないことになってる気がする。  女性の中でかろうじてパパ育休に理

          妊娠体験など、ママの苦労をパパに体験させるイベントはある一方、その逆がない問題

          小遣い制が敵対型家族になる理由。家庭内で奪い合っても何も良くならない話。

          1.夫婦が敵になるか、チームになるか(1)利益を奪い合う+負担を押し付け合う夫婦(以後、敵対型とする) (2)家族全体の利益増+負担減を目指す夫婦(以後、チーム型とする)  どちらになるかは夫婦仲の良し悪しだけではなく、家計のルールでも変わってくると考えている。  過去の記事では、「家事の押し付けあいは、家庭内のキャパオーバーという根本的な問題を夫婦間の不毛な争いに変換している」と説明したが、これと同じ不毛な押し付け合いを生み出すのが小遣い制だと思う。 2.小遣い制が敵対型

          小遣い制が敵対型家族になる理由。家庭内で奪い合っても何も良くならない話。

          パパ育休、出産予定日から開始してはいけない理由

          1.前置き 産後パパ育休を申請する際、出産予定日ではなく予定日の2週間後で申請するべきという話をしたい。これから親になる夫婦がパパ育休の申請日によって不便な思いをしないよう、開始日の設定について書く。 2.産後パパ育休制度の融通の利かなさ2024年2月現在の育休申請ルールには融通の効かない部分があり、  (1)開始日の2週間前に申し出ること(=即日取得はできない)  (2)申請後に前倒しすることはできるが後ろにずらすことはできない となっている。ルール上は2週間前だが、現

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          半年育休+パピートラック入りした自分が、気持ち的に救われた記事

          1.前置き 自分が半年の育休を取ってたときに疑問に思ってたことを女性視点から書かれていて、気持ち楽になった記事を紹介したい。父親が使えないのは本人の責任だけではなく、「知識なし・経験なし・支援なし という社会構造がパパを使えなくしている」と書かれていて、この本を先にみてたらもう少し気持ち楽に過ごせたかもしれない。  大半の父親が育児参加が出来てないのあれば、個人<環境 なのは言われれば当たり前なのに何故か個人のせいにされる風潮。  仕事に置き換えると、毎年新人が同じ失敗するの

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          育休中の家事を家庭内で押し付け合ってはいけない話。

          1.前置き こちらの記事について補足。  家事や育児の分担割合についてモメる話を聞くと、根本的に不毛な争いをしているように思う。営業部門と技術部門で負担を押し付けあった結果、競合他社に負けてしまう構造と全く同じだ。  元々、家事負担は家電に頼れば良いという考え方で過ごしてきたが、育休中により考えが固まった部分があるので、自分が特に意識してきたことを文章に残しておきたい。  「家事・育児をきちんとやらなきゃいけない!」と思ってる人こそ無謀なことを無謀な考え方に陥っている気がす

          育休中の家事を家庭内で押し付け合ってはいけない話。

          父親の育児は、妻の決めた通りに真似できたかどうかではない話。

          1.家事・育児における萎え要素 家事・育児どちらにも言えるのだが、 (1)妻のやり方が正しい前提で指摘をされたり、手直しされる (2)出来てる度合い=妻のやり方を真似できている度合いで評価される  この2つはかなりの萎え要素である。    家事や育児法の細かいこだわりでバッシングされるのは、 ①「カタカナは半角で、ゴシック体10.5ポイントで書かないとダメ!つくりなおし!」 などと、初めて書く書類で指摘される。 ②「目玉焼きは醤油かけないとダメ、塩こしょうで作ったならやり直し

          父親の育児は、妻の決めた通りに真似できたかどうかではない話。

          育休中の家事育児の負担感と、時短グッズの導入判断・コスパに関する話

          1.前置き 便利家電・レトルト食品・外部サービスの利用など、家事・育児の時短=時間を買う という考え方が大きく変わった話をしたい。  元々フルタイムで共働きだったのが2人とも家にいるのだから、手間をかけて出来ることが増えると思っていた部分があったのが正直なところ。実際には夫婦2人のときよりも多くの物・サービスに頼ってようやく何とか乗り切っている。同時に、時間の価値が子無しのときの3倍以上に思えて、時間確保のためにお金を使うことに躊躇がなくなったと思う。それだけ、育児が始まると

          育休中の家事育児の負担感と、時短グッズの導入判断・コスパに関する話

          パパ育休による年収減は意外に問題ない話。後で取り返せる。

          1.前置き:育休を取る前の心情 パパ育休中の収入減について調べていると、 「給付金で手取り80%をカバーできるので、十分生活できる」 といった記事が出てくると思うが、家計を担う側にとっては「80% ”しか” 補填されないのに大丈夫か?」という気持ちになるのが自然だと思う。  しかし、自分のケースでは節税や保育料減額により、取らなかったケースよりも手取りが増えていたことがわかった。  この記事に行きついてくださった方にとって、パパ育休の取得を決断するための安心材料になることを願

          パパ育休による年収減は意外に問題ない話。後で取り返せる。