ニケ‖オランダ在住、翻訳ジャーナリスト

欧州中心の6カ国に居住し、欧州の不思議や日本との共通項などを探っています。外に住んでる…

ニケ‖オランダ在住、翻訳ジャーナリスト

欧州中心の6カ国に居住し、欧州の不思議や日本との共通項などを探っています。外に住んでるからこそ日本がよく見えてくる。ネタは毎日の読書、原体験と外国語検索から得て考えたこと。元欧州マーケター、写真/アート好き。

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世界遺産とは?西洋的価値観との戦い

「テレビで見たあの世界遺産を見てみたい!」と、イタリア、スペイン、ギリシャには、世界中から人が押し寄せる。 ヨーロッパは歴史が長く、世界遺産はそこら中にゴロゴロある。 では、身近なアジアに目を向けてみる。 日本のお隣、台湾には世界遺産がない。と聞いて驚く人はどれくらいいるだろうか。 台湾には、世界遺産に相応しい建造物も、熱帯気候特有のエキゾチックな自然も豊富にある。 しかし、台湾は国ではない。たったそれだけの理由で、世界遺産に加盟することが許されない…。 世界遺産

    • 2020年に地球の衰退が始まる。本当だった?【ハーバード大・最新論文より】

      「地球は2020年に衰退し始める」そんな衝撃的な発表が行われたのは、今から50年前の1972年。 ドネラ H.メドウズの書籍『成長の限界』は、世界中で累計3000万部売れ、20世紀に最も論争を巻き起こしたベストセラーの一つとなった。京都議定書、今のSDGsに至る環境問題の取り組みは、元をたどれば、ここから始まっていると言っても過言でない。 この著者は、衝撃的な発表から35年間にわたり「本当に衰退の軌跡をたどるのか?」観測を続けてきた。そして、2012年からハーバード大のH

      • 海外で初めて、TEDx(環境)に行ってみた!【レポート・後編】

        先日参加したTEDxUtrecht(環境)のイベントを2回にわたってお届けするシリーズ。 この記事では後編のレポートをお伝えする。 前編では、オランダ発、環境問題を打破する最先端の概念、活動や技術を紹介した。 後半では、「私たちが実際にどう行動を起こせばよいのか」を提示してくれたTED TALKを紹介する。 1. ソフトエンジニアを辞めてアフリカを救う 環境問題に取り組むために会社を辞める、というのは誰もができる話ではないが、「覚悟」は人を変えることができる。 オ

        • 夏至。日中雨で、夕方から晴れはじめ... BINGO! 予想以上の感動的な景色が広がってました。 素敵な週末を👋

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          海外で初めて、TEDx(環境)に行ってみた!【レポート・前編】

          5歳のオランダ人の女の子が、 将来の夢を聞かれてこう答えたという。 "I wanna be a grandma." おばあちゃんになりたい。 私ははじめ、その回答の意図が何なのか分からなかった。 聞いていくうちに、少しづつ意図が掴めてきた。 オランダでは、おばあちゃんになるのが夢、つまり、温暖化により 50年後自分はいないかもしれない、と危機感を感じる子供が増えてきているということだった。 先日、TEDxUtrechtのイベントに初参加した。この話は、TED TALK

          海外で初めて、TEDx(環境)に行ってみた!【レポート・前編】

          平凡な人が成功するための3つの法則〜海外ベストセラーOutliers「部外者」より〜

          どうすればもっと稼げるのか。自分の子供が経済的に困らない人生を送れるか。 お金の悩みは絶えることがない。 「経済的に成功するのに、法則はあるんだろうか?」 と思っていたところ、示唆をくれるベストセラー本に出会った。 ジャーナリスト界のロックスターと言われる、マルコム・グラッドウェル氏の著書だ。 グラッドウェル氏は、1万時間の学習の法則や、2秒で人の印象が決まることを世界中に知らしめた張本人である。書いた本はすべからくベストセラーになる。とにかく人と違う視点を持ち、よく

          平凡な人が成功するための3つの法則〜海外ベストセラーOutliers「部外者」より〜

          🇳🇱では、プーチン氏の本が売れてるみたいです。日本もそうなのかな? わりと田舎在住なのに、ウクライナナンバー車を見かけるようになって胸が閉めつけられる思いです。

          🇳🇱では、プーチン氏の本が売れてるみたいです。日本もそうなのかな? わりと田舎在住なのに、ウクライナナンバー車を見かけるようになって胸が閉めつけられる思いです。

          みんな、海外崇拝をやめよう。

          「結局、100点満点の国なんてどこにもない。」 色んな国に住んで、私が行き着いた結論だ。 今まで住んだ国それぞれ、良し悪しがあった。 例えば、シンガポール。便利で整っていたし日本人には最高だった。でも、年中暑くてクーラーの中でしか暮らせない。外の空気を自由に吸えないという意味では窮屈だった。 一方、オランダは開放的で、暑くなり過ぎない最高の気候だ。が、これは夏限定の話。冬場は極寒で、曇り空に強風の日々。なかなか太陽を浴びられず、うつ病になる人もいる。 育った環境が、

          みんな、海外崇拝をやめよう。

          海外でYahooやLineニュースが見れない。"逆グローバル化"の波を感じるこの頃。いつでも、どこでも日本と繋がれるテクノロジーはどこ行った?..時代、逆戻りしてないか?

