見出し画像

あっ、今日はプールに入りたい。

朝、ゴミを捨てにゴミ捨て場に。
強い日差しに、高い気温。もう9月といえども、まだ暑い。
サンダルを引っ掛けて、洗顔だけしたものの寝起き、スッピン、寝巻きのままで、太陽の下に身を晒す。

ゴミを無事捨て家に戻る。
暑い。暑いが今日は風がある。涼しい風とは言えないが、風が気持ちいい。

唐突もなく思う。
こんな日は、プールに入りたいと。

懐かしい体育の時間。
もうやってこない夏休みに通う学校のプール。

母がダイビングをしていた関係で、小さい頃から水泳教室に通っていた。
別に特段タイムが早いとかではないけれど、一通りの泳ぎはマスターしている。
今も相変わらず背の低い私だが、水泳教室に通っていた頃は、プールの中で足を底につけると水面が頭上遥か高くにあった。

プールの底に足をつけ、水面を見上げる。
光が屈折しながら差し込んでくる。水底から見上げる水面は、水なのに濃淡があって好きだった。不思議と怖いとは感じず、自分が生み出した気泡が上っていくのをただ見つめていた。

背が高くなるよりも先に全ての泳法をマスターした私は、気づけばタイムを競うクラスにいた。そのクラスのスタートは飛び込みで、ターンもクイックターンで行うため、プールはより深くなっていた。
泳ぐ距離も増え、教室の時間は基本水の中で過ごすようになった。勿論、先生の話も水の中で聞く。
その成果は、私の立ち泳ぎに現れた。

自分で言うのもなんだが、私は立ち泳ぎが上手いと思う。
立ち泳ぎをマスターしようとして、習得したわけではなく、先生の話を聞こうと動きを止めると水底に沈んでしまうため、必然的にマスターしたものだ。
けれど、立ち泳ぎは何かと役立つ。
当時はなんとも思っていなかったけれど、今になって習得しておいて良かったと感じる。

あぁ、こんな日はプールに入りたい。
水面の光の反射を眺めたい。
水底から水面を見上げたり、立ち泳ぎをしたり、立ち泳ぎに疲れたらぷかぷかと浮かびたい。

子供の頃は、夏になると当たり前のようにプールの時間があったけど、大人になると自分からプールに入ろうとしないと、プールとの接点なんて皆無だ。
その証拠に、今年は一度もプールに入っていない。入っていないというか、思い返してみれば、ここ数年水着も着ていない。

プール入りたいなぁ。
今日はとってもプール日和だったのに。
今日の風は、水から出た後の身体に心地よい風だったのに。

あの、なんの変哲もない、少し塩素臭い、学校のプールが懐かしい。

#日記 #エッセイ #コラム #ブログ #毎日更新 #毎日投稿 #毎日note #プール #水泳 #水泳教室 #水面 #水底 #夏 #水着 #立ち泳ぎ #風


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?