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東京事変の『教育』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は 東京事変 の『教育』を聴いてみた編をお届けします。

独特な言語感覚光る詩、個性と自己主張ぶつかり合う各楽器のストイックな演奏と、そこに埋もれることなく音楽と戯れる歌声。

バンドサウンドにこだわったデビューアルバム。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

1.林檎の唄

音質がギャビギャビで格好良い。ドラムの音がやかましすぎる、事件。最高。ベースもギターもゴリゴリ。一切喰われない林檎嬢の歌声…堪らない。2003年にソロとして発表したシングル「りんごのうた」のセルフカバー。「椎名林檎」としての音楽と「東京事変」でやろうとしているバンド・サウンド、この違いを明確に意思表明してるみたいな一曲目。1:43〜「ギター」を呼ぶ声が色っぽすぎる。ずっと艶めかしい。本当に唯一無二の声だな…。その後のギターの吠えと、太く低く絡みつくベースの音も気持ち良い〜!ずっとピコピコ鳴ってるオルガンの音?面白い。

2.群青日和

始まる瞬間の息を吸う呼吸音さえも、色気…。この曲好きすぎてまともに聴けない。1:00〜ここの歌い方が全て好き。語尾を抜く時に高く、苦しそうな声を出すの、アレ本当…「聴いて大丈夫…?」みたいな気持ちになる。独特の言語感覚光りまくり。「嘘」とか「体温」という言葉が似合う。1:45〜ギターの音凶暴すぎ。ドラムも実は(?)終始ぶっ壊されそうな勢いで叩かれている。オルガンもピコピコ。ベースしっかり重たいのに、疾走感ありまくりで感動しちゃう。

↓この!MVの最後で!椎名林檎さんが!がちょっと恥ずかしそうに笑うんですけど…破壊力凄いので見て…

3.入水願い

イントロの太くて黒々とした音何…!流れるようなピアノ。抑えて、隠しているような静けさ。0:51〜サビの爆発力。演奏の解き放たれている感、ボーカルも巻き舌しまくりの荒々しい歌声になっていくのが「ウォーーー!!!」ってなる。椎名林檎さんが好きな友達、影響されて、突然「嫌」じゃなくて「厭」、「此処」という漢字を使い出したりしてたな…。タイトルは「じゅすいねがい」と読むらしい。自殺志願者の願いを歌った曲。2:36〜最後の「どうぞ殺って」良すぎ。

4.遭難

ドラム格好良い……。ベースの唸り方も堪らない。0:47〜メロディ好き。シリアスさが充満してる。1:24〜ドラムが天才になってしまった。ちょこちょこクラップが入って、楽しげなのか張り詰めてるのかよくわからなくなって面白い。2:06〜林檎さんの舌打ち……?有難うございます…。最後のギター、悲痛そうにかき鳴らされていて切なくて苦しい、好き。

5.クロール

ギターがギャンギャン。全楽器から凶暴な音が出ている。ノイジー。ボーカルさえも音割れして、キンキンしてる。不思議なメロディ。1:03〜全てがぶっ壊されそうな、破壊的な音たち。アウトロのパワフルさ、カオスな暴走、最後まで圧倒される。全ての音が鳴っている感じ。

6.現実に於て (back to earth)

突然、騒々しい演奏から静かなピアノのみの演奏に切り替わってドキッとする。暗いメロディー、重々しい雰囲気。ピアノの短いインスト曲。

7.現実を嗤う

「現実に於いて」からビートが入って繋がって始まるのお洒落。歌詞は全編英語。0:45〜ベースがクールにワイルドでめっちゃアダルティ。どこまでもついて行きたくなってしまう。英語になっても、林檎さんの圧倒的女王感は薄れるとがない。巻き舌プレイも健在。平伏したい。静かなピアノで始まり、静かなピアノで終わるの、不穏で上品で、魅力的。

8.サービス

ノイジーなギター。セクシーで楽しげ。オルガンと歌声が一体化している。1:18〜声も何らかの楽器に化けてる。1:40〜「ルルル〜」じゃなくて「縷縷縷〜」なの凄。2:40〜度々人間が演奏してるの!?って思うような超絶テクニックがどの楽器からも飛び込んでくる。声色の変化が怒涛。3:35〜ボーカルも演奏も全てがどんちゃん騒ぎで、全てひっくり返すような勢い。異常なテンション。

9.駅前

不思議な、奇妙なピアノのメロディ。暗く、憂いのあるボーカル。林檎さんいわく、この曲のイメージは発売当時の神奈川県横浜市港北区にある東急東横線日吉駅らしい。この曲を聴いたことで余計に日吉駅がわからなくなった。日吉駅ってこんな感じ…?(どんな感じ?)2:29〜ドラム大爆発のサビ格好良すぎ。泣き喚くような歌声も胸が苦しい。ドラマチック…!

