演技講師さとうかずま

大手プロダクション主催の芸能スクールや その他事務所等で演技講師をしています。 ■オー…

演技講師さとうかずま

大手プロダクション主催の芸能スクールや その他事務所等で演技講師をしています。 ■オーディション通過率アップ ■演技スキル向上 ■仕事を増やす方法 ■芸能界で生きる心構え ■メンタル面など 俳優としてレベルアップを目指す皆さんに共有していきます

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【仕事が取れる俳優になる】オーディションに受かる本当の方法

東京で「俳優」として活動している多くの人がきっとこんな感じ 年に何回か小劇場の舞台に出演していて、たまに映像の仕事もする。 小さな役だけど映画とかドラマとか。再現Vとか。 それ以外の時はなにしてるんですか?と聞かれれば「バイト」としか答えようがない。 某映画監督のワークショップで知り合ったNさんもまさにこのパターンでした。 ところが、、 40代なかばのある時期を境にNさんのSNSの投稿が仕事だらけになったんです。 特にCMの仕事が多い。 いったい何があったのか、事務

有料
3,980〜
割引あり
    • アルバイトを辞めたら仕事が増えるのか

      「バイトを辞めたら芸能の仕事が増えた」 たまに聞きますね まあ〜そういうこともあるかもしれんねという感じです。 その人にとっては嘘では無いのだけれど、みんながみんなそうかというと もちろんそんなことはないです。 そもそも純粋にお芝居だけで食っていけてる人がどれほどいるのか めっちゃめちゃ少ないです。 ほとんどの方が副業をしているというのが現実なんですね。 例え今たくさん仕事があってもそれがいつ無くなるか分からない だから人気があるうちに飲食店を開いたり、資

      • あなたは何型の俳優ですか?

        だいぶ前なんですが、林修先生の番組で戸田恵梨香さんへのインタビューをやっていました。 その中でちょっとだけ引っかかった事があります。 「私は憑依型(完全に役になりきってしまう)タイプではないので、家で気持ちや行動を全て頭で考えて、練習してから撮影に行き、現場で感情を乗せるようにする」 というようなことをおっしゃってました。頭で芝居するタイプだと。 この発言なんですが、ちょっと勘違いしてしまいそう。 おそらく戸田恵梨香さんは、演じている時にも役としてじゃなく、俳優とし

        • やるかやらないか。それだけの差でもある

          演技講師をしているスクールで年に数回行われる所内オーディションがあります。 生徒それぞれの現状を知るためでもあり、 外部の、監督やプロデューサーに売り込むためでもあり、 あるいはいろんな事務所の社長やマネージャーからアドバイスをもらう場でもあります。 その人がどんな評価をもらうのか 私たち講師は普段から見ている訳なので 結果、どれほどの評価をもらうのか、大体わかります。 普段の努力と、そこに賭ける熱量がどれほどであるか、あからさまにわかるからです。 十分な準備

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        【仕事が取れる俳優になる】オーディションに受かる本当の…

          セリフは台本通りじゃなきゃダメ?

          「セリフはどの程度変えていいんですか?」「台本通りじゃなきゃダメですか?」 という質問をよくいただきます。 結論から言うと、現場によります。 演出家、監督によって、一字一句台本通りにお願いしますと言う人もいれば(正直そこまでの人はあまり見ないけど)、 ニュアンスが違わなければ変えてもらって構わないと言う人もいます。 ただ、脚本にあるセリフというのは、脚本家が句読点も含めて一言一句、 時にはテンポ感まで考えて書かれたものなので、台本通りにというのが基本です。 なん

          セリフは台本通りじゃなきゃダメ?

          セリフを覚えることが仕事じゃないんだよ!

          私が指導してるスクールでは、年に数回、所内オーディションがありまして 毎回監督やらプロデューサーやら、どっかの事務所の社長やら呼んで審査してもらっているんです。 それに向けて、演技審査用の台本を使ってのレッスンもやるわけなんですが、 セリフを覚えて来ない人がめちゃめちゃ多いんですね。 終わりです。 レッスンだからってセリフを覚えて来ない時点でその人は終了だと私は思っています。 プロにはなれない人です。 これはワークショップでも同じ、オーディションでも同じ。 「

          セリフを覚えることが仕事じゃないんだよ!

          俳優としての個性がほしい人へ

          自分には個性が無いと思っている人。 もしくは個性が無いと言われた事がある人。 それは間違い。 どんな人にも個性はあります! 以前レッスンで居たのですが、 40代で妙にクセの強い芝居をする生徒が、その日は全くクセのない芝居をしていたので 「いつもはクセが強いけど今日はいいね」と言うと 「あれはわざとやってます」と。 他の先生に個性が無いと言われたから自分なりに色を出そうと思ってやっていると。 あーアホくさ。 指導者が無責任に個性が無いなんて言った結果が、不自

