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#日記

ドーナツ

ドーナツ

幼いころは

何でもできるような気がしていたのに

今になれば

何にもできていないよな

自分にはできると思ってたこと

実際はぜんぜんできなくて

もはや悔し涙も出てこないよ

だってそれが当たり前だから

学校で学んだのは理不尽と

それに対抗する手段がないこと

そんなん打ち勝てるわけないよな

正義のヒーローなどいなかったんだ

子供がやってきた

騒いで楽しそうだ

ドーナツを前に子供

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浅葱

浅葱

見えるものが総てなら
見えないものに苦しまず
少し生きやすくなるかな

でも、見えない自分の気持ちが
表出されず、見向きもされず、
気づかれないんだと思うと

少しだけ
ほんの少しだけ
切ないな

鈍感な君は気づくはずないよね
朴念仁を好きになったから悪いの
私も伝えられずに
見えないものに苦しんでいて。

HT

HT

嘘でもいい。
私に好きと云って。
人を介在させないで。
貴方の口から聞きたいの。

文字だけじゃ嫌だ。
声が聞きたい。
貴方の声と言葉は
勝手に作り出せないの。
だから。
お願い。

自分勝手な
私を



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シーソー

シーソー

ぎっこんばったん
シーソーはみぎひだり
しあわせとふこうにふれる

自分がダメで素晴らしくて
若しかしたら素晴らしくダメで
変わり続けても結局変われないんだ

幸せな時に不幸になれないし
不幸な時には幸せは有り得ないの
ただ自分の無力さを呪っていればいい

「自分のやりたくない事をやってる余裕ない」
って突っぱねる心の鋼鉄さとか心持ち
そんなの自分は持ってないから

だから自分が不幸とかどうとか

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雪晶

雪晶

気づいたら、一面まっしろ。冬の街。

タイヤが唸るアイスバーン。

ガス灯に燈る希望と絶望。

スパイクが削るかき氷。

周囲に知らせる黄色灯。

人が漏らす紅い溜息。

乾木が爆ぜる銃声。

子供がはしゃぐ集積所。

片づけられる大衆の集積。

踏みしめられる白い泣き声。

“ぼたん”と呼ばれし者の宿命。

底

私は今

深い水の底に

取り残され

取り残され

浮かんでは沈む

浮かんでは沈む

浮遊感と

心細さが

私の胸倉を撫でる

撫でる

周りを見渡し

何も見えない

嘆息する

嘆く

嘆いても

浮かんでは沈む

浮かんでは沈む

喚いても

浮かんでは沈む

浮かんでは沈む

私は今

深い生の底に

取り残され

出られない

永遠が

そっと私の

心を掴む

掴んで離さない

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君は小さく

君は小さく

君は小さく嘘を云うんだ

「なんでもない」って嘯いて

潤んだ瞳で私を見る

ぜんぜんなんでもなくないのに

変なところで意地っ張りな

君がやっぱり愛おしくて

そしてそっと抱きしめる

だって私も泣きそうだから。