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【4社事例紹介】企業が外部研究者と共創することのメリットや研究者に期待していることとは?

新規事業の立ち上げや研究開発を進めていく中で

  • 新規事業の課題発見、何から始めればよいかわからない

  • 専門分野の知見が自社にないため、専門家に相談して進め方のアドバイスが欲しい

  • 先進事例を知りたい

といった考えが浮かんだことはありませんか?
事業を推進するにあたって課題が出てきた際は、すぐに専門人材に相談できるかどうかで成功の確率が上がると言えるでしょう。
A-Co-Laboでは、事業開発における研究企画や専門的な課題に対して、現役研究者の知見とともに支援を行う、研究開発特化型ナレッジシェアサービスを提供しています。

現在、A-Co-Laboには幅広い分野を専門とする研究者・技術者が約250名ほど登録しています。

A-Co-LaboのR&D出身のプロジェクトマネージャーが現役研究者のナレッジを束ね、研究知と実践知の接点を増やし、事業推進にとって効果的かつ効率的な価値を提供しています。
専門外の知見を求める企業様に、知見の活用を提案、解決まで伴走します。


今回のnoteでは、最近A-Co-Laboが感じていること、そしてサービスをご利用いただいた企業様が感じた、外部人材を活用することのメリットや、研究者と仕事をする上で期待している事をまとめてみました\(^^)/




代表の原田執筆「今、感じていること」


企業の相談内容が変わってきている

私たちA-Co-Laboのサービスは「ナレッジシェア」がメインです。
しかし、最近企業の相談内容が変わってきました。

サービス初期は、課題の解決先として「研究者の知見活用」のご相談が多かったのですが、最近では技術ベースの新規事業支援のご相談が増えています。
技術の新たな活用方法だけでなく、外部人材の活用、共創先候補の獲得など、新規事業における伴走者として研究者を求める企業が多くなりました。

しかし、ここで発生するのが、「適切な専門家」を「適切な時期」に「適切な方法」で呼び込めない問題。とりわけ課題が不明瞭なゼロイチフェーズでは「適切な専門家」を選ぶことが難しいです。

研究知見プラットフォームを持ち、同じR&D目線で話せるA-Co-Laboならと、web検索で問い合わせくださる企業も増えています。
A-Co-Laboは企業の課題をしっかり確認しながら、フェーズに応じた適切な知見を適切な方法で提案しています。

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事業伴走者に研究者を求める企業も増えている中、A-Co-Laboのサービスにどんなことを感じているのか、また、伴走者である外部研究者の存在をどう捉えていて、実際にどんなことを感じているのでしょうか。

以下では、A-Co-Laboのサービスをご利用いただた企業様のインタビュー内容を一部抜粋する形で、いただいた声をご紹介します。



事業推進にあたって、外部知見を取り入れることのメリットとは?


丸善石油化学株式会社様

弊社は会社全体が川上にいる状態であり、これまでであれば原料を川下のメーカーが使ってくださって最終製品が広がっていく、いわば産業が勝手に広がっていく時代だったと思います。

今は末端のメーカーも体力がなくなってきているので、川上の産業も自ら動いていく必要が出てきています。
市場と技術の両軸で、技術ベースにした新規事業を自社で進めるためには外部の知見が必要であると感じています。
外部の人と話すのは、人材育成にも良いと感じています。新入社員で入り、尖っていたとしても何年か後には会社のカラーに染まってしまう。
そうなると思考が非常に内向きになるので、通り一辺倒な考えしか出てこなくなる可能性もある。
なんか面白い!っていうところを見つけられる人、苦しいけれどそれを続けていける人との接点によって、社内の人間の思考が変わるきっかけになると思っています。
ずっとやり続けられる人っていうのは、やっぱり科学の分野においては特に必要かなと感じています。そういう研究者と何か一緒にできればと思っています。


シンフォニアテクノロジー様

技術の棚卸しを通して、外部視点から自社のイメージを改めて知ること、技術が可視化できていることは弊社にとって今後の強みになりますし、これが棚卸しの意義なのだと思いました。

