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1/7「子どもの頃好きだった本を語る会」開催レポ in ブックランドフレンズ(&2/24イベント告知)

こんにちは、「生産的読書ノート」普及隊長accoです。
先日、こちらの記事でご紹介した「子どもの頃好きだった本を語る会」というイベントに参加してきましたので、そのレポートをさせていただきます。


1. イベント開催のきっかけ

きっかけは一冊の本でした。
『惹かれる本は私をうつし 出会う本が私をつくる』という本の最後に出てきた「自分の読書の歴史を振り返るコーナー」

そこを読んで、「ずっと忘れてたけどこんな本を読んでたわ」「こんなところが好きだった」など、著者のまつむらさんやお友だちやブックランドフレンズ店主のこんぶさんらと雑談の中で盛り上がる中、「語る会でもやりましょか!」と、勢いで企画したのがこのイベントだったのでした。

こんなテーマで人が集まるのかなぁ?と思っていましたが、蓋を開けてみれば8名の方がご参加くださり、和気あいあい、
結果は、大成功と言っていいのでは?というくらい楽しい会となりました。

2. 思い思いにそれぞれ自由に語る…

あえて「読書会」ではなく「語る会」としたのは、本が主役ではなく、その人自身が主役だと思ったから。

そして、参加するために何か準備(読み直したり)は別に必要なく、もっとゆるく、もともと自分の中にある思い出や宝物について語るだけの会にしたいなぁ、という想いがありました。
だって、素敵なものはもう、その人の中に「ある」のだから。

そしてそれについて語ることで、自分自身でも見えてくるものがあるだろうし、何か大切なものに気付くきっかけになったりするんではないかな…?
何が生まれるかはわからないけど、きっと有意義な時間になりそうだ、と思っていたのでした。

始まってみると、開始のだいぶ前から、それぞれが勝手に語る語る(笑)。
え、もう始まってる?まだ15分前ですけど??という感じで、狙い通り、ゆる~くリラックスした雰囲気で、語る会はスタートしました。

すてきな本が次から次へと!

3. 昔の本の美しさ、大人の本気に感動

それにしても、昔の本の作りの贅沢なこと!
今ではなかなか見ない大き目サイズだったり、
箱入りのハードカバーの本がすごく多かったり、
童話全集は大判で絵がすごく映える、
そしてその絵がものすごく美しい、
文豪による本気の翻訳など……、
昔の児童書の、手抜きのなさ、作った大人の本気に感動しました。

私accoは、この記事でも紹介した『大きな森の小さな家』や、小学館の学習版 世界名作童話全集(全20巻)のうち一番好きだった『シンデレラ』を持参。

そうしたら他の女性陣も似たような童話全集を持ってきていてびっくり。
どれも大きく立派な箱入りで、絵も美しく、ページを開くたびに「わーーーっ!」と歓声がもれました。

美しい挿画はもはや、アート。
このまま額に入れて飾りたいくらい美しい!

そして、こんな立派な本を与えてもらえていたなんて、贅沢な時代だったのかもしれないね、親に感謝だね、と言いあいました。

4. 愛おしく感じられてくる不思議

私は子どもの頃『シンデレラ』に出てくるドレスがとにかく大好きで、うっとりと見惚れて何度も眺めたり、絵を描いたりしていました。
「学習版世界名作童話全集」の巻末には、その童話に関連した学習のページがあり、私はそれで世界のいろんな不思議や知識を知ったと言っても過言ではありません。歪んだ鏡で伸び縮みして見えることや、いろんな動物、電車や宇宙など……。

……と、そんな「誰が興味あるねん?!」といったことを、それぞれが語るのです。でも、なぜだかそれが面白いんです。聞けるんです。不思議です。

他の人が出した本に「わぁ!私もそれ好きでした!」と思い出して盛り上がったり、
昔の立派な箱入り童話全集の定価がまさかの「390円」でみんなで驚愕したり、
あまりにも美しい挿画にみんなでため息をついたり、
見返してみて改めて「好きなものは大人になっても変わらないものだな」ということを再確認したり、
読み返してみたら「自分がやりたいことが湧き出てきた、これがやりたい」と言う女性にみんなで「いいね!素敵!」とエールを送ったり、
男の子と女の子で惹かれるものが違うんだねぇと言いあったり……

どの本も魅力的で、話は尽きません

ある男性は、「何が好きだったのかわからないけど1000回くらい読んだ、でも絵が好きとかでもなく、何が好きだったのかは全くわからない」と言いながら絵本を紹介。それもまた面白いですよね。
言語化できないけどむしょうに惹かれる、そういう存在があること自体が幸せなことではないでしょうか。

と、こんな話を聞いているうちに、どの本も愛おしく感じられて……、
その人の人柄が出ていたり、本を大事に今まで持っていること自体に感動したり、これを好きと言ってるその人をもっと好きになったりと、いろんな気持ちになりました。

ゆる~く始まりゆる~く終わった「語る会」でしたが、
「楽しかったね」「面白かったね」と、不思議と充実感、満足感を感じられるイベントとなりました。

5. 次回のイベントは「積読本持ち寄り会」!

こんぶ店長も「これは楽しかったのでまた開催したいな」とおっしゃっていましたし、今回予定があって参加できなかった方もいたとのことなので、また近いうちに同じようなイベントが開催されるのではないでしょうか。

そして、2月にはこんなイベントも開催されます!

2024.2.24(土) 10時〜
「積読本を持ち寄る会&被った本の交換会」

本好き2大あるある(?)の、
「積読本が溜まりに溜まる」
「家にあったの忘れて同じ本買ってしまった!」

そんな本を持ち寄って語ってみたらどうなるか?の実験イベントです。

ルールはただ一つ、「読めなかった自分(や相手)を否定しないこと」
言い訳したり共感しあったり……、みんなでよってたかって、互いの積読本をポジティブな存在へと昇華させていこうではないか、というもの。

ご新規さんも大歓迎!
これを見て「ブックランドフレンズに行ってみたいな」と思った方は、ぜひおうちの積読本を一冊持って、お気軽にご参加ください。
こんぶ店長や私accoも参加する予定です。

このような読書会や勉強会など、いろんなイベントが開催されている伊丹駅前の書店、ブックランドフレンズさん。
ぜひチャンスがあれば訪れてみてくださいね。
このお店オリジナルの読書ノート「生産的読書ノート」もよろしくお願いいたします。
ご注文は「ブックランドフレンズOnline Store」から。
★「accoのnoteを見た」と備考欄に書いてもらったら、ちょっといいことあるかも?

▼伊丹の書店「ブックランドフレンズ」さん

全国からお客さんが来る書店。喜多川泰さんの小説「福に憑かれた男」のモデルとしても有名


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