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おいしいという安心

おいしいという安心

先日、2021年に漬けた梅干しを、食べ終えた。
まだ、2022年と2023年の梅干しが残っている。
それなのに、2024年の今年、また梅干しを漬けた。

消費が追いついていないのに、欲望だけで仕込まれた梅干し。
少し罪悪感がある。

暑い日が続き、ほぼクーラーの効いた涼しい部屋で過ごしても、どこか体調はすぐれない。
「塩分やし、クエン酸やし」
なんか良さそうという理由で、毎朝2023年の梅干しを食

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あみあみちくちくのつづきへ

あみあみちくちくのつづきへ

冬のあいだ、あみあみちくちくしつづけた靴下。
もう、春ですね。

ひと冬、この靴下が持ちこたえた達成感は、もちろんある。
お直しを始めた時、できるだけ目立たないように、穴を広げないように、を目標としていた。春まで持てばラッキーくらいの気持ちで。

だから、冬の終わりに、こうやって並べてみて、「かわいい」という嬉しい感情がわくとは思いもしなかった。

このお直しのために、特別なにかを用意したり、練習

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かわらないもの

かわらないもの

この数年、断捨離を加速して、だいぶスッキリしてきた。
断捨離といっても、大切なガラクタはそのままでいい、うまく収納していこう、というゆるやかなもの。

極力ものを増やさないようにしていた時期を過ぎ、最近は家を出ることを想定し、生活をうるおす買いものを楽しみながら、ちいさな整理を重ねている。
1度目は、必要なものだけを持ち、あとは置いて出た。
2度目は、何も置かずに出るつもりでいる。

小さいころか

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ちぐはぐなせかい

ちぐはぐなせかい

頭と身体の動くスピードが噛み合わないらしく、頭では猛烈に処理しているけど、はたから見れば動きが止まっている、ということがよくあるらしい。

だから昔から、とろいとか舐めてるとか言われ、人の1.5倍くらいがんばらないと、やる気が伝わらないことが常だった。フル回転でがんばってるつもりでも、余裕こいてつまらなそうで、出来て当たり前の人に見られたりもした。

一所懸命がんばって、「ほら、わたし出来るでしょ

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いいかげんてむつかしい

いいかげんてむつかしい

昔、大学のゼミの先生に進路相談をしたとき、
「きみ、向いてるの無さそうやね。家庭裁判所の事務官とかどう?」
と無茶振りかつ適当な返しをされたことを、今でもたまに思い出す。

いい加減なところが、他の学生には不評なようだったが、私にはそのいい加減さがちょうど良く、このときも図星すぎて納得してしまった。

このあと、なんとかひとつ内定が出たものの、不安要素を口にする私に、
「なんでOKしちゃったのー?

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マイペースであるために全力だった

マイペースであるために全力だった

いつも息を切らして登る坂道
きょうは平気だった

マイペースてこういうことか

2023冬

2023冬

秋らしくなってきたころ、今年の冬は、編み物をしようとわくわくしていた。

編み物が得意な友人から、英文パターンの話を聞いて、それならできるかも!と教則本のようなものを購入。
まもなく、わたしの頭の中は、他のことでいっぱいになり、本を読む気も起こらなくなっていた。
いつものことだし、気が向けばそのうち突然始めるかもね、とか思たりして。

寒さでくしゃみが止まらなくなったころ、わたしは編み物をしていた

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ほんとのこと

ほんとのこと

マイペースとか、芯が強いとか、言われるけど、
優柔不断で、流されやすいのが、根本にある。

はなから聞き流す、ということはよくあるし、人の言うことは鵜呑みにはしない。だから、表向きは、動じない人間なのかもしれない。

あることで悩んで答えが出ないのは、ある人からのアドバイスがきっかけ。あくまでアドバイスなので、答えはくれない。
あなたはこうだから、こうしなさい。そうはっきり言ってほしいくらいに、気

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キウイ

キウイ

先日、爆買いしたキウイが、野菜室にある。
1個58円は、お買い得だ。
この半年ほど、毎朝半分ずつ、ヒゲをこすり落として、皮付きで食べている。

5、6年前、同じようにキウイを常備していた。
長年便秘に悩んでいて、何をしてもどんどんひどくなる。
そんなときに、珍しく衝動買いしたのが「酵素スムージー」の本で、それから2、3年間、毎朝スムージーを飲み続けた。
そもそも、朝起きれないのに、続けただけでもす

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目に見えないくらいスローペースで

目に見えないくらいスローペースで

ここ数ヶ月のわたしは、甘える、断る、諦める、ということを覚えた。
ピンチの時は、とにかく根性を出せば、どうにかなると思ってたし、実際なっていた。

それがむづかしいと感じ始めたのが、ちょうど1年前。
どうにもならないと、自覚できたのが、半年前。

そこで初めて、ごめんなさい、できません。
そう言えた。
これは、もっと昔、子どもの頃に気づけたら、いちばん良かったのかもしれない。

胸の内を誰かと共有

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みかん県からのおくりもの

みかん県からのおくりもの

両親がみかん県の出身で、小さい頃から、みかんに不自由することの無い、ありがたい環境にいる。それでも、親戚もずいぶん少なくなり、どこからともなくみかんが流れてくることは、もう無い。
唯一、時期が来れば、みかんを分けてくれるのが、父の姉である伯母。みかん好きの父のために、畑になるみかんを食べきれないくらい送ってくれる。それなのに、もっと欲しがる父に、伯母は少し呆れた顔をしながらも、良さそうなみかんを選

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誰かのためにつくるということ

誰かのためにつくるということ

巻きずしは、節分の特別なごちそう。
そう思ってむやみに作らないようにしている。
というより、めんどくさいので、作らない。
昔から、母の手作りだった、巻きずし。ずっと、苦手だった。
食の細かったわたしは、そんな日は、何も食べなくても平気だった。

ある時期から、好き嫌いはピーマンくらいになり、食欲旺盛になったわたしは、サラダ巻きが最高に美味しいと気づく。
そのころから、苦手な母のハンバーグや父の焼き

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ケーブル編みのセーターを編むわたし

ケーブル編みのセーターを編むわたし

おもむろに、編み始める。
しばらくすると、見覚えのある台形がある。
なつかしい、ような。

昔から、編み物が苦手で。
なのに、「かわいい」という理由で集められた毛糸が、多数。
編みかけの何かが、複数。

かぎ針で編み始めると、ほぼ、台形に仕上がる。
棒針だと、台形にはならないけど、ほぼ、仕上がらない。

今年も、某老舗毛糸店の、ケーブル編みセーターのキットが発売され、
「ちょっと丈短くない?」とか

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あとはお風呂に入りたい

あとはお風呂に入りたい

ひさしぶりに、登山級の急階段を登り、くたびれて帰宅。
夕飯前に、小一時間寝落ち。

この体力の無さが、この先も続くとしたら、自分の限界てどこなのか?
とか考えながら、明日の自分のため、カヌレの下ごしらえをする。

朝、安定の寝坊。
とりあえずココアは飲んで、洗濯して、予定より一時間遅れの電車に乗る。
開店一時間後、ベーグル屋さんに到着。
大好きな「プレーン」は売り切れだけど、シンプルなのが好きだと

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