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ヘザウィック・スタジオ展①[麻布台ヒルズ/低層部](2023) から

 遅ればせながら、「ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築」@東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー)へ。

 いつでも行かれると思っているうちに、6/4の終了が近づいてきていた(ラララさんからいただいたコメントが恰好のリマインドになり、感謝!)。


[ヘザウィック・スタジオ]の28プロジェクトが展示

本展は、ヘザウィック・スタジオの主要プロジェクト28件を天空の大空間で紹介する日本で最初の展覧会です。試行錯誤を重ね、新しいアイデアを実現する彼らの仕事を「ひとつになる」、「みんなとつながる」、「彫刻的空間を体感する」、「都市空間で自然を感じる」、「記憶を未来へつなげる」、「遊ぶ、使う」の6つの視点で構成し、人間の心を動かす優しさ、美しさ、知的な興奮、そして共感をもたらす建築とは何かを探ります。

開催概要 より

 天井の高さを生かしたダイナミックな展示も魅力的だ。

 展示は6セクションに分かれ、空間を余すところなく使っている印象だ。膨大な数の展示物から、特に印象に残ったものを紹介していく。


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麻布台ヒルズ/低層部

 展示そのものは【セクション4】と後半なのだが、都民として「麻布台ヒルズ/低層部」は関心があるところなので、本プロジェクトを最初に(その後、【セクション4】の残る2作品を紹介する)。

 使用されるコンクリートのサンプルは、質感の確認もできる。

 もともとの丘陵地に寄り添うような設計、目で追っていくだけで心地よくなってゆく、波のように何度も繰り返される曲線。もちろん緑の多さも。

 (完成間近であることをふまえて本展が「この場所でこの時期に」開催されるという流れをわかりながらも)、「2023」という文字にはやっぱり心が躍る。都心の散歩コースのひとつとしても完成が楽しみだ。

セクション4「都市空間で自然を感じる」
自然界にある新陳代謝のエコロジー。そこから生まれるエネルギーは、都市生活者の心に潤いや活気をもたらすものです。ヘザウィック・スタジオは、人々が親しみ、楽しむ場所をデザインし、心豊かで充実した体験を提供することで、持続的なプラス効果を生みだすことを常に目指しています。また、都市環境における自然のもたらす役割を検証したうえで植栽を行い、自然界のエネルギーをふんだんに都市空間に取り込みます。

展覧会を構成する6つのセクション より


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リトル・アイランド

 同じセクションの展示、ニューヨークのリトル・アイランド。

 拡大写真は、展覧会告知にも使用されている(下の画像中央)。


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サウザンド・ツリーズ

 同じく【セクション4】のプロジェクト、上海のサウザンド・ツリーズ。

ダイナミックな展示が続く

 次回は、【セクション1】から、引き続き巨大プロジェクトを紹介していく。

上海万博英国館


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