主にBL小説書き。 NL、BL、GLどれも幸せな結末なら好きです。 グロ、暴力、精神的…

主にBL小説書き。 NL、BL、GLどれも幸せな結末なら好きです。 グロ、暴力、精神的に辛いものなどは接したくないです。 基本的にハッピーエンド主義です。

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  • そんな終わり、そんな始まり

    オリジナルBL小説『そんな終わり、そんな始まり』まとめ

  • 金曜の夜

    オリジナルBL小説『金曜の夜』まとめ

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    オリジナルBL小説『好きな人ができました』まとめ

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    オリジナルBL小説『小説家と、読者と、その友人らしき人と』まとめ

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    オリジナルBL小説『webカメラ』まとめ

最近の記事

そんな終わり(前)(pixiv_2016年3月6日投稿)

駅から高校まで、バスで20分かかる。 早めに乗ったバスにはまだ同じ制服は乗っておらず、いつもぼんやりと窓の外を見ながらその時間を過ごした。 定期を見せて挨拶をしてバスを降りる。 バス停の前にすぐある学校に入って、開いていない教室の鍵を取りに職員室に向かい、鍵を取って教室の鍵を開ける。 そんな行動が既に日課になった頃、席替えがあった。 窓側の一番前の席で、一日中教壇に立つ先生以外とは大して目も合わない。 仲良い友人も作らず、会話をすることもないまま気付けば一日が過ぎて、部活に入

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    • そんな終わり、そんな始まり6(pixiv_2016年2月27日投稿)

      「これから向かいますけど何か買っていくものとかありますか?」 平日の仕事終わりに電話を掛けて、返事を待つ合間にも顔が綻びる。 駄目元で夕飯一緒に食べませんかと誘ったら「じゃあ、うち来い」と言われて実は昼間密かにガッツポーズをした。 『んー…特に思いつかないな。何か食いたい物とか飲み物とか入り用な物思いついたら買って来い』 「ちなみに夕飯は何ですか?」 そう問い掛けると電話の向こうでは美味しそうな献立が並べられる。 意外にもフカミチは料理上手で、以前そう指摘すると「俺尽くすタイ

      • チョコレート(pixiv_2016年2月13日投稿)

        「チョコレートが媚薬だって知ってた?」 間接照明だけが点いている部屋の中、何をするでもなくぼんやりしていると何やらごそごそと何かを取り出しているのが見えたが、しばらくそっとしておいたらそう問い掛けられて思わず顔を見た。 左側に座っているいつものその姿にゆっくりと近付いて問い掛けてみると、少し呆れるような顔をして笑われた。 「ブラックチョコレート食べてる時、心拍数は、キスをしている時の約2倍に増加してんだって」 チョコレートを一欠口に咥えて近付くその顔に手を添えて迎え入れる。

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        • 好きな人が出来ました3(pixiv_2016年1月30日)

          しくじった、ともう何百回と心の中で呟く。 じくじくと疼く左の脇腹が痛い。 先程までは普通に歩けていた筈なのに、もう足を引き摺らないと体を前に動かすことも出来ない。 立ち止まるとふらついて、壁に凭れ掛かる。 腰に添えていた手を恐る恐る開いて見下ろしてみると、手が真赤に染められている。 見なければよかったなと息を吐いて、落ち着かせる為にまた深く息を吐くと壁から体を引き剥がすようにゆっくりと体重を反対側に掛ける。 吐く息は真っ白で、誰も居ない道に自分の荒い息遣いだけが聞こえる。 し

        そんな終わり(前)(pixiv_2016年3月6日投稿)

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        • そんな終わり、そんな始まり
          7本
        • 金曜の夜
          5本
        • 好きな人ができました
          3本
        • 小説家と、読者と、その友人らしき人と
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        • サッカーボールと絵の具
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        記事

          記念日(pixiv_2015年12月23日投稿)