新規テーマにおいても、既に議論されている前提で話が進むこともありますが想定内でまとめるのではなく、視点を変え前提を疑ってみるのが重要だと思っています。だからこそ全くバイアスのかかってない人の意見やレビューの必要性を感じました。

研究者の方とのワークショップから2つの成果がありました。
1点目は、社外の人と話すことの大切さです。
社会との接点や異なる視点からの意見交換は価値があり、研究開発テーマについて外部の知見を取り入れることで新たな視点やアイデアが生まれる可能性を感じました。
2点目に、整理するプロセスを学べたことです。
発散して、上手くまとめることが出来ずに終わりがちなブレーンストーミングの整理するプロセスを学べたことで、今後社内で横展開できそうだと感じました。


村田製作所様

潜在用途の探索をA-Co-Laboさんと一緒にやらせてもらったのですが、社内で見えなかった要素をアカデミアの皆さんと一緒に探すことができ、もう一段上のフェーズのアプリケーション開発に進んでいます。いずれも1歩2歩先に進んだ感覚はありますね。

A-Co-Laboさんのおかげで、アカデミアの方々と技術的な融合ができること、社内にはない新しい用途や技術的発見ができました。大学との共同研究を進めるときに、全国行脚しないといけないんですよね。これがすごいコミュニケーションコストがかかる。
A-Co-Laboさんでは、このコミュニケーションの部分をマッチングしてくださってコストカットしてもらえるだけでなく、課題にふさわしいパートナーの方と出会えることで選択肢を広げてくれるところは非常にメリットを感じます。

自社開発は限界があって、特に弊社のような分野でビジネス領域を広げて、戦略のもと事業化を進めている会社においては、我々が慣れてない分野の知らない技術をいきなり自社開発しようとすると、非常にコストがかかります。
慣れてない位置に踏み込んでいく時に、まずは慣れている人のナレッジや経験をお借りするといった、そういう意味の共創は必要不可欠だと思っています。


医療機器メーカー様

新規事業探索・調査では、どの段階で、どのような専門家からの意見・情報を得るかが大事になってきますが、今回の調査においては、研究者からの知見提供は非常に有益であり調査の時間が非常に短縮できたと思っております。



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研究者に期待していること


丸善石油化学株式会社様

企業で新しいことにチャレンジするとなったときに、ゼロからだとリスクを感じてしまい、なかなか一歩が踏み出せないことがあります。
その一歩を後押ししてくれる存在が研究者の皆さんだと思っています。
技術的な知見がある方からの一言にはパワーがあると感じています。


過去の調査資料や論文などを見ていると、とある先生が「世の中こうなる」と書かれていたりします。当時は夢みたいなものが、月日が経ったら、そういう時代が来ていることもある。

研究者の方は論文など読んだり、いろんな人との雑談の中から、未来の姿を日々考えられているのだろうなと思っています。なので、自分たちが知り得ない未来の情報をたくさん持っていると考えています。そんな知り得ない情報が一言あるだけでも社内リスクが減るし、会社としてチャレンジしようと思えます。

企業は、明日明後日と今すぐ解決できるようなところに目が行きがちで、まだない未来の夢物語に関しては、面白いけど今はそれじゃないよね、とノイズ的に判断するところもあります。だからこそ、常にストックとして研究情報は持っておきたいと思っています。


シンフォニアテクノロジー様

今までは、明確な課題があった場合にこちらから研究者を探してコンタクトを取り、「これについて教えてください」と相談する流れが一般的だと思っていました。大学や研究者へのアプローチはハードルが高く、最初の一歩は緊張します。その点、A-Co-Laboさんの場合はカジュアルにスタートできるので助かります。

外部の研究者と交流することは大変刺激になりますし、新しいもの、ことを生み出していくにはこの様な刺激を継続的に受ける機会が必要です。
これからも様々な分野の研究者と色々な形でコミュニケーション、コラボレーションできればと思っています。


村田製作所様

研究者の視点から「この技術は必ず役立つはずだ!」みたいなものがあれば、どんどん提案して欲しいなと。
村田製作所はやはり技術にこだわりのある会社です。新しい技術の機能を持って、社会価値を出すところはこだわりつつ、スピード感を持って社会に貢献したいなと思っているんです。なので、技術へのこだわりの部分でアカデミアやスタートアップと共創しあえる仕組みが作れないかと常々思っています。

