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wsd983320987
2024年5月30日 22:30
赤い傘を見つけると走り寄る。しとしと霧雨がふりはじめた。「おみつ」「真さん」 おみつは、年の頃は十七くらいの水茶屋の看板娘で真之介とは仲が良い。仕事の合間に近くを通ると茶を飲んだ。みなに好かれる娘で、誰かれなしに愛想をふりまいていたが、真之介とは本気の恋仲だ。「あのな……」「これ、きれいでしょ」 くるくると赤い傘を回す。おみつは自分が店に出る時は、その傘を置いて客に知らせてい
K-OZAWA
2024年5月20日 18:39
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2024年5月4日 10:47
ひばりん
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