          珍しく恋人に呼ばれて、デートをしようと言われた。 「…何、珍しい」 思わず浮かれてにやつきそうになる顔を必死に抑えこんでそれだけ言葉に出来た。 『あー…、いっつもお前に世話になってるからさぁ…』 嬉しさ一杯の中、心のどこかで奇特なことを言うなと思った。 働かない。 ギャンブル好き。 女好き。 浮気者。 借金まみれ。 俗に言うクズ。 それでも『恋人』という位置付けなのは、優しくて俺を必要としてくれるから。 わかってる。 都合のいいように扱われてるのもわかってる。 今月金がない

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          だいじなもの(pixiv_2015年12月19日投稿)

          自宅に帰る途中に公園がある。 夜もそこそこ更けている時間に人など居るはずもなく、疲れたと思いながら通り過ぎるのが日課。 しかし今日はブランコに誰か座って居て、その前には黒猫がちょこんと座ってまるで会話をしているように向かい合っていた。 何かどこかで見たことがあるなとぼんやり思って、記憶を辿ってみるが思い出せない。 じっとよく見ればそれは見知った姿で、足を止めて更に良く見れば知り合いだった。 「…」 ふと、俺の視線に気付いたのか猫に向かっていた視線が自分に向いた。 「…おぉ!?

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          読者と、その友人らしき人と2(pixiv_2015年12月13日投稿)

          「お! こたつ!」 「さすがにもう必要だろ」 「狭くなるけどな」 紫宮の家にいつもの様に訪ねてすぐ、いつもと違う光景に大伴は声を上げた。 ネクタイを緩めて鞄を置き、狭くなった部屋を見渡した。 「冬だな」 「冬だね」 「風呂沸いてるから、入って来れば?」 体も冷えているだろうとそう促せば、抵抗もなく風呂場に向かって行く背中を見送る。 その間に夕飯の準備をし、いつの間にか慣れた二人分の料理をこたつの上に並べて行く。 整う頃に大伴は風呂から戻り、火照った顔のままこたつに潜り込んだ。

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          そんな終わり、そんな始まり(諫山過去話)(pixiv_2015年12月11日投稿)

          自己評価としては、人見知りで口下手。 人と話すのは好きだけれど、引っ込み思案で初対面の人とは何を話していいかわからない。 そんな自分が製薬会社の営業として働き始めて五年が経った。 自分が営業になんか向いていないと思っていたが、気付けば五年が経つ。 それは自分が営業として実は向いていたとかではなく、偏に周りの先輩や営業先の人達が自分を快く受け入れてくれた結果だと思っている。 今だって自分が営業に向いているとは思えない。 秋に差し掛かった頃、病院の中庭でその人を見た。 入院中の

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          そんな終わり、そんな始まり(諫山過去話)(pixiv_2015年1…

          webカメラ2(pixiv_2015年11月28日投稿)

          責任を取るから、と交際を求められて数週間。 距離を置くでもない、普通に週末会って飲みと夕飯を兼ねて色々歩きまわる。 あの時の話をするでもない。 前と何ら変わらぬまま友人関係が続いている。 まぁいちいちまた頑固なまでに『責任を取る』と言われても邪魔なだけなのでそれはそれで助かってはいるが、いまいち思考がわからない。 三河 富司 さんが ふじ。 変わった名前だなーと声を掛けたのが始まり。 人によっては気を悪くしそうなそんな第一声に「よく言われる」と笑われたのが第一声。 真面目風

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          そんな終わり、そんな始まり4(pixiv_2015年11月21日投稿)

          「今度の週末で、三ヶ月、ですね」 「あぁ、」 いつものごとく個室で向き合って夕飯を食べていると、気まずそうに諫山が呟くように口を開いた。 今までの会話と何ら違いもなく受け答えをするその姿に、言った諫山の方が継ぐ言葉が浮かばず黙々と食べ続けるフカミチを伺うように見た。 「…答えは、もう、出てるんですか?」 控えめに問い掛けると、片肘をテーブルの上に乗せ体を前に突き出すようにしてみせた。 「お前は答え出てるのか?」 「出てますよ」 「そっか」 「…」 ふーんとばかりに視線を外した

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          そんな終わり、そんな始まり4(pixiv_2015年11月21日投稿)

          サッカーボールと絵の具 浮気②(pixiv_2015年11月17日投稿)