皆さんからの提案を募っている、KUMIHIMO Tech Camp(※1)という共創プロジェクトがあります。我々の持つ色々な電子部品や商材を使って、社会価値が出そうという提案があればぜひお願いします。


アカデミアの研究者に期待するのは事業体ではできない「長期的な視点」です。事業を見据えた技術開発となると、どうしても難しい部分が出てきます。実現に向けて一緒に向かっていける形を作っていければ、長期的なビジョンや、研究者視点での知見を共有していただければ、新しいもの・ことづくりに繋げるきっかけになるのではないかと思います。


※1 KUMIHIMO Tech Camp

“ムラタのハードをあなたの武器に。”をコンセプトに、ムラタのハードウェアを使用したアイデアを広く募集し、共にカタチにしていく事業共創プロジェクト“KUMIHIMO Tech camp with Murata”

HP



医療機器メーカー様

将来、企業が飛び地である新分野を目指す時において、研究者が研究していきたいと思う研究テーマ(新原理創出、新技術開発)と上手く重ね合わせができるようになれば、企業の未来事業ビジョンと研究者の創発した研究テーマが合致し、研究者のテーマで社会実装できるようになると考えています。新しい研究開発を基軸とした産学の好循環が生まれ、新しいモノづくりスタイルができるのでないかと思っています。

将来有望と思われる飛び地を目指したいとする企業は多いかと思いますが、なかなかそのような研究開発資源がない、探索のきっかけもないため、関連分野の研究者の方々の現場から見たご意見は非常に重要だと思っています。

探索を始めた新規事業が順調に進んだ場合は、アドバイス等関与して頂いた研究者の方には、長くその新規事業に関わって、研究開発面でステアリングして頂きたいと考えているので、その意味での専門家としてのリクルートは十分にあるかと思います。
新技術をベースとした新規事業探索をする場合には、またA-Co-Laboさんと研究者の皆様に協力をお願いしたいと思っています。


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企業様のお声から、外部人材と関わりがあることは社内だけでは見えていなかった新たな視点に気づけたり、刺激を与えてくれる存在であることがわかります。共創することで、事業スピードの加速が期待できたり、想定より一歩先のフェーズに進むことも。
自社の強みを活かした新規事業のアイデア創出や、足りないものの洗い出し・改善点など、事業を推進するにあたって相談できる&サポートしてくれる研究者の存在は大きく、心強いパートナーなのだと感じました😌

新規事業のアイディアや自社技術の棚卸し、技術調査、専門家の意見が欲しい…などでお困りの際は、ぜひ弊社の研究者を事業パートナーにご検討ください!^^

お問い合わせはこちらから


A-Co-Laboについて

弊社では、研究者が持つ研究経験・知識・スキルを活かして企業の課題を解決することを目的としています。

弊社の事業内容を始め、立ち上げの想いやクライント・パートナー研究者の声などが紹介された動画はこちらからご覧いただけます。


【企業の方】

「どの専門家に相談していいかわからない」という新規事業課題に対し、パートナー研究者達を含めたA-Co-Laboチームが解決に向けたサポートを行います。新しい挑戦をしたいと思っている企業様と、社会に挑戦したい研究者の共創の場を作っています。

研究者との接点がない!といったお悩みや、新規事業にまつわる疑問や相談、アイディアレベルのものまで、何でも受け付けております。
初回相談は無料!0からサポートいたします!😊


【研究者の方】

自身の研究経験やスキルを、副業・兼業といった形で活かしてみませんか?
弊社ではライフスタイルに応じた形で様々なプロジェクトへの関わり方をご提案しています。

これまでの研究で培ったナレッジやスキルを、プロジェクト単位で企業の事業開発に提供することができます。
またプロジェクト毎に専属のコーディネーターが伴走することで、安心してプロジェクトに参画することができます。
A-Co-Laboは企業でのビジネス経験を持つ研究者で運営しています。自身の研究者としての経験を活かしたキャリア形成について、いつでも無料で相談が可能です。

興味が湧いた研究者の方、企業の方がいらっしゃいましたらこちらからお問い合わせ下さい。
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