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ヘザウィック・スタジオ展②[上海万博英国館]ほか

 「ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築」@東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー)前回は、個人的に気になる麻布台ヒルズが含まれる【セクション4】を紹介した。

 今回は最初に戻り、イントロから。


エクストリュージョン(押し出し)

 「これはいったい、どうやって作ったのだろう?」というのが、はじめ見上げたときの感想だ。なにしろ巨大なのに継ぎ目がない。そして、精巧な部分と歪みの差が激しく、アート作品と言われれば納得しそうだ。造られ方のヒントは、タイトルにあるわけだけれど。

セクション1「ひとつになる」

 では、セクション1から振り返っていく。

セクション1「ひとつになる」
「全体」は数々の「部分」によって構成されています。ヘザウィック・スタジオのデザインには、綿密に考案された細部が集合することで、強い説得力のある全体像が生み出されているものが少なくありません。そこには、小さなパーツに宿る魂を集めて、人の心を動かすひとつの大きな空間を創出しようとするヘザウィック・スタジオの姿勢を垣間見ることができます。

展覧会を構成する6つのセクション より


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上海万博英国館

 上位入賞というミッションを狙いに行ったプロジェクト。やさしく包みが解かれた種の殿堂。実物はさぞ美しく映えただろうと想像する。

 映像資料も展示されていた。道路やトラックと並ぶとスケール感がよりリアルだ。


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ロンドン・オリンピック聖火台

 ロンドン五輪は開会式がとにかくクールだった記憶はあるけれど、聖火台の記憶はあやふやだ。間近で見るパーツは無駄のないデザインで、単体でも集合でも美しい。

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新ルートマスター(市バス)

 会場入口には、原寸大のモデルも展示。

 なるほど、かつてのロンドンの市バスは狭く乗りづらかった記憶があるのだけど、変わっていく規制にとりあえず対応していた結果のようだ。

 下の説明図がとてもわかりやすい。三カ所から一気に乗車できるうえに、階段も広々としている。そして階段に寄り添う窓のデザイン。


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ツリー・オブ・ツリーズ

 故エリザベス女王の、即位70周年記念祭のための植樹(「ツリー・オブ・ツリーズ)」の模型。



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