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母親ソロ旅のすすめ(特に小さい子持ち)ノルウェー旅行記

欧州はコロナ前の世界に戻りつつあります。
ワクチンパスポートのアプリが、まるで印籠(いんろう)のよう。
皆がこぞってEU内を飛び回っています。
つくづく欧州は機動性が高いなと感じます。

そんな気風もあり、娘も2歳になるので、
夫が「週末ひとり旅」をプレゼントしてくれました。

好きなところに、完全に一人で行ってきていいよ〜と。

このプレゼントをもらったときは正直、
涙が出ました。(自分でも驚き)

母親が一人で好きに旅行していい。
なんて考え、頭にありませんでした。

仕事で出張というのは聞いたことがあっても、
親の一人旅ってあまり聞いたことがない気がしますね。

なので親のソロ旅ではどんなことに工夫したらいいか、子供と離れたときの心境等を紹介したいと思います。

今後、親のひとり旅が増えて、この記事が参考になれば嬉しい限りです。

最後の方に旅行記(写真)を載せていますので、そちらが気になる方は最後の「ノルウェー(オスロ)旅行記」をご覧ください。

工夫①アクセス重視(少しの妥協)

オランダから2-3時間で行けるフライトを調べました。週末しか時間のない旅は、移動時間も貴重ですから。

数ある選択肢から、オスロ(ノルウェー)が目を引きました。

日本から最も行きづらい国の一つであろうノルウェーにたった2時間でいけるとは...!!

手付かずの自然が残っているノルウェーに行って癒されたい...思い、即決しました。

他にも、治安の良さ(日本に次いで世界トップクラス)に、街のコンパクトさもプラスポイント。

ノルウェーに行くならどうしてもフィヨルドがみたい!と思っていました。

しかし、フィヨルドを見るには最低片道4時間以上のドライブ/電車旅が必要とのことで、最終的に諦めました

結果的には、都市だけに妥協したことで、時間の余裕=心の余裕になり、嬉しいイレギュラーにも対応できて良かったです

しかし私は、フィヨルドがどうしても諦めきれず...。Google Mapでフィヨルド風の場所を探し続けたところ、20分で行ける湖を見つけました。最終日はここで朝日を拝みました。

一人きりで、こんなに爽やかな朝は、何年ぶりか...!

工夫②時間が命

大きな(ハブ)駅に徒歩で行けるほどの立地の宿は、本当に便利でした。

効率よく回るためにツアーを利用する手もあると思います。しかし、私はツアー派ではないので(自分の好きなところで止まりたい為)、フリーパスを購入して自分で回りました。

公共交通機関の弱点は、待ち時間や接続、正しいプラットフォームに辿り着くまでに時間がかかることだと思います。

なので街に慣れてきたら、現地の電気スクーター(Lime, boltなど)を使って効率よく移動しました。(シェア自転車もありました)

道中、Google Mapの確認は必要ですが、角などで止まって端に寄ればいいだけなので特に問題ありませんでした。何よりも、好きなところで乗り捨てできるのでおすすめです。

公園内の有名オブジェを見に行く時も、電気スクーターのまま公園に入り、公園内を一切歩かずに有名オブジェまで行きました。(下、写真)
旅で消耗しがちな体力を温存できるので、すごくよかったです。

(上)ヴィーゲラン彫刻公園
(下)オスロ市庁舎 両方スクーター移動。

海外旅に行くと、実に、テクノロジーが進んでいるなと感じさせられることがあります。むしろ、そのテクノロジーを活用しないと損なくらい

交通機関や美術館のフリーパスは、従来の紙か、アプリかを選択できました。
紙のものを購入するには、ツーリストセンターまで行く必要がありましたが、もちろん時間が惜しい。

宿のベットに寝転がりながら、アプリをダウンロードしクレジットカードでパスを購入しました。

便利である反面、スマホ電源が切れたら怖いところです(笑)

子供と離れた心境

子供を持つ親(特に小さい子)は、多かれ少なかれ、いつも子供のことを考えて生きていると思います。

旅行中のテレビ電話を切る際、寂しそうな子供の顔をみると心が引き裂かれるような思いにもなりました。旅行前も、子供が夜に泣いて寝れないのではないか、と不安な気持ちになりました。

