育休中の家事育児の負担感と、時短グッズの導入判断・コスパに関する話

1.前置き

 便利家電・レトルト食品・外部サービスの利用など、家事・育児の時短=時間を買う という考え方が大きく変わった話をしたい。
 元々フルタイムで共働きだったのが2人とも家にいるのだから、手間をかけて出来ることが増えると思っていた部分があったのが正直なところ。実際には夫婦2人のときよりも多くの物・サービスに頼ってようやく何とか乗り切っている。同時に、時間の価値が子無しのときの3倍以上に思えて、時間確保のためにお金を使うことに躊躇がなくなったと思う。それだけ、育児が始まると時間が一層貴重に感じた。

2.育休中の家事・育児の負担感を数式に

 夫婦共働き → 夫婦ともに育休で育児 の生活の変化は、単に
負担増:育児
負担減:仕事がなくなる分
といった、足し引きの問題ではなかった。(当初の認識が甘かった…)
 X:生まれる前、共働き時の生活負担
 Y:生まれた後、夫婦ともに育休
実際の心身の負担を無理やり数式にすると、

<育休前に想像していた負担感>
 Y= X-仕事+育児 (単に、仕事が減って育児が増えるだけ)
<実際>
 Y=(X-仕事+育児+αのストレス)× 睡眠不足で、負担が睡眠不足で増幅されるイメージ。
 別記事で書いた、大変さレベル1が育休前(残業20時間・出張あり)と同じぐらいで、生後5ヶ月とかは働いてたときより全然楽だったと思う。(もちろん労働条件による)
<参考>パパ育休は何ヶ月取得すべきか?
https://note.com/ade_ikuji/n/ne9b5bc9b0e5f

※生後1ヶ月までは、妻はさらに  ×体調不良が加わる。

後からわかった、+αのストレスとは?

(1)泣かれる(とにかく自分はこれがつらかった)
(2)時間が思い通りならない(ご飯・お風呂・休憩も中々取れない)
(3)わからないことだらけで不安(1人目だからかも?)
(4)社会から遮断された感(仕事に熱心だった人ほど大きいと思う)
これらが加わった心身のつらさが、睡眠不足で増幅されるイメージだった。

3.今こそ、家事のやり方を見直して効率化!

 上記のように負担感が想像よりえげつないので、出産直後からは家事に対する考え方やお金の使い方を見直す良いタイミングだと思う。
 負担の大きい作業を夫婦どちらがやるかで押し付け合うのではなく、
(1)すぐにしなくても良いことはしない (=排除)
(2)簡略化:子無し時代の8割で満点、6割で十分 (=簡略化)
(3)時短グッズ・外部サービスに頼る=お金で解決 (=交換)
   の3段階で考えて解決していく。

なんと、会社で業務効率UP活動で使われる、ECRS4原則とほぼ同じ!
例をあげると
 ・掃除機は生後1ヶ月ぐらいかけない(赤ちゃん起きるし)
   →クイックルワイパーでもしばらく大丈夫
 ・食洗機は少量でも使う、洗濯乾燥機も使う
 ・ミルク用のミネラルウォーターを買うのが大変→ウォーターサーバー
 ・通販や生協のフル活用(アマプラはほぼ必須)
 ・お弁当宅配サービス、掃除の外注
   →我が家は生協の弁当を4~5ヶ月食べてた
 ・ベビーベッド+センサー or カメラ
   →少しの間目を離しても大丈夫な安全地帯を確保しておくと便利
 ・赤ちゃんがおとなしくしてくれるオモチャ
   →プーさんのベッドメリーは1万円ぐらいしたけど、
      毎日1h以上おとなしく見てくれるので本当に助かった…

グッズの詳細については別の回で話そうと思う。
(3)お金のかかるグッズ・サービスの導入判断について、4以降で述べていく。

4.自分の時給について

 普段から自分の時給、つまり「1時間短縮するために何円まで出せるか」を考えているだろうか?自分はこれをかなり意識していて、新幹線や特急を使うべきか(or在来線やバスで妥協?)、便利家電の購入すべきかなど、時間を買う場面での判断材料にしている。
 算出法は複数あると思うが、年収600万(手取り≒460万)なら、
 460[万円/年]÷12[ヶ月]÷20[日]÷7.5 [h]=2556円/h
が時給と計算して良いと思う。

表1.年収と時給の関係

<補足:時給の取扱い注意点>
 計算上、「夫婦のうち年収低い方が家事育児をする方が得をする」みたいな見方も出来てしまうのだが、育休中については夫婦の時給はお互いに2人の平均値で差がないものと考える方が実態に即していると思う。どちらか手の空いてる方がどうせしなければいけないから…。
 本来、配偶者の年収によって自分の時間価値が変化するという考え方は間違っているのだが、育休中だけは特別だと思う。

5.家庭の時給と時短グッズの購入判断

 時短家電や外部サービスは溢れているが、お金をかけると切りがないし、予算も無限にあるわけではない。我が家ではこういう判断をした。

・家庭の時給より時短効果が上回るものは、予算の許す限り取り入れて良い。
・夫婦2人同時に時間を確保出来る場合は、効果金額を2倍とする
・産後1ヶ月は特別な期間で、妻は実質病人なので睡眠時間の確保ができるのなら時給の2~3倍のお金を投入しても良いレベルで時間が貴重。

6.具体的な試算例

我が家の家庭時給=2500円 として試算するとこうなる。

1.洗濯乾燥機の乾燥

 支出:1回の乾燥で100円/回
 時短:10分/回(洗濯機から取出す+ベランダに運んで干す+回収)
    →家庭時給換算400円分=コスパの良い投資判断
 もしこれから洗濯機を買う方は、洗剤の自動計量+投入機能は必須です。

2.温度調節機能つきのケトル

 支出:1万円
 時短:3分/回、新生児だと10回/日 →30分/日=1250円/日
    →8日で元が取れる!
・100℃で沸かして40℃に冷ますよりも、70℃→40℃の方が
  熱量半分で済むので、冷却時間が短い!
(※100℃のお湯+水で割る荒業もあるらしいけど)


7.余談:もし自分が育休を取らなかったらどう思っていたか?

 ここから先は批判覚悟の内容。
 もし自分が育休を取らないタイプの父親だったとしたら、急に妻が便利グッズを大量に買い始めたときに
「フルタイムのときより家にいるのに、なんで便利グッズにこんなにもお金を使うの?時間あるでしょ?収入も減ってるのに…」 と思ってた気がする。
 さらに、妻が退職して今後も専業予定とかになると、なおさら
「家計が破綻したら自分に全責任があるのに、妻が家事育児を楽するためのに使ったお金を自分だけで全部稼がなければならないなんて…」という気持ちになってたに違いない。今は全くそう思わないので、そのぐらい価値観は変わった。
 そう思うと、妻が職場復帰することが家計責任への負担感をかなり下げてくれていて、自分の育休取得や一人で時短グッズの積極投資にも繋がっていると思う。

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