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最近ほろりとした話

最近は特に涙脆い。

涙腺がゆるゆるでだらしがないのかもしれない。

出会いと別れの季節と呼ばれる3月。

2月なんて何も残せずに終わってしまったのではないかと、部屋のカレンダーをおもむろに捲る。

私は3月末で今の職場を離れる決断をした。

4月からは全く別の環境で新しいことに挑戦する。(挑戦というとなんだか大袈裟だな)

ありがたいことに転職が決まってからというもの、先輩や後輩・同期にたくさん名残惜しいと言葉をもらったがまだ実感が湧かずにふわふわとしていた。

だけど、つい先日それはグッと近づいてきた。

いつも通りに出勤してパソコンを起動させ連絡ノートをチェックした時のこと。

4月からの新しい動き方や人事配置などが書かれていた。

同期は役職をもらい、新しいプロジェクトの編成が書いてある。

しかし、眺めても眺めてもそこに私の名前は記載されていない。

そう、私のいない職場がそこには存在していた。

“あっ、そうか。私は4月にはいないんだ、、、“

新卒で入社して共に頑張ってきた同期は二人とも立派にリーダーを任されているのに、どこを探しても私はそこに名前すら載らない。

正直、とても悔しいし寂しかった。

出勤するたびに見返してしまうそのページ。

初めてみた日の夜は、あまりにも寂しくて冷たい風に頬が引き裂かれそうになりながらそっと涙を流して帰宅した。

夜も悲しくてベッドで泣いた。

自分で選択した道だから、喚いても意味がないし自己責任なのは分かっているけど、それでもやっぱり辛いものは辛いのさ。

それだけじゃない。

退職することをご家族様にお伝えする場面でも、かなり心苦しかった。

とても優しく親切に接してくださったご家族様に、気持ちを伝える際には感極まって涙を流してしまった。

“辞めないでほしい、大好きよ、こんなに若くて素敵な介護士さんは他にはいないわ“などとかけてもらうその言葉が、今までの自分を救ってくれたような気がしてふっと浄化されたのだ。

別れは好きじゃない。

寂しがりで泣き虫な弱い私が顔を出してイタズラをするからだ。

そんな私の姿はあまり人に見られたくない。

まぁ隠しようもないからそんな私も全てひっくるめて甘えようかな。

ちなみに昨夜、唯一この話を同期のガールに話した。

私、やっぱり泣いた。

だから絶対に同期のボーイには話さないでおくと心に誓った。

(たぶん昨日の今日であるが、既にガールはボーイに話しているだろうからもう遅いと思われる笑)

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