文学とかエッセイとか写真とか。日本で100番目くらいに遠い恋愛をしていました。 いまは…

文学とかエッセイとか写真とか。日本で100番目くらいに遠い恋愛をしていました。 いまは https://narry.hatenablog.com/ にいます。

マガジン

  • 遠距離恋愛のエッセイ

    約3年の遠距離恋愛を通して感じたことを書きます。

  • インスタント文学

最近の記事

  • 固定された記事

遠く

「あいたいって、あたためたいだ」 駅の売店のテレビが、そう嘯く。 なんだ、自分のことじゃないかと 影響されがちな自分は、誰かを想う。 首からヴィンテージのカメラを下げ 空に向かいシャッターを切る自分を 誰かは「トランペット奏者」と呼ぶ。 抜けるような青空、冬の訪れ、氷点 深緑のピーコートから覗く肌色 紅いチェックのマフラーの上の笑顔 その頬は、少しだけ赤らんでいた。 頭に浮かぶ誰かは、特定の誰かだ。 その頬にあいたいって思わせるのは あたためたいと想う心の仕業だ。

    • ご報告

      このnoteのメインテーマのひとつであった、遠距離恋愛が終わりました。 そしてもう、このnoteに新たな記事が追加されることはないでしょう。 幸いにも「寝落ちが可愛くないはずがない」という記事は多くの方のご覧に入れることができ、このnoteでのトップ記事となりました。 多いとは言えない記事の数ではありましたが、それなりに見ていただき、大変ありがたく思います。 このnoteを非公開にしたり削除することは、当面の間ありません。自分の経験を他者に伝えることは重要であり、あまり多

      • 君じゃなきゃいけない理由が、どこかにある

        たぶんこれの続き。たぶんだけど。 ずっと家にいて、友達にも彼女にも会えない生活が続いている。 北海道にも行けない。過去1年で7回も北海道に行ったくらい、北海道が好きだし、縁がある。実家があるし。生まれ故郷だし。 カメラマンとして参戦する予定だったYOSAKOIソーラン祭りも中止になった。想定小売価格32万円をぶん回せる機会がまたひとつ、減った。 実はレンタル品なんだけど(小声) 今年最後の北海道は2月。なんと3か月も北海道に降り立っていない。 北海道ロスになるはずで

        • 仮面の街 - 日記 - 2020/5/7

          帰り道に、ふらりと川に寄った。 町は夕暮れ。仮面を被った空の鳥。 風は東から吹いてきた。 耳からはずっとサカナクションが流れてくる。 夜、雨、川。サカナクションの得意分野だ。 久しぶりに、夕暮れを見た気がした。 青かった空が、橙色を経由して深い青となってゆく。 西の空に、陽がおちる。 写真を撮った。 夕暮れの写真だ。 空は黒ではない。深い青。 空を撮ってたのに、気づけば人を撮っていた。 人ではなくて、人の生活を撮りたくなったの。 そこに人がいるから、生まれるものが

        • 固定された記事

        遠く

        マガジン

        • 遠距離恋愛のエッセイ
          7本
        • 15本

        記事

          日記 - 2020/4/19-20

          彼女関連の惚気note(結局惚気なんですよ)を書きながら、NF BLACKを聴いていた。 書き終わったころにNF BLACKも終わったので、先輩が書いたブログを読んでた。 最近酒の量は増えた気がする。 遺伝的にskkzなので、夜は酒がお供。 特にここ最近は在宅なんとかがずっと続いていて、夜はやる事が何もなくて、酒を飲む。 日中もやることは無い。御社のESは期限がどんどん延びていく。 朝起きて、メール見て、2時間ちょっとのYouTube 訪問無ェ あるわけねぇ お

          日記 - 2020/4/19-20

          彼女とあくびと『月のしずく』

          彼女と電話するときの、実に98%は寝る前だ。 寝落ち回については以下の記事にいろいろ書いてある。 寝る前は、基本的に、眠い。 それは自然の摂理である。 ヒトは寝ないとしぬ。 寝不足で迎えたテストでいい結果だったことはないだろ? 動物だってそうだ。 昼間のホッキョクグマは全然活動的ではなかったりした。経験則。 僕がたまに寝られない夜を過ごすのは、また別のお話。 寝る前は、眠い。 眠いと、あくびが出る。 さあ、ここで考えてみよう。 あくびが出ると……? まれに涙

          彼女とあくびと『月のしずく』

          パソコンとか女性とか、好きとか嫌いとか、比較しないと分からない

          たまに、彼女さんに質問されることがある。 「どんな女性が好きなの?」って。 きまって答えに困る。 「これといった像」がないからだ。 確かにロングヘアは好きだ。 でも、例えば年上/年下とか高身長/低身長とか、クール/ゆるふわとか、そういう好みが明確ではない。 ロングヘアすらも、可愛いボブの前では大した問題ではなくなってしまう。 要は、みんな可愛いのである。 (めちゃくちゃ誤解を生みそう) でも、これは自分の女性経験の浅さに起因するのかもしれない。 先日、大学入

          パソコンとか女性とか、好きとか嫌いとか、比較しないと分からない

          「恋人に逢える距離」の大切さ

          昨今の騒ぎで、彼女さんに会える機会を一つ失った。 春休みに実は一回会っている。我が家に来て、早咲きの桜を見て、マグロサーモン丼を作って、「かぐや様は告らせたい」を鑑賞して、ミスドを一緒に食べて、帰っていった。 その時(3月上旬)は今(4月上旬)ほど騒がれていなかった。北海道の感染者が増えていた頃に近いけど、彼女さんの地域はそうでもなかった。 東京も、今ほど感染者が多くはなかった。ちょうどダイヤモンドプリンセス号云々の話が下火になってきていた頃だ。 この段階では、あまり