10.御祭騒ぎ

イントロから確かに祭り。ベースの低音が失神しそうなほど格好良い。ボーカルの強烈なエフェクトで歌声が小刻みに震えている。ギターのちょっとだけ鳴らしては帰っていくスタイルお洒落。「一生書けないようなポップな曲」だと林檎さんは言ってるらしい。2:30〜セクシーなメロディだけど、ワ〜イって踊りたくもなる。クラップや指パッチンみたいな音、ピアノの跳ねっぷりが祭り感を高めてる。ベースの「ブゥ〜ン」って低音、ずっと気持ち良い〜

11.母国情緒

可愛らしいマーチング。曲調の振り幅、引き出しの多さに驚きっぱなし。陽気。1:30〜「ネコ踏んじゃった」を壮大なマーチングにアレンジしたみたいな感じ。リズムがはっきりしていて楽しい。華やか。御祭り騒ぎからずっと祭りは続いてる。ギターの音もお茶目。林檎さんの歌い方も悪戯っぽい感じで可愛らしい。

12.夢のあと

美しく儚いピアノの音。夜の雰囲気。歌声も静かで丁寧。1:30〜ギターとオンガンがふぁ〜って入ってくるの幻想的で夢見心地。2:10〜ベースが「ブゥ〜ン」って静かに入ってくる。熱量上がっていく歌声がグッとくる。2:45〜声のエフェクト、演奏、全てが曖昧でぽやぽやしてて本当に夢の世界。4:00〜不協和音になりながら激しく一斉に演奏し出す。大迫力。圧巻のラスト…!

東京事変は、2003年から活動する日本のバンド。2012年2月29日に活動を終了したが、2020年に解散した時のメンバーで再び始動することを発表。
当初は椎名林檎の表現者としての延命装置としてバンドは誕生した。バンドメンバーは椎名林檎自身が選んだという。音楽と向き合い、自分自身の音楽的成長を促すため設定したカリキュラムのように始まっていった。
本作は2004年11月25日に発売された1枚目のスタジオ・アルバム。アルバムのタイトルはテレビの「教育チャンネル」から取ったもの。

亀田 誠治(ベース)(1964年6月3日−)は、ベーシストでありながら、音楽プロデューサー、作詞家、作曲家、編曲家も務める。これまで椎名林檎の編曲を始め、平井堅やスピッツ、GLAY、いきものがかりなど、数多くのアーティストやアイドルの編曲やプロデュースを務める。



このアルバムは、「今の段階ではひとりきりで作る音楽はやり終えている」(←格好良すぎる)と語った椎名林檎さんが、以前からの夢だったというバンド形態でリリースした初のアルバムで、椎名さん自身「〈おもちゃ箱をひっくり返したような〉と言ってもらえるようなアルバムを作りたかった」と話していたそうです。

楽曲の幅もバンドサウンドという軸はありつつ、ピアノとオルガンが良いスパイスになっていて、本当にバラエティ豊かな楽曲たちだった…!

メンバーの演奏スキルもバッキバキで、自己主張バチバチ…ぶつかり合ってはいるけど、喧嘩はしてないのが絶妙。

誰も脇役にならず、みんな主役で格好良かったな〜!

ベース!!!ベース格好良かった!低音…
亀田誠治さん、いろんなアーティストやアイドルのプロデュースや編曲も手がけていて本当に多才な方だな〜

ちなみに、このアルバムは亀田誠治さんとH是都Mさんが多忙で、全員のスケジュールが合う日が全然なく、わずか4日で17曲レコーディングすることになったらしいです。エ、ヤバ……

「群青日和」がめっちゃ好き〜!本当何回も言ってしまうけど、ぜひMVの最後の椎名林檎さんの照れ笑いを見てほしいです。

ンンン゛!かわいい!!!!


次回は Bob Marley and the Wailers の『Live』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!

最後まで読んでくださり、有難うございました。

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