          俳優としての個性がほしい人へ

          演技が上手い俳優と下手な俳優

          いただいたご質問への回答です 『自分とかけ離れた人をどう演じるか?という題の話を読ませていただきました。すごく勉強になったので、次の舞台に生かしていきたいと思います! 質問ですが演技の上手い人と下手な人の違いとはどんなところですか?また、相手とのキャッチボールが大切とよく言いますがどんなふうに演じると新鮮な演技になりますか?』   まず、私の考えとして、 「良い俳優」= 「演技が上手い俳優」ではないということを最初に言っておきます。 その前提で、私が思う演技が上手い俳優

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          自分の役が理解できなかった時の話

          私が実際に役作りで苦労した時のことを書こうと思います。 直木賞作家の佐々木譲さんの小説「五稜郭残党伝」を舞台化した時の話です。 超簡単に説明すると、 明治2年、五稜郭を脱走した旧幕府軍の残党二人が主人公の物語。 私がやらせていただいた隅倉兵馬という役は、新政府から派遣された長州藩出身の軍人で、 主人公二人を執拗に追っていく役。 邪魔だてする者は全て抹殺していくという残虐性を持った男でした。 私が演じるにあたって困ったのはその残虐性の部分です。 アイヌだろうが僧

          自分の役が理解できなかった時の話

          自分とかけ離れた人物をどう演じるか

          俳優として、自分とかけ離れた人物を演じることはありますよね。 その役のことを理解できないまま演じるべきではないのは当然です。 結局のところ芝居というものは、演じる人間の身体や感情を使ってしか表現しようがない。 俳優自身の中にあるもの、持っているもので演じるしかないんです。 理解できないまま演じてその人物の本当の感情が出てくることはありません。 その人物として動くことができません。 ではどうするか。 その方法の一つとして、 自分とその役の共通点を見つけてください

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          継続して努力ができない人へ

          若干重い話になるかもしれないので、「今そういうのキツいわ〜」という方は後回しにした方がいいかも。 では。 わたしが40歳の誕生日を迎えた時の話なんですが、 誕生日当日へと日付が変わる瞬間、布団の中で 「ああ、人生の後半戦に入ったのだな」と思いました。 なんの話やねん!と思いましたか? 《努力しなきゃいけないとわかっているのにできない人におすすめの方法》 「memento mori(死を想え)」 自分がいつか死ぬことを忘れるなということです。 宿題やレポート、

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          信用されるバイプレイヤーになる

          自分の役の説明を芝居でするな! 自分が演じる役を色濃く演じたい。そんな時に気をつけて欲しいことをシェアします。 結論から言うと、 《その役がどんな人なのかは周りの人が表す》 ということです。 ここでも【芝居は相手役とお客さんのためにある】ですよ。 周りの人がその人に対してどう振る舞うかで、どんな人なのかをお客さんに伝える、 ということを考えてみましょう。 役作りの段階で自分の役の性格や特徴を深く考察することは絶対的に必要です。 しかしそれを演技で説明すること

          信用されるバイプレイヤーになる

          芝居は緩和と緊張

          お芝居は緊張と緩和を意識しなければいけません。 そして、俳優に必要なのが、リラックス状態を作る技術です。 演じている俳優自身がリラックスして、五感を解放し(緩和)、その場で起こっていることに対して敏感に反応(緊張)することが大事です。 俳優にとって表現力は大事です。 しかし、相手がいる芝居は、相手があって成立するものですよね。 よくない俳優は何かを表現しようとしすぎて自分のことしか考えていません。 自分のセリフのことばかり考えたり、自分が勝手に考えてきた演技プラン

          セリフの覚え方

          セリフ覚えが悪いので俳優を目指すことを躊躇している、というコメントがあったのですが、 そういうのは病気や怪我による記憶力低下でなければ、努力でなんとかなるもんです。 例え先天的な病気を持っていたとしても、本気でやりたいことの為に努力を惜しまない人はたくさんいます。 私の生徒でも、知的障害を抱えながら頑張っている方がいます。 なので、正直なところセリフ覚えを理由にやらないのであれば、本当にやりたいことではないんだと思います。   では具体的にどうやってセリフを覚えたら

          “日常からプロ意識で生きる”てどういうことなの?

          ご質問いただきました 【時々出てくる“日常からプロ意識で生きる”とは具体的にどのようなことに意識を向けて生きることなのでしょうか?】 答えの一つとしては、日常の全てを俳優としての訓練に変換する、ということなのですが、 あなたの行動の全てを意識して生活してみてください。 例えばですね、 交差点で信号待ちをしているとします。 何を考えていますか?どこをみていますか?どんな姿勢でいますか? それを記憶する。 自分のなかの[芝居]とラベルのついた引き出しに入れておいて

          “日常からプロ意識で生きる”てどういうことなの?

          これから俳優になる人が考えておくべきこと

          私が新人にレッスンするときに必ずいうことがあります。 それは 「目標を立てること」 まあ俳優に限ったことじゃないんですけど 自分は何がしたいのか。どんな俳優になって、そしてどんな仕事がしたいのか。 明確に決めることです。 【明確に】がポイントです。 ビックリすることに、何になりたいの?と聞いたときに「まだわかりません」と答える人がいます。 じゃあどうしてあなたは今ここにいるの?と思います。 目標、目的が決まっていなければ、いったい自分がどこに向かって努力して

          これから俳優になる人が考えておくべきこと