「就職活動の軸」の誤謬

大学でキャリアカウンセラーをして今年で18年目を迎えました。
その中でよく「就職したい企業がみつからない」という相談を受けます。

これは「福利厚生」「分からないことを教えて貰える環境」「働きやすさ（居心地の良い空間）」を就職活動の軸にしている学生に多い相談です。

就職とは、これから船に乗って長い旅をすることです。そこでは、船のクルーとして役割を全うしなければなりません。船には船長という役割もあれば、コンシェルジュの役割もあれば、料理を作る役割もあれば、客室の清掃をする役割もあります。

たくさんの役割の中で、自分の知識やスキルや能力が最も発揮できる役割は何なのか。あるいは、それら知識、スキル、能力を延ばすために、その船においてどんなことにチャレンジするのか、そのことが明確でなければ、その船のクルーとして雇ってもらうことはできません。

福利厚生、分からないことを教えてもらう、居心地の良い空間を最優先にするのは、「乗客」になって快適に過ごすための軸です。

クルーになりたいのであればクルーになるための軸を探そう。

大切なことは
先ずは
社会人意識の醸成
そして
自己探索