しかし、我が子は2歳になるところ。

「ママは旅行中だよ」と伝えれば、「リョコウ」の意味を知らなくても「何かをしている(から会えない)」と納得してくれたそうです。

いつに間にか話せば分かってくれる年齢になっていました。

そんな子供の成長もあって母親ソロ旅では、
しばらく感じていなかった感覚を呼び起こす機会になりました。

エネルギー・五感を、すべて自分のことに使えて、吸収力が何倍にも膨れ上がったような感覚がありました。(無限スポンジみたいなイメージ)

ふらっとベーカリーに寄って一人の朝食を楽しむこともできるし、
博物館に好きなだけ滞在して思う存分、好奇心を満たすこともできる。
港に腰かけて夕日が沈むのを見送ったり。

子供が生まれる前は当たり前だった自由が、
今では、全く異世界の贅沢でした。

正直、旅行から時間が経った今も、まだこの旅を消化しきれていません。というか夢を見ていたような感じで。戻ってきたらまた慌ただしい毎日が待っていましたからね...。

とはいえ、母親ソロ旅は、これをお読みのあなたにも是非是非おすすめしたいです!(もちろん父親ソロ旅も!大きいお子さんがいる親にも!)

そして、ソロ旅に行かれたら感想をシェアいただけると嬉しいです!

ノルウェー(オスロ)旅行記

オスロの写真が見たい!という人向けに、沢山写真を載せておきます。

ノルウェーは、木に始まり、木に終わる旅でした。入国審査までの空港は木のフローリングでした。

1200年台に建てられた木造教会、ゴルスターブ。昔の日本の木造建築に近く、ネジや釘を一切使わずに造られているそう。こちらが正面。ノルウェーは世界トップで木造教会が残っており、全国に28つもあるそう。

教会の中の様子。おごそか。

教会の柱の彫刻。

後ろ姿。個人的には正面よりこちらの方が南部鉄器みたいでかっこよかった。

ほとんど見過ごしそうになった、世界最古の木造(1283年)。この保存状態のよさ。解説にも、一生この状態ではないか、と書かれていた。

中は自然光が入る仕組みになっていて明るかった。神秘的。

お次はバイキング博物館。9世紀頃からバルト海を航海していた木造船。ヴァイキングの首長の遺体と一緒に土の中に埋められていたのを、約1000年後に発掘しこの状態に復元されたそう。すばらしい。

随所に彫刻があり、ニュージーランドで見たマオリ族を思い出す。何か関係はあるのかな..?

長きにわたり、デンマークの支配下におかれながら、一時スウェーデンにも支配されていたノルウェー。19世紀初期に、この議事堂でノルウェー独立が決議された。シンプルで洗練された議事堂。

オスロ市庁舎の壁の木造彫刻。北欧神話がモチーフ。指輪物語も影響を受けているのが北欧神話。北欧神話は、ケルト神話やギリシャ神話が混ざっているらしい。

国立劇場。オランダも例外なく、西洋の国立劇場ってなんでこんなに美しいんでしょう。

オスロの建物は、体感的には西洋の街でよくみる街並み。色合いが薄めで落ち着いたところが、モスクワやウイーンの雰囲気に似ていた。(建築に詳しくない素人の感想)

オスロ大学法学部(大学の建物!)の建物であり、旧ノーベル賞会場。

こちらは変わって、夜の港。エルフ(北欧神話の妖精)が街のそこらかしこに。

港町らしく船や客船がそこら中に。

日常風景?カモメに食べ物を奪われる瞬間(笑)のノルウェー人家族?寒い街なのにカモメが沢山いました。

スーパーの一幕。こんなに寒そうなアイス、初めて見ました......。

最後は、湖の近くの家。ノルウェーらしいカラフルなログハウス。日本は夏なのにすでに紅葉してる。笑


欧州マニアにはノルウェー旅行が楽しすぎて、しばらく北欧の歴史にどっぷりはまりそうです。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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