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【読書】コロナ騒動で外に出られず死ぬほどヒマな人のためのオススメ本53選

年に1~2回くらい会う、意識高い系の友人がいるのですが、普段はビジネス書しか読まないくせに、急に「オススメの小説とかないかな」と連絡があったので、怒涛のごとくLINEを返して本をオススメしまくりました。

私みたいにもともとインドア派で、休日はアニメ見て日曜美術館見て映画見て、マンガ読んで本読んでゲームしているような人間ならいいんですが、アウトドア系の趣味を持っている人はどうしてもヒマを持て余しているみたいですね。

なので、この機会だからぜひ読んでみていただきたい本をピックアップしました。(もともと読書習慣がない人はそもそもこのページにたどり着けないとは思うのですが)

前半は小説などのフィクション、後半はノンフィクションとなっております。

※現在、Amazonも受注が殺到しているのか、在庫が薄くなっているのか、書籍の発送も時間がかかっているみたいなので、すぐ読みたいならKindle版を購入するのがいいかもしれないです

『アラビアの夜の種族』(古川日出男)

文庫版だと3冊になる、なかなかボリュームのある長編ファンタジー。

ナポレオンが攻め込もうとしているエジプトで、ナポレオンに対抗しうる「災厄の書」を巡る物語です。

幻想的な雰囲気で、作中作により進行するのでちょっとわかりにくいところもありますが、文章自体はわかりやすく、グイグイのめり込んでしまう世界観は圧巻です。

『○○○○○○○○殺人事件』(早坂吝)

おそらく史上初となる「タイトル当て」の長編ミステリー。

女子高生探偵らいちのデビュー作。

内容的にはオーソドックスな殺人事件ですが、けっこう下品なオチなので気をつけてください。

『シンギュラリティ・コンクェスト 女神の誓約(ちかひ)』(山口優)

AI(人工知能)が人間を超える世界で人間と人工知能のあり方を問いかける、割とハードな長編SF。

ただし、主人公がなにげにモテ属性でハーレムつくるあたり、ラノベちっくなところもあったり。

宇宙戦艦バトルもあり、純粋にエンタメ小説として楽しめる一冊です。

『僕僕先生』(仁木英之)

むかーしむかしの中国で、仙人である僕僕先生とニートの青年が旅をするファンタジー長編。

中国神話をモチーフにしたキャラクターがたっぷり出てきて、とにかく僕僕先生が可愛すぎる。

マンガもおもしろかったのでぜひに。

『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』(ピーター・トライアス)

太平洋戦争で日本が勝利し、日本の属国となったアメリカで繰り広げられる巨大ロボットをぶんぶん乗り回す物語。

いわゆる歴史改変SFで、抜群におもしろい。

最初はニンジャスレイヤーのようにふざけた作品なのかと思ったのですが、いやいや重厚な知識と店舗の良いものストーリーは一気読み必至です。

『姑獲鳥の夏』(京極夏彦)

その分厚さから「レンガ本」とまで呼ばれる京極夏彦の華々しいデビュー作。

20ヶ月も妊娠したまま出産しない女性と、密室から失踪したその夫。古本屋の京極堂が不可思議な謎を解き明かす怪奇ミステリーの傑作。

たしかに分厚さに気圧されてしまいますが、じつは文章そのものは非常に読みやすく、次々投じられる謎に引き込まれます。

『犬の力』(ドン・ウィンズロウ)

メキシコの麻薬マフィアと取り締まる警察官との攻防を描いた物語。

両者の立場から緊迫する状況が続く物語の展開はお見事。

若干、翻訳のところで読みにくいところもありますが、ハードボイルドな文体とスピーディーかつ緊迫したシーンがどんどこ続くのでめちゃ楽しい。

『潮騒』(三島由紀夫)

文明社会から隔絶された小島で、さまざまな困難に阻まれながらも結ばれていく男女の恋物語。

てっきり、もっとドロドロとした悲壮感漂う展開になるのかと思いきや、びっくりするくらい清涼感があり、なんとも読後感が気持ちいい!

三島由紀夫の印象が変わる一冊。

『最後にして最初のアイドル』(草野原々)

天才が書いた作品。

短編集なのですが、その圧倒的なストーリーと世界観、キャラクターの完璧なシンフォニーに打ちのめされます。

実存主義的ワイドスクリーン百合バロックプロレタリアートアイドルハードSF。

もはやこれは「読んでみてくれ」としかいいようがありません。

百合SFならこれも読んでみて!

