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#僕

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kimi koi
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#愛

10月の輪舞

君はいつまでも僕だけの王女様で
トランプを敷き詰めた小部屋で
クッションの綻びに爪を立てる
舞い上がる幻想に 薄桃の白昼夢を見ていた

君が生まれた季節をセピア色に染めて
現実は噴水の向こうへ置き去り
日付けが変わって 君は灰の中から生まれ変わる
ハッピーバースデー 私の愛しい人

僕が嫌った太陽が 優しく微笑んで
青銅の鎧が溶ける
分かっていた これは現実なのに
何故だろう 今日は 泣いてしまい

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バニラの天蓋

君のシャンプーの匂いが
金木犀の香りを打ち消して
はらはら この夜に 堕ちてゆく
橙の花 暮れたら 淡い白 纏って 融解

天の神様の言う通り 指差して選んだのは
君の声
首に 目蓋に 指先に
季節外れの雪に散った 椿と見紛う
子猫が路地裏で戯れるみたいに
ふざけて 二人で幸せになれるから
朧月の瞳は そっと閉じていて いいの

一人じゃできないやり方で 幸せになれるなら
一人じゃな

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禍罪の日

二人の世界が消えて 思い出した
君に出会う前は 一人だったってこと
君に出会わなくても 一人だったってこと

時間 空間 紙とペンに置き去りの全てが
言葉を覚えて 思い出話に花を咲かせて
君と僕しか知らない記憶を語り出す
全部見てたのは この部屋
盲目 応急処置の反動 嘲笑う子猫
何もかも積み重ねて 何もかも崩れて
どうしてくれるのさ

感情 回線がショートして 叫ぶ、振りをした

真っ

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漏斗

君といると不安になるんだ
白いティーカップに滲み出す言葉
澱んで、積もって、溶けない角砂糖は汗
声に出したら ほら 崩れてゆく

好き 嫌い 好き と 唱えて
花びらを散らした 淡い恋なの
シロツメクサの冠を編んであげる
始まりは ただそれだけの 幼気な寓話

使い古されたシナリオに
溺れる役者は盲目な熱病
月が綺麗ですね と 語り掛ける
何処で覚えたのだろう 上滑りの言葉を

秘め事、履き違えて

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