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          ウクライナ危機の本質(要約)-ロシア視点-

          ヨーロッパに住んでいると、ウクライナ危機は対岸の火事ではなくなる。すでに何ヶ月も前からテレビをつければ、ウクライナ危機のことが中心だった。2月に入ってからは、さらに加熱した。 連日の戦火の光景にいたたまれない気持ちになるが、不安を煽る報道も多く、素人の私は見れば見るほど「何が本当の問題か?」分からなくなる。 日本のwebニュースは「第三次世界戦争の始まりか?」「プーチンは独裁者」みたいな言説も多いように感じる。 一方で、西洋でも同様。「プーチンは21世紀に秩序を乱す、狂

          ウクライナ危機の本質(要約)-ロシア視点-

          謝らない西洋人、謝り過ぎる日本人

          オランダに来て「謝られる」ことが減った。 こちらが日本での感覚で謝ると、いぶかしがられる。 だから、なるべく謝り過ぎないように意識している。 以前、娘の先生がコロナに感染し、休校になった。 その時の連絡文はとても簡潔だった。 「先生の陽性が発覚し、水曜までは休校が決定しました。再開するかはまた連絡します。」 うーん。日本人の感覚では、「保護者の皆様にご迷惑をおかけし、申し訳ありません。」の一言がありそうだ。 しかし、そんな言葉はどこにも見当たらない。 別に、謝って欲

          謝らない西洋人、謝り過ぎる日本人

          400€(5万円)...ひぃぃ!今後の毎月の電気代。 昨年の秋から電気代が2倍に跳ね上がった。 夏は冷房いらずでも、冬は極寒。 資源をロシアに依存する、欧州リスクを肌身で感じざるを得ない。。。 と言っている間に、オランダはウクライナを「危険国認定」...危ない匂い。

          400€(5万円)...ひぃぃ!今後の毎月の電気代。 昨年の秋から電気代が2倍に跳ね上がった。 夏は冷房いらずでも、冬は極寒。 資源をロシアに依存する、欧州リスクを肌身で感じざるを得ない。。。 と言っている間に、オランダはウクライナを「危険国認定」...危ない匂い。

          曇り、雨ばかりで憂鬱になる冬のオランダ🇳🇱 晴れただけで幸せになれる、ある意味、恵まれた環境でしょうか。我が町には教会(プロテスタント)が2つあります。圧倒的、存在感。でも、今では信者も減り、どちらもバザーとかイベントに使われてて、町の集会所みたいな感じです。 良い週末を!

          曇り、雨ばかりで憂鬱になる冬のオランダ🇳🇱 晴れただけで幸せになれる、ある意味、恵まれた環境でしょうか。我が町には教会(プロテスタント)が2つあります。圧倒的、存在感。でも、今では信者も減り、どちらもバザーとかイベントに使われてて、町の集会所みたいな感じです。 良い週末を!

          問題: これはカトリック?プロテスタント?どちらの教会でしょうか? ................... プロテスタントが多いイメージのオランダ🇳🇱最近は、無宗教が半数以上、次に多いのがカトリック(26%)だそう。 時代はどんどん変わる。 答えは、カトリックでした!

          問題: これはカトリック?プロテスタント?どちらの教会でしょうか? ................... プロテスタントが多いイメージのオランダ🇳🇱最近は、無宗教が半数以上、次に多いのがカトリック(26%)だそう。 時代はどんどん変わる。 答えは、カトリックでした!

          白鳥は珍しくないオランダ🇳🇱ですが、久しぶりに存在感のある、立派な白鳥に出会いました🦢🤍 川辺を歩いていて、50m先にこの白鳥が見えたので、嬉しくて猛DASH。

          白鳥は珍しくないオランダ🇳🇱ですが、久しぶりに存在感のある、立派な白鳥に出会いました🦢🤍 川辺を歩いていて、50m先にこの白鳥が見えたので、嬉しくて猛DASH。

          日本人が西洋人に見る違和感の理由

          西洋での生活が長くなるにつれて、今まで不可解だったことが、急にストンと合点がいく瞬間がある。 「人間を人間(本能)のままにしておく」 これもその一つ。 オランダの子育ての考え方に「人間を人間のままにしておく」というものがある(らしい)。 オランダの子供達は、日本人から見たらかなり乱暴(野生的)に映ることがある。 日本の小学校も動物園だろうが、そのレベルを遥かに超えている。ぶつかったら怪我をしそうな、少し恐怖を感じるレベルだ。 活発な子供には溢れんばかりのエネルギー

          日本人が西洋人に見る違和感の理由