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寝ても覚めても本のこと

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読書記録や感想、本にまつわるあれこれ
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#本

近況と本の話

近況と本の話

6月が終わる。つまり、2023年も半年が過ぎた、ということになる。

なんて、なんて一瞬のことだったのだろう。季節は冬から春へ、そして夏へと移り変わっていったのに、わたしときたら何も変われていない。公募に挑戦してみよう、と意気込んでいたのに、結局カタチにできなかった。noteだって。書き続けたい、と思っていた気持ちは一体何処へ行ってしまっていたのだろうか。

言い訳してしまえばいろいろ出てくる。子

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本の話をしよう|2023.2

本の話をしよう|2023.2

1年、また1年と過ぎるたびに、時間の流れるスピードが速くなっているように錯覚する。日数も少ないせいか、2月は余計にその錯覚がひどく感じられる。だから更新も怠っていた、っていうのはいわゆる言い訳というやつですねハイすみません。そういうわけで、もう残り数日となってしまった、2月に読んだ本の話をしよう。



大好きな『虹いろ図書館』シリーズの4作目、『司書先輩と見習いのぼく』を読んだ。前回で終わりな

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一行の衝撃

すこし前まで軽い活字中毒であったはずなのに、気がつけば一ヶ月近くまともに読書ができていなかった。先月、大きなイベントを控えていてその準備に追われていたとか、すこし体調が思わしくない日が長く続いたとか、理由はいろいろ考えられる。だけどもっと明確に、本を読むこと自体をストップさせたと思われる理由がある。そしてそれもまた、本によるものなのであった。

9月の中旬から下旬にかけて、とある本を読んでいた。作

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出会ってしまった物語

出会ってしまった物語

どうしよう。また、大好きな一冊に出会ってしまった。
本を読み終えるたび、そう思う。どうしよう、とは言うものの、心の中には優しくてあたたかい気持ちが溢れている。それが、「うれしい」という感情であることを、私は知っている。

最近そう思ったのは、辻村深月さんの「スロウハイツの神様」を読み終えた時。とてもすてきな余韻に包まれているので、感想を文章に残しておこうと思う。

作家、脚本家、漫画家など、さまざ

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読書の癖

読書の癖

本の虫、とまではいかないけれど、軽く活字中毒ではあると思う。毎日ほんのわずかであっても本を読むようにしているし(どこまで読み進めるかはその時の調子と気分による。)、振り返ってみると、子供の頃はマンガが大好きだったけれど、それも2ページ見開きの「絵!!!」というような作品より、登場人物たちの台詞や主人公の心境が文字になっているものが多い作品を好んでいた。何より、今手元にあるマンガはすべてそんな作風の

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