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『キッチン』吉本ばなな(7/9)

『キッチン』読了。
前からベストセラー本だとは知っていて、明るい内容だと思っていたら全然違った。
「喪失」がテーマの小説だった。

感想を書くのは難しいくらいの、すごく繊細で引き込まれる物語に、独特な文章と表現が散りばめられていて、大事に大事に噛み締めながら読んだ。 
人の死や、孤独、自分と向き合い生きること、何気ない日常を丁寧に吉本ばななさんだけの言葉で表現されていて、文体自体は柔らかいのに、ひとつひとつ程よい重みとなって心に残る。

この本の8割部分を寝る前に読んだけど、ほとんどの確率で区切りのない中途半端なところで終わってしまうのに、これは眠気がふっとぶくらい引き込まれてしまった。
この本は大層なものかもしれない気がする。
ものすごく余韻が残る、浸る、逃げられない。
もっといろんな作品読んでみたいな。
手に取って良かったと思う。 
4連勤疲れたので、明日はゆっくりしつつ程々にやることやりつつ過ごそう。

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