偏愛未満コレクション:フローティングペン
コレ、なんで集めているんだろう。
こんにちは。86400"の山本です。
この記事では、「偏愛」というほどではないけれど、なんとなく集めているものや、ついつい集めてしまう「偏愛未満」なものを紹介しています。
つまり、登場するのは、大いに語ることがあるマニアでもなく、すごくたくさん集めているコレクターでもない、いわば”普通の人”。
”普通の人”の”普通の暮らし”をみてみようという企画です。
さて、今回は僕が集めている「フローティングペン」について。
フローティングペンって何?
まずはフローティングペンについて、ごく簡単にお伝えします。
最初の1品
きっかけは、雑誌「Casa BRUTUS」を年間購読したときのこと。その際の特典としてフローティングペンが5本セットで送られてきました。
これが僕のフローティングペン第1(〜5)号です。
いや、思い返すと、そんな「おまけで届きました」というようなものではなくて、実際はこのフローティングペンに惹かれて年間購読を決めたような気がします。
何がよかったんでしょうね。
当時の僕は建築を学ぶ大学生で、何か建築やデザインの雑誌を定期購読してみたいという気持ちがあったところに、このgroovisionsのポップなデザインが背中を押したんでしょうね。
しばらくは特に集めるというようなこともなかったのですが、数年後にドイツへ留学することになり、そこでいくつか見つけてからがコレクションスタートです。
留学中の1年間、ヨーロッパをうろうろするうちにいろんな観光地のものが集まっていきました。やはり、スーベニアショップで見つけることが多かったです。
こうやってみると、ペンの中で動くのはやっぱり乗り物が多いですね。
特に船はフローティングと相性がいいので。
でも、たまに変なのが混じってて、ストーリーを考えるのも楽しいポイントです。
(バラ窓がのぼっていくのとか、よいです。)
その後、日本や海外でも探すのですが、ヨーロッパほどは見つけられません。
キャラクターものはチラホラ見かけます。
小さなこだわり
フローティングペンの形状は数タイプ存在するみたいなのですが、僕が持っているのはすべて「ロングサイズ」という最もクラシカルなものばかりです。
同じものが揃っているというのは僕にとってすごく気持ちいいことです。
なので、「ニュースタイル」など、フローティング部分がより大きいタイプもあるのですが、僕は手を出していないです。
すべて大きさと形状が一緒。
ということは、持ち手部分と頭部分の色がついているところを入れ替える「着せ替え」ができるんです。
大体、売っているときは「この絵柄にこの色じゃないんだよなー」という状態で見つかります。
おそらく、発売当初はもっとカラーバリエーションがあったんでしょうが、数十年経ったいまでは数本売れ残ったような感じで売られています。
限られた色から選ばざるを得ない。
ということで、勝手に着せ替えています。
新しいものを買ってきては、持っているものとの着せ替えを楽しんでいます。
今回調べてみてわかったのですが、僕が持っているものの中でクリップに刻印のないものがいくつかありました。これはどうやらエスケセン社がつくったのではない非正規品ということみたいです。
ただ、それも着せ替えてしまっているため、結果、どれが正規品でどれが違うのかもはやわかりません。
すみません…
あなたにとってフローティングペンの魅力は?
さて、僕はフローティングペンのどこに魅力を感じているんでしょうか。
自分でもあまりよく分からずにこの記事を書き始めました。
例えば、フローティングするさまが好きなんでしょうか。
これはありますね。動くものを見ているのは結構好きです。
でもペンは普段奥にしまってあって、特段持ち出して動かしたりはしないです。
今回、10年以上ぶりにじっくりみました。
では、ペンが好きなのでしょうか。
文具は決して嫌いではないですが、フローティングペンをペンとして使ったことはおそらく一度もないですね。ペンという認識はないです。
どちらかというと、おもちゃですね。
僕はおもちゃが大好きです。
おもちゃといえば、レゴブロックで遊び育った僕にとって、このいかにもヨーロッパっぽいポップなカラーリングはついつい惹かれてしまいます。
そう考えると、最初の1品がポップなカラーの5本セットだったことや、絵柄にあうように着せ替えをしていることも、なんだか納得できました。
ただ、世の中にはもっとたくさんのフローティングペンがあります。
僕が持っているのはわずか40本ほど。
いまやオークションサイトなどでいろいろなフローティングペンが買えるのに、さほどあまり興味がありません。
ということは、そのモノよりも、その場所に行って探す・発見するという行為そのものが好きなのでしょうか。
それもありそうです。
もしくは、思い出や記念品としての価値をこのフローティングペンに感じているのでしょうか。
今となってはこれらをいつどんなお店で買ったのか、全く思い出せないです。
ただ、絵柄そのものというより、その地域での思い出は蘇ってきます。
他にも集めているものはいくつかありますが、思い出が価値になっているものも多いですね。
僕にとって思い出は重要なキーワードなんでしょうね。
なるほど。こうやって改めてペンを眺めてみることで、少し自分のことを整理できたような気がします。
さて、今回は僕が集めているフローティングペンについてのご紹介でした。
僕は特別フローティングペンについて詳しいわけでもなく、熱い思いがあるわけでもないので、自分との関係について書き連ねてしまいました。
モノについて考えていたはずなのに、気づけば自分のことについて話している。
強調された偏愛でなくても、偏愛未満の”普通の暮らし”にだって(むしろ、普通の中にこそ)その人らしさは潜んでいる、そんな気がしました。
ということで、偏愛未満コレクション。
またをお楽しみに。
<この記事に登場していない商品の情報>
記事とは関係ないけど文具つながりということで、僕たちのつくっている商品をご紹介。
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