『Yの悲劇』(エラリー・クイーン)

言わずとしれた、古典ミステリの傑作の1つ。

当時としては型破りすぎた犯人の正体に物議が醸されたとか。いまとなっては衝撃が薄れますが、「えっ……もしかして、この人が犯人だったりするの?」という意外性は未だ健在でしょう。

探偵役のドルリー・レーンも渋くてかっこいい。

ちなみに、クイーンと言ったらポアロもはずせません。

ポアロだったらこちらがオススメ。

『姫百合たちの放課後』(森奈津子)

女子高生たちがひたすらイチャイチャする、レズビアンコメディの快作。

とにかくエロいので、読むときは気をつけてください。

エロいのに、笑える。そして耽美!最高!

エロいのが好きな人はこちらもどうぞ。

『水滸伝』(施耐庵)

マンガやゲームなどでモチーフにされることが多い四大奇書のひとつ水滸伝を、10代向けに読みやすくしてくれたのがこちら。

物語としては、梁山泊に集った豪傑たちの物語なわけですが、この豪傑たち、すぐに人を殴ったり殺したりするのですごく物騒。

真面目に読んでいると結構笑える所もあったりします。

『ママは何でも知っている』(ジェイムズ・ヤッフェ)

ユーモアがキラリと光る、連作短編ミステリー。

主人公のママは話を聞いただけで真相を解き明かす、いわゆる「安楽椅子探偵」。

そして話を持ち込む警察官の息子(とその嫁)とのやり取りがユーモラスで、なんだかホッコリできるミステリーです。

『群衆リドル Yの悲劇’93』(古野まほろ)

浪人中の「元女子高生」と、その恋人・イエ先輩が招かれた雪の山荘で巻き起こる連続殺人事件の真相とは?

色々癖のある文章と世界観のために読む人は若干選ぶかもしれないけど、私のように独特な世界観にハマると癖になる。

ちなみにトリックやガジェット重視のガチガチのパズラーミステリーです。

『紫色のクオリア』(うえお久光)

知る人ぞ知る名作ラノベ。

自分以外の人間が“ロボット”に見えるという紫色の瞳を持った中学生・毬井ゆかりをめぐる、不思議な不思議な物語。

結構残虐な描写があったりするので、苦手な人は気をつけて。

SFと哲学がまじり、最初はギャグ風味だった物語がドンドン壮大な方向に向かっていくさまは興奮しますね。

似ている作品だと、筒井康隆さんのこちらもオススメ。

『デブを捨てに』(平山夢明)

社会の底辺にいる人達を主役に起きつつ、乾いた笑いとユーモアをまぶしてエゲツない感じに仕立て上げた短編集。

ヤクザに脅されてデブの女を捨てに行かなければいけなくなった男の珍道中など、本人たちは真剣なのになぜか笑えるシュールな作品たちに魅了されます。

『スクラップ・アンド・ビルド』(羽田圭介)

要介護状態の祖父を合法的に殺すため、徹底的に親切にして体を動かさせないようにする孫の物語。

介護という社会問題をテーマに置いたようにみせかけて、祖父と孫のなかなか歪んだ関係性をユーモアたっぷりに描き出した不思議な作品。

『ぼくは愛を証明しようと思う。』(藤沢数希)

一斉を風靡(?)した「恋愛工学」の火付け役になった本。

要するにナンパをして女の子とセックスしまくる男の物語なんだけど、意外と終わり方が爽やかで嫌いじゃなかったり。

でも男の子だとついつい読んじゃうよね……って内容。

マンガはもっと下品な表紙です。

『マーチ博士の四人の息子』(ブリジット・オベール)

マーチ博士の住み込みメイドのジニーが発見した日記には、「自分はマーチ博士の4人の息子の一人であり、生まれつきの殺人狂である」とつづられていた。

ジニーは犯人に気づかれる前に、快楽殺人者を見つけ出せるのか?

メイドのジニーと殺人犯の日記のやり取りで進む物語はスリル満点で、ラストは衝撃的。

『ルビンの壺が割れた』(宿野かほる)

こちらもある意味、ラストが超衝撃的な作品。

その結末には賛否両論が巻き怒ったのだけど、私は嫌いじゃないと言うか、ちょっと素でびっくりしてしまった。。

SNSのやりとりだけで進む物語が行き着く先とは?

