第3話 【クリスタルな石?】 -100年後の蚤の市で見つけたモノ-
ここは100年後の蚤の市。
古い本や家具、大工道具なんかを扱う屋台が建ち並ぶ。
その一角、白い木綿布を敷いたテーブルの上に、雑然とモノが溢れている。
ふと、パーツのような形をした“不思議なモノ”に目が留まる。
これは一体、何に使うものだろう?
店主に訊ねるも、ニヤリとするばかりで教えてくれない。
なんだ、これ…
「お、いらっしゃい、また来たね!」
3度目ともなるといい加減、顔を覚えられてしまった。
「今回はあんたのためにとっておきのを用意してあるんだ」と、店主。
ごぞごそ