          「恋人に逢える距離」の大切さ

          彼女に逢いたかった、けど、さ

          本当は、今日、彼女さんに会う予定だった。 春休みも延びたことだし、彼女さんが東京に来る予定だった。 前から行きたかった京都に行こうと、計画を立てていた。 彼女さんの往復はスカイメイト。 行きは新幹線こだま号。帰りは夜行バス。 ホテルは安いとこ。 決して贅沢な旅行ではないけど、楽しいものになるはずだった。 行く場所も計画していた。 写真を撮るので、フォトジェニックな場所が中心。清水寺を代表とする洛東とか。 嵐山に渡月橋。伏見稲荷の千本鳥居。 私が京都を訪れる際に

          彼女に逢いたかった、けど、さ

          【開幕延期を考える】首脳陣を護るために、「開幕しないで、プロ野球」

          ※この記事は文春野球学校内で2020年4月2日に掲載したものです。 私も、開幕戦のチケットを押さえていた人の一人だ。 東京野球ブックフェアがあるから、金曜土曜の2戦。 メットライフドームでの、西武対日本ハム。 ご存じの通り、試合が無くなった。 日々変わっていく状況の中、開幕期日の選定よりも、まず人命が第一ではないかと考え始めている。新型コロナウイルスが、球界にも魔の手を伸ばしているからだ。 球界に忍び寄る悪夢3/26夜に、阪神の藤浪晋太郎が感染したことが明らかになった。

          【開幕延期を考える】首脳陣を護るために、「開幕しないで、プロ野球」

          卒業式ができない先輩の袴姿を、撮影してきた

          先日、とある先輩の卒業写真を撮ってきた。 昨今の新型コロナウイルスの影響で、弊学で開催される予定だった卒業式も例に漏れず中止になった。 例年であれば大きな会場で、盛大に執り行われる予定だった。 しかし今年は、その大きな会場が借りられない。 だから、大学で卒業式を行う予定だった。 弊学の卒業生が一堂に会する場所は、我々のキャンパスにはない。 そのため、学部毎に教室を設定して、そこで執り行う予定だったらしい。 それも、中止になった。 今年大学を卒業する22歳は、201

          卒業式ができない先輩の袴姿を、撮影してきた

          なりーさん #とは

          私とは私は「なりー」。あなたの健康を 都内在住。現在大学生4年生。本名非公開。 研究分野はマーケティング。 Twitterをメインに動かしています。 北海道出身。オホーツク地方が発祥の地です。 「そだねー」のあの場所です。 2019年9月から2020年2月まで、毎月北海道を訪れるくらい北海道が好き。 将来的には北海道に住みたい。 野球が好き。 北海道日本ハムファイターズを追っかけます。 文春野球学校一期生。野球の記事はそっちに書くことが多いです。 結構資格マニア。

          なりーさん #とは

          noteを本格再開して考えた、“文章”のこと

          noteを再開して、1ヶ月が経つ。 ぶっちゃけると、泣かせた話と遠距離恋愛の話で「全部出し切った感」がある。 両者は以前から書きたかった話題だった。 そして、 思いのほか読まれた。読んでくれてありがとう。 次はnoteのアカウントを作ってスキを押そうね! 恋愛の話はマガジンにまとめていますので、そちらも併せてご覧ください 閑話休題 最近は「読みたいものを書けばいい」という考えのもと、テーマをあまり定めずにカタカタとタイピングをしてきた。 その結果、あまり長すぎない

          noteを本格再開して考えた、“文章”のこと

          寝落ちが可愛くないはずがない

          【注意!】惚気回ではありません!惚気パートはあるけど! 以前のnote記事に書いたように、彼女と遠距離恋愛をしている。 (前も貼ったなこれ) 日々のコミュニケーションは、LINEとTwitterと電話という「the 現代っ子」である。 LINEやTwitterは同時にオンラインじゃなくてもいい。お互いの都合がいいタイミングでメッセージを送ったりすればよい。デジタル版の簡易的な手紙みたいな感覚。 電話はほぼ毎日。時間がだいたい決まっている。11時半くらい。 お互いの都

          寝落ちが可愛くないはずがない

          衝撃のバレンタイン

          以前のnote記事でも書いた通り、私は遠距離恋愛をしている。 盛り上がる季節イベントはたくさんある。 バレンタインデーもそのひとつだ。 3年前、まだ付き合う前はチョコレートマフィンをもらった。 当時実はあんまり気づいてなかったけど、苗字ではなく「まさなりせんぱい」って書いてあったのはわざとらしい。カミングアウトするのはすこし恥ずかしい。 昨年のはチョコフォンデュになる予定だった。しかし突然チョコレートが固まりだし、チョコガナッシュになってしまったのである。 大爆笑しな

          衝撃のバレンタイン

          高速バスと価値観のはなし

          ※5分以内でたぶん読めます これを書いている今、私は高速バスに乗っている。 正確に言うと団体バス。スノボ帰りである。 でも、高速バスは嫌いだ。 それはなぜか? 狭い。 体があまり自由に動かせないし、痛くなる。 長時間乗る羽目になる。 PCで長時間作業しようものなら酔う。 どちらかと言うと飛行機とか新幹線の方が好みだ。 大学生のクセに生意気なって思う人もいるだろう。 勇者かよ 高速バスは安い。 夜行バスは宿代も浮く。 苦痛を我慢する事さえ出来れば、最高の移動手段

          高速バスと価値観のはなし