『芙蓉千里』(須賀しのぶ)

親を失った少女フミが自らロシア・ハルビンの娼館にもぐりこみ、持ち前のたくましさや利発さで、自分の夢を追いかけ、恋をして、人生の選択に迫られるエンターテイメント作。

娼婦という職業ではありながら、下品さやゲスさはほとんどなく、純粋に少女のサクセスストーリーとして楽しめる。

大陸を舞台にした歴史大河ドラマであり、恋愛模様も入り交じるロマンでもあり、ついつい読んでしまう。

『ハリー・クバート事件』(ジョエル・ディケール)

作家のマーカスは作品を書くことができず、恩師である大物作家、ハリー・クバートに相談を寄せる。

だがその直後、ハリーの自宅の庭から白骨化した遺体が発掘され、33年前に失踪した美少女と判明。さらに、当時30歳を過ぎていたハリーとわずか15歳のノラが恋愛関係にあったことがわかり、アメリカ中がハリーを一斉に非難し始める。

本当にハリーは少女を殺したのか?

個性的なキャラクターたちに、少しずつ明かされるクバートの秘密。

そして後半になるとやって来る怒涛のどんでん返しはまさに圧巻です。

『粘膜人間』(飴村行)

精神的・肉体的なグロ表現を極めた作品。

異形な巨体を持つ暴力的な弟の殺害を計画した兄弟は、村のはずれに棲む“ある男たち”に依頼することにした。。。

途中でとんでもない拷問描写というか、人間が壊れるさまを超具体的につづっているところがあるので、そういうのをおもしろがる、私のような頭のおかしな人間以外は読まないほうがイイでしょう。

『私の嫌いな探偵』(東川篤哉)

ギャグミステリの最高峰。

架空の街「烏賊川市(いかがわし)」を舞台に巻き起こる不思議な出来事を探偵の鵜飼杜夫と愉快な仲間たちが解決していく連作短編集。

まさかミステリーでこんなに笑うことになろうとは。

『猿の部長』(竹内 謙礼,青木 寿幸)

MBAを取得した主人公が目を覚ますと、そこは経済の中心を猿が牛耳るパラレルワールドだった!

いわゆるマーケティングの考え方が学べるビジネス小説なのですが、意外とストーリー部分がしっかりしていて、単純にSF作品としても高品質な良書!

『境界線上のホライゾン』(川上稔)

個人的には、いわゆるライトノベルの一つの到達点と言ってもいいんじゃないかという作品。

遥か遠い未来・・・“重奏統合争乱”を経て、人類の命運を懸けた“聖譜”をもとに歴史の再現を行う国々が分割統治する中世の神州・日本で、未来を切り拓こうとする学生達による学園国家間の抗争!

専門用語の羅列と登場人物の多さ、世界観の複雑さにめまいが思想になるが、それをそれとして楽しめれば最高の一冊。

マンガのほうが、ちょっとわかりやすいかも。

『大相撲殺人事件』(小森健太朗)

ひょんなことから相撲部屋に入門したアメリカの青年マークは、将来有望な力士としてデビュー。

しかし、彼を待っていたのは角界に吹き荒れる殺戮の嵐だった!

バカでくだらないギャグだらけなストーリーを勢いだけで突っ走るナンセンスミステリ!

頭を使わず気楽に読んで!

『最後の喫煙者 自選ドタバタ傑作集1』(筒井康隆)

『時をかける少女』で有名な筒井康隆のエログロナンセンスが炸裂する強烈な一冊。

表題作は、喫煙者の社会的迫害が激化した社会で暴動を起こす愛煙家たちの物語。

たぶん、人によってかなり好き嫌いが分かれるので、読むときは覚悟を決めて。

『帰ってきたヒトラー』(ティムール・ヴェルメシュ)

なぜか現代に蘇ったヒトラーがコメディアンとして活躍しつつ、現代社会を皮肉る物語。

ドイツでも賛否を巻き起こした問題作だが、単にエンタメ作品としても上質で、笑って楽しめる。

映画もおもしろいのでオススメ。

『蔦重の教え』(車浮代)

55歳、人生がけっぷちのサラリーマンがタイムスリップした先で出会ったのは、「写楽」や「歌麿」を育てた江戸時代の超やり手プロデューサー、蔦屋重三郎(蔦重)だった!

