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【号泣必至】 『桜のような僕の恋人』 書評
この小説を読み終わって、涙が出た。
元々、「泣ける」「感動間違いなし」等が謳い文句のフィクションに対して、良いイメージを持っていなかった。所詮は作られたストーリー。実際になかった出来事。だから、この小説を手にとった時も、大した期待がなかったというのが正直なところである。
主人公の朝倉晴人は、カメラマンを目指して上京するも、志半ばで諦め、レンタルビデオショップでアルバイトをして生活していた
パウロ・コエーリョ『アルケミスト』から得た教訓
『アルケミスト』は、羊飼いの少年がピラミッドを目指して旅をする物語である。旅の途中で様々な人や出来事と出会い、教訓を得ることで、少年は成長していく。
本記事では、この物語の筋にフォーカスを当てるというより、そこからどのような考え・思想を私自身が読み取ったかについて記したい。
この物語では、まず多くの人が信じてしまっている「世界最大の嘘」を定義する。それは何か。「人は人生のある時点で、自分