「恋人に逢える距離」の大切さ

昨今の騒ぎで、彼女さんに会える機会を一つ失った。

春休みに実は一回会っている。我が家に来て、早咲きの桜を見て、マグロサーモン丼を作って、「かぐや様は告らせたい」を鑑賞して、ミスドを一緒に食べて、帰っていった。

その時(3月上旬)は今(4月上旬)ほど騒がれていなかった。北海道の感染者が増えていた頃に近いけど、彼女さんの地域はそうでもなかった。

東京も、今ほど感染者が多くはなかった。ちょうどダイヤモンドプリンセス号云々の話が下火になってきていた頃だ。

この段階では、あまり意識していなかった。

「逢える距離」は「逢えない距離」になりうる、ということを。

遠距離恋愛という名前からも分かる通り、私は彼女と離れて暮らしている。だいたい700~800kmくらいだ。

徒歩で会いに行くことはもちろん叶わない。一体何日かかるのか。
上記の距離はあくまで直線距離であって、陸とかを伝って行くのであれば、1000kmは優に超える。君は海を歩いて渡れるのかい？青函連絡船のお世話になるのかい？

そもそも、東京から出るなというお触れが出ている。
埼玉や千葉に行ったらSATみたいなやつに強制送還されるんだろ？

移動距離とかの問題ではない。

中の人が無症状でも、Virusを持っているかもしれないと仮定して行動しなければならない。

つまり、中の人が彼女に逢いに行ったり、実家に帰ることは、すさまじくリスキーな事と捉えられてしまう。

交通機関の中、特に飛行機であればあまり問題がないと考えられる。

航空機内の空気は、概ね2分から3分ですべて新しい空気に入れ替えています。
常に外気を取り入れると同時に、機内の空気を高性能微粒子フィルター（HEPAフィルター）を通して循環させています。
https://www.ana.co.jp/group/about-us/air-circulation.html

とANAのHPにもあるように、3密の条件にはあたらないと判断できるからだ。

航空機内がの空気が乾燥しているのは、この換気システムが原因であるとか聞いたことがある。

最近「3密」という言葉を知りましたよ、初めて聞いたときは六波羅蜜寺みたいなやつかと思いましたね、ははは

旅行先(帰省先)で濃厚接触をしてしまうことが問題なのだと考えられる。

航空機内ではない。旅行先だ。

親しい誰かに会うとか、一緒にお酒を飲むとか。
家族だってそのリスクを背負う。

実は中の人がVirusを持っていると考えていれば、そういうことは(善人であれば)できない。父母の職場をめちゃくちゃにしてしまう。祖父母とその周囲を墓場にしてしまう。それくらいの威力が、このVirusにはある。

逆に考えているわけではないが、もし彼女が近くに住んでいたら、ここまで真剣には考えないだろう。
「彼女に逢いに行くこと」が不要不急だと判断されるのであれば、今ごろ中の人は首

比較的感染者が少ない地区にVirusを持っていき、その地で濃厚接触をすることがアカンのでしょうと思っている。

つまり、遠距離恋愛=地区間での感染者数の幅が広い可能性が高い、となり、遠距離恋愛している人が恋人に逢いに行く行為ですら、バッシングを受けてしまうのかもしれない。

バッシング受けた例を見たことはないけど。

そのくせしてお前ら巣鴨とかで買い物してんじゃん

恋人に逢いに行くことすらも自粛しなければならないこと、とっても悲しいよね。

恋人に逢うことを自粛しているのに、そうじゃない人が北海道に行ったりしている。なんか哀しいよね。

実家に帰ろうとしている道産子の気持ちは十二分に分かる。
ただ道産子よ、もしかしたら君もVirusを北海道に持っていくのかもしれないのだぞ

ただし道産子でもないのに北海道に“避難”しているお前ら、テメーはダメだ

うちのイケメン知事がいかに頑張って食い止めたかご存じないようだな

北海道がなぜ緊急事態宣言を出した？

それは、週末の道内での蔓延を防ぎたかったから。

その結果が、今の感染者数だ。

鈴木知事の努力は、無駄にしてはならない。

日本の食糧庫、北海道。もし封鎖なんかされたら、君は飢えるぞ

ハウス食品の北海道シチューなんか食べられなくなるぞ

ああ、もう春だし食べませんって？

それはかなしい

つまり、中の人がいま出来ることは、「東京から出ないこと」。「北海道に持ち込まないこと」。

早く収束してくれ……そして会わせてくれ……

おうおう俺たちを遠距離恋愛マンを会わせろーーーー(cv.大泉洋)