ビジネスの勘所が学べるビジネス小説としてもおもしろいし、蔦屋重三郎という意外と知られていない偉人にスポットがあたっていて、学びになる傑作。

『窓から逃げた100歳老人』(ヨナス・ヨナソン)

100歳の誕生日パーティーを目前に老人ホームを逃げ出したアランは、ひょんなことから手にした大金入りスーツケースを手に入れて……。

まさか100歳の主人公が繰り広げる珍道中は、テンポも良くて読後が最高。

酒好きでワガママなアランのキャラが魅力的。

『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』(高殿円)

2012年、アフガン帰りの軍医ジョー・ワトソンは、フラットシェアをすることに。シェアの相手はシャーリー・ホームズ。

彼女は清楚な美貌、人工心臓を抱えた薬漬けの身体、死体置き場で寝起きする図太い神経、彼女が頭脳と電脳を駆使して英国の危機に立ち向かう、世界唯一の顧問探偵だった。

舞台を現代に変えて、ホームズとワトソンを女性にし、電脳技術まで取り入れちゃった異色すぎるホームズのパスティーシュ。

ちょっとした百合要素もあるよ!

『楽園のカンヴァス』(原田マハ)

ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはスイスの富豪の私物、巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵を見せられる。

持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。。。

美術品をモチーフにしたミステリー風の物語で、ぐいぐい読み込んでしまう文章はすごい。人気作家の力量がわかる一冊。

『横浜駅SF』(柞刈湯葉)

自己増殖を開始した横浜駅に日本が飲み込まれた未来。

脳に埋め込まれたSuikaで人間が管理されるエキナカ社会。

その外側で暮らす非Suika住民のヒロトは、駅への反逆で追放された男から『18きっぷ』と、ある使命を託された。

物語のコンセプトがおもしろいし、その割にちゃんと物語はオーソドックスなSFの流れに従っている傑作。

『最後のトリック』(深水黎一郎)

「読者が犯人」というミステリー界最後の不可能トリックのアイディアを、二億円で買ってほしい―スランプ中の作家に届いた謎の手紙。

果たして、「読者が犯人」とはどういうことなのか?

かなりトリッキーな結末で、これも読んだ人によっては賛否が分かれそうな作品ではあるけれど、挑戦的すぎる仕掛けは一読の価値あり。

↓↓ここからノンフィクション作品

『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ)

なぜ、さまざまな類人猿のなかでサピエンスだけがこれだけの文明を築けたのか?

太鼓の人間の歴史をたどりながら、人間だけが持っている「本当の力」を解明する超古代スペクタクル。

ボリュームはあるけど、意外と読みやすくてわかりやすいです。

『巨乳の誕生』(安田理央)

日本人は一体いつから、大きなおっぱいのことを「巨乳」と呼ぶようになったのか?

日本のメディアと女性のおっぱいの扱いの推移について、スゴーク真面目に述べられた興味深い一冊。

『PIXAR <ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話』(ローレンス・レビー)

『トイ・ストーリー』を公開するまで、お金がなくてボロボロだったピクサーの財務係。

彼はワガママなオーナー、スティーブ・ジョブズと、新しい試みであるフルCGアニメーションの誕生にどうやって貢献したのか。

本当に影の立役者が語る、何故か感動できる会社のお金の話。

『アイデア大全』(読書猿)

アイディアとはそもそも何か? どうすればひねり出せるのか?

単にアイディア創出法にとらわれず、過去の発想方法をめちゃくちゃ細かく解説してくれる良書。

これはぜひ一冊、手元においておきたい本です。

『殴り合う貴族たち』(繁田信一)

優雅なイメージだけある平安貴族たちも、実際は殴り合ったり殺し合ったりするのが日常茶飯事だった!

歴史の記録を読み解きながら、実は意外と暴力的だった平安貴族たち、そして当時の暮らしを垣間見える一冊。

『読んでいない本について堂々と語る方法』(ピエール・バイヤール)

まさにタイトルのとおりで、読んでいない本でも自信満々に語れる方法が大真面目に書かれている本です。

そもそも「本を読んだ」とはどういうことか?

「読んだけど内容を忘れた本」は読んだと言えるのか?