          「どうします? 嵯峨野さんが女の人と浮気したら」 「またその話かよ」 苦笑いで槇さんが笑う。 以前の浮気話がなんとなく面白かったのでまた聞いてみた。 テーブルに突っ伏して腕を伸ばし、だらけた姿勢で、紅茶をいれて来てくれた槇さんを見上げる。 槇さんは正面に座ってゆったりとソファーに凭れ掛かって私を見た。 「…んー、相手が独身ならいいんじゃねえの?」 「えー?」 「家庭壊したとか言うなら俺も注意するけど、独身なら別に。法律上は何の問題もないわけだし」 「槇さんの気持ちとしては」

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          そんな終わり、そんな始まり3(pixiv_2015年10月31日投稿)

          「何か映画とか見たいけど、テレビで何やってる?」 夕飯も済み、風呂にも入り終わってのんびりしているとリモコンを片手にザッピングをしている諫山に声を掛けながらソファーへと向かった。 「んー、あんまりないですね…」 そう呟いて番組表を開き、面白そうなものを探してみるが特に琴線に触れるものもなく目だけを動かす。 ソファーに座りながら諫山が動かさなくなったリモコンを手に取ると、フカミチも探し始めた。 「借りるのもなあ…あ、これでいいや」 「何ですか?」 「不朽の名作アニメ」 ソファ

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          そんな終わり、そんな始まり2 R-18(pixiv_2015年9月14日投稿)

          「…あの、」 「んー?」 誰も居ない広い道路沿いをふらふらと前を歩く背中に声を掛けてみる。 交際を了承しては貰ったが、聞いていないことがいくつもあってをれを一つずつ消そうと実行に移す。 「名前、教えてもらってもいいですか」 「…」 足を止めて振り返る顔は少しめんどくさそうに見えたが、怯んではいけないと自分自身を奮い立たせて少し近くに歩み寄る。 「…せめて、あの…、ちゃんと名前、呼ばせて下さい」 「…」 「俺は、あの、」とポケットから名刺を取り出し、両手で差し出して来る。 その

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          そんな終わり、そんな始まり2 R-18(pixiv_2015年9月14日…

          三年後の約束(pixiv_2015年10月25日投稿)

          「一緒に暮らそう」 ソファーに横になりながらだらけた姿勢でスマホを弄っていたとある日曜日。 BGM代わりにつけていたAVの喘ぎ声が聞こえる中、目の前で自称俺の恋人が正座をして俺に言った。 初めてではないその正座姿を横目で見つつ、今日の夕飯は何を食べようか、そんなことを思っている時だった。 「な? 駄目か?」 「うーん…」 社会人になってすぐ、こいつと付き合って五年目。 わざとらしく溜息をついて、天井を見上げた。 「三年前、その時もそれ言った翌日、『昨日楽しかったね。また一晩中

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          初体験(pixiv_2015年10月23日投稿)

          「ホントはこういうの慣れてない?」 「…え?」 「バーで会った男とホテルに、なんて事」 挿れられた違和感と初めての痛みに呻いたら、目の前の男がそう問うて来た。 思わずはっと顔を上げて見上げれば、少し心配するような顔で覗き込んでいる顔が見えた。 「…男とこういう事するのも初めて?」 「…、」 答えなかったが表情に出たようで、男はふーんと呟きながら痛みで顰められているままの頭を優しく撫でる。 「そっか」 「ご、ごめ…」 「責めてるわけじゃないから」 そのまま黙れば何度も髪を撫でら

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          初体験(pixiv_2015年10月23日投稿)

          オレンジ色の星屑(pixiv_2015年9月24日投稿)

          初めてのキスは中学一年の時。 テニスコートの横にある金木犀の木の間で同級生とキスをした。 相手は男。 肩を掴まれて何だと振り返ったらそのままキスされた。 呆気にとられているともう一度されて、文句を言おうとして口を開いたらまたされた。 悔しいので両手で顔を固定し、動けないようにして自分からキスして舌を入れてやった。 二回目のキスは中学三年の時。 卒業式の帰り、廊下ですれ違った数学の先生。 既婚者、そこそこいい男だなと思っていた先生だった。 誰も居ない静かな廊下。 落ちていく夕

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          オレンジ色の星屑(pixiv_2015年9月24日投稿)