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吃音の記録

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3番目の子は言葉が出はじめの1歳から吃音があったような気がします。3歳から相談機関へ出向き、4歳から訓練開始。 「吃音があっても本人が気にしなければそれで良し」と思う自分と、「…
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#きょうだい児

吃音の子と暮らす、せっかちな私

吃音の子と暮らす、せっかちな私

うちの子の3番目、ミコ(3歳)には吃音がある。話すときに「ととととと、ともだちがね」という具合に、言葉の頭が連続してしまう。

幸い、言葉がでなくて力が入ってしまう、という症状はないので、要観察ということで、ときどき言語の先生の指導も受けているが、まだ具体的なトレーニングなどはしていない。

吃音というのはめずらしい症状ではなく、2歳〜5歳あたりで100人中8人はそういう時期があるそうだ。そういえ

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吃音の悪化で右往左往

吃音の悪化で右往左往

3番目の子、ミコの吃音のことで落ち込んでいる。年明けに、急に吃音の様子が変化し、先日、定期的に面談してもらっている言語の先生のところに行ってきたら、やっぱり悪くなっているとのことだった。

先生は、ミコの様子に顔がくもり、「ブロック(発語しようとしても言葉が出ず、気道が詰まったような状態になること)に移行してしまいましたね…」と言った。

ブロックが出ても、年齢的にはまだ改善の希望はあるが、悪い兆

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阿波踊りがしたかった

阿波踊りがしたかった

3番目の子、ミコは、最近吃音が悪化して、話すときに苦しそうな様子になってしまった。相談先の言語の先生から「家庭環境に問題あり」的な認定を受けつつある母として思い浮かんだキーワードは「阿波踊り」だった。



風が吹けば桶屋が儲かる、的に話がとんでいるが、まず、阿波踊りの話をしたい。阿波踊りについて何の知識もない、ただの一ファンとしての阿波踊りの魅力。

昔から、お祭りと名のつくものが好きで、中で

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吃音を見届ける

吃音を見届ける

3番目のミコの吃音が悪くなってしまったので、今後の方針を決めるために、保護者面接に行ってきた。

最初は私一人で行こうとしていたが、ミコがよく遊びにおじゃましているご近所さんとその話題になったとき「おかあさんが?ひとりで?おとうさんは?」と言うので、「ですよねー」と考えを改めて、夫にも半休をとってもらって、2人で行ってきた。

私が一人で行こうとしていた理由は、夫は関係ないという思いではなくて、夫

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吃音の不思議

吃音の不思議

うちの三番目の子、ミコの吃音の記録をつけ続けて四ヶ月。

なんとなく今日はいいかな?今日は悪いかな?と思っていたのが、記録をつけると何日間良くてこの日からまた悪くなったとか、そういうバイオリズムみたいなものがはっきりとわかって興味深い。

そして、「私の調子が悪いときに吃音も悪くなる」と確信に近いものがあったのに、私がイライラしたり落ち込んでいる期間に吃音が良くなっていく様子もあって「???」だっ

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発達検査で動揺

発達検査で動揺

3番目のミコは吃音があり、療育に通っている。最初は言葉だけが心配で通っていたものの、通ううちに「発達検査を希望されますか?」と何度も聞かれるので、言葉の他に問題があるかもしれないと思われているのだろうか?と、こちらも疑問に思い、とりあえず受けてみることにした。

2番目のニンタは知的障害と発達障害があって、この検査は何度も受けている。私には見慣れた光景の中で、ミコはどんどん難しい問題を問いていき、

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通級指導は支援級所属よりも悩ましいと思う。

通級指導は支援級所属よりも悩ましいと思う。

通級指導というのは、発達障害などによって苦手な事がある場合、週に一度くらいの割合で通常の授業を抜けて、他校で開かれる教室に通い、苦手な分野を補うこと。例えば長時間座っているのが苦手とか、感情のコントロールがうまく出来ないとか。

…という認識でいた。

うちの2番目の子、ニンタは知的障害があるので、通級という選択肢は考えておらず、支援級一択だった。或いは、住んでいる地域によっては養護学校ということ

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吃音の通級指導、続き。のびしろしかない親として。

吃音の通級指導、続き。のびしろしかない親として。

来年小学一年生になる3番目の子、ミコを、通級指導に通わせるのが不安という記事を書き、その後の話。

私がひっかかっているのは「通常授業を休まなければいけない」という点だけであって、じゃなんで通常授業を休ませるのが不安なのか?という考えに至る。

その不安はまさに、私が「普通」の呪いから抜けきれていないことの表れだった。



二番目の子、ニンタは知的障害があるから普通のレールから外れても良い。

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