など、哲学的な問題にまで突っ込んでいきます。

『はたらかないで、たらふく食べたい』(栗原康)

圧倒的な言葉選びのセンスで、脱力気味にアナキズムを語る一冊。

ただ、表層的な表現のゆるさに惑わされてはいけない。

実は結構過激で、危険なことをいっている本なのかもしれません。

注意して読んでください。

『ヒルビリー・エレジー』(J.D.ヴァンス)

アメリカの反映から取り残された、地方の白人たちの実際を記したルポルタージュ。

貧困層と言うと黒人を思い浮かべてしまうが、じつは旧時代の事業にしがみつかざるを得ない人々もいるという、新しい発見があるでしょう。

『路地の子』(上原善広)

大阪・更池でひたすら腕を磨いて食肉業一本でのし上がった「父」。

部落解放同盟、右翼、共産党、ヤクザと相まみえながら、逞しく路地を生き抜いた、その壮絶な半生を描く異色のノンフィクション。

屠畜業社というちょっとアングラな業界と、日本の見えざる仮想世界が赤裸々に綴られて密度の濃い~一冊。

屠畜がテーマなら、こちらもおもしろいです。

『史上最強の哲学入門』(飲茶)

西洋哲学についての入門書なら、文句なくこれ。

あんなに抽象的でわかりにくい概念を、こんなにわかりやすく、楽しく説明できる人がいるとは……。

続編もべらぼうにおもしろい。

『ダークマターと恐竜絶滅』(リサ・ランドール)

じつは、恐竜の絶滅の遠因を作ったのは、いまだ正体不明とされている「ダークマター」なのではないかという衝撃的な仮説を説明する一冊。

内容はちょっと難しい部分もあるけど、ダークマターや宇宙のことがすごくよくわかる本ですね。

『逆説の日本史』(井沢元彦)

いわゆる「通説」と言われている日本の歴史について、独自の調査・分析を通じて独自の解釈を行う超有名なシリーズ。

どこまで本気にするかは読者次第だが、なんだか読んでいると説得させられてしまう文章力と、ロマンあふれる歴史の世界に浸れます。

『芸術起業論』(村上隆)

いままで誰も語ってこなかった「芸術の売り方」を、日本を代表する現代美術家が教えてくれる異色すぎる本。

芸術だってそれ一本でやっていかなければ食っていけないというリアルを問いただす、切れ味鋭い内容です。

『銃・病原菌・鉄』(ジャレド・ダイアモンド)

なぜ地球ではヨーロッパ人が世界を支配し、アフリカや南米は支配される側に回ってしまったのか?

文明の優劣が「銃・病原菌・鉄」によって決まったという主張が圧倒的な文章量で述べられる分析の本。

かなりのボリュームですが、読むなら今かもしれません。

『平気でうそをつく人たち』(M.スコット ペック)

精神科医の先生が「人間の悪」について分析した一冊。

じつは悪というのは「悪意がないところにこそある」というのがこの著者の主張。

知らず識らずに悪になっている自分に気づくかも。

これはなかなか、読む人にとっては衝撃的な内容になるかもしれません。

『「バカダークファンタジー」としての聖書入門』(架神恭介)

キリスト教の歴史は、バカバカしいダークファンタジーだと考えて捉え直せばわかりやすい!(のか?)

ユーモアに富んだ解釈が多いのだけど、そもそも清書そのものに突っ込みどころが多いから……というのも理由ではあります。

読みやすいけど、意外と文字量は多いです。

『われ笑う、ゆえにわれあり』(土屋賢二)

哲学者の先生によるエッセー本。

徹底的な自分のダメ人間っぷりを惜しげもなく主張し、それを哲学的な詭弁でアレヤコレヤと書き綴っている。

哲学的な学びになることをあるけれど、単純に文章センスが最高に面白い。

『ウォルト・ディズニー 創造と冒険の生涯』(ボブ・トマス)

ウォルト・ディズニーがいかにして自らの帝国を作り出し、反映させていったのか、その詳細について述べられた一冊。

個人的には忘れられがちだけど、弟をしっかり支えていた苦労人のロイ・ディズニーが好きになる。

以上。

どうしてもジャンルに偏りが出てしまいますが、そこはご愛嬌。

一冊くらい、気になる本が見つかれば幸いです。

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