ミドルエイジ×眼のお疲れに。
今やリモートワークがニューノーマル。コロナ以降、眼の疲れを訴える人が途絶えません。常にパソコンやスマホを見ていなくちゃならない。そりゃあ眼だって相当疲れちゃいますね…!
1.眼の疲れって、なんの疲れ?
私たちは眼の疲れを感覚的に感じています。
ではその時、眼の中では何が起こっているのでしょう?
人の眼は、見ている物(対象物)への距離によって、自動的にピントを調整するオートフォーカス機能を持っています。そう、まるでカメラで撮影する時自動的にピントが合うのと同じように。
そのために頑張って働いてくれているのが「眼の筋肉(毛様体)」です。
その筋肉は、2m以上先の遠くを見ている時(厳密には無限遠)、最もリラックスしています。
一方、手元など近い距離を見ていると、ギュ〜っと力を入れて縮んで一生懸命頑張ってくれる💪。ずっと眼の筋肉が筋トレし続けているような状態で疲れてしまう=眼精疲労となるわけです。
つまり、「👀眼精疲労は、眼の筋肉の疲れ」。
なぜ子どもや10代は眼が疲れないかというと、しっかりとした筋力(調節力)があるからなのです。
2.気になる”老眼”とは?
視力が良い人は、手元30cm~2mくらいまで、スムーズにオートフォーカスすることができます。この機能が最も優れているのは10歳以下で、彼らはなんと10㎝の距離でもピントを合わせることができます。
ところが10歳をピークにその調節力は落ちてきて、30歳だと目から25㎝離さないと焦点は合わなくなります。それが歳をとるにつれ、眼の筋肉も弱まるので、近くを見るためにピントをうまく調整できず、老眼になってしまうわけです。この調節力は、75歳になると、ほぼゼロになると考えられています。
3.【これ大事】40代はシーンに合わせ眼の調節力をアシストしよう
近視の人は45歳くらいで老眼を感じることが多いです。それくらいの歳になり、眼の筋力が弱まってきているのに、近視のメガネやコンタクトで無理に遠くをクリアに見えるように調節しているため、焦点が合わなくなってしまいます。
➡その時は、コンタクトレンズやメガネの度数を下げて、そこそこ見えるレベルにしておく(矯正視力を1.2合わせでなく、0.8合わせにする)というのが眼をいたわる方法です。
遠くはやや見えずらくなりますが、手元近くから中間(PC距離)を見るのは楽になるので、お仕事や読書などの時間が長い方は、眼の疲れが軽減できます。
でも、運転など遠くをしっかり見たい時もありますよね。その時は、度数が低めのコンタクトの上から遠く用の眼鏡をかけれは良いというわけです。プライベート、お仕事に合わせたレンズ合わせがより必要になります。
そして、パソコン操作で疲れ目を感じ始めた40代の方にオススメなのが、遠近両用コンタクトに切り替えてしまうというやり方。実は最近のコンタクトレンズ学会でのトレンドでもあります。
弱くなっている筋力を無理矢理使い切るのではなく、レンズを用いてアシストしてあげる、という考え方です。下記写真は一例ですが、ワンデー使い捨ても発売されており、シーンにより使いやすくなりました。
(SEED社 Webサイトより)
また今の視力に問題がない方も、PC作業が長時間続くなら、PC用眼鏡(中近用レンズ)をかけて作業をすると楽になります。私も小さな文字が多い論文などを読むときは、このような眼鏡を使っています。
4.コンタクトは定期的に検眼して度数チェックを!
このように、眼の疲れ、見え方に変化を感じたら、いろんな方法で調整することができます。ぜひ、コンタクトの購入は、オンラインでまとめ買いではなく、検眼をして主治医の方と相談しながら選ばれることをお勧めします。
そうすれば視力だけでなく、眼の疲れも軽減できる度数チェックが可能ですよ。
5.眼の疲れに、5つの対策
コンタクトやメガネを調節したからといって、疲れが劇的になくなるかというと、なかなか難しいのが現実です。
やはり日頃のこまめな眼のケアが大切です。
次の5つ、是非ご自宅で試してみて下さい。
①🌈毛様体筋をリラックスさせましょう
これは先に書いた通り、眼のピントを調節する筋肉です。皆さんが身体のストレッチをして筋肉の疲れをとるように、眼の筋肉も休ませてあげてください。それには、20-30分近くを見る作業をしたら、必ず6メートル(20フィート)ほど先の遠くを20秒間見ることです。これはアメリカ眼科学会が奨励する近視予防に役立つ「20ルール」を用いた考えです。
②🌈まぶた、眼を温めましょう
温めることにより、血流がよくなり、疲労物質の代謝がよくなります。
また、まぶたの油の出る腺(マイボーム腺)から油が出てきて、涙の表面に油膜を張り、涙の乾燥を防いでくれるので、ドライアイも改善も期待できますよ。
簡単にできるのはホットタオル!また、今ドラッグストアやアマゾンで購入できる「蒸気でアイマスク」「あずきのチカラ」、ホットスチームのアイマッサージャー「目もとエステ」などもおすすめです✨目を温めるのは本当に気持ちがいいですよ、眠りにつく前のリラックスタイム、スマホをおいて、眼を温めてあげてください☺️
③🌈サプリメントを利用してみましょう
「アスタキサンチン」「アントシアニン」、この二つの物質は眼精疲労・眼病予防への効果が数多くエビデンスとして報告されているものです。
「アスタキサンチン」は、天然色素のカロテノイドの一種。いくらやカニの甲羅などに含まれる赤い色素で、抗酸化作用がビタミンEの1000倍とも言われ、非常に強い抗酸化物質の一つです。
アントシアニンは、植物が紫外線などから身を守るために蓄えられている青紫色の天然色素です。ブルーベリーやナス、紫芋などに含まれています。アントシアニンも、眼にダイレクトに効く非常に強い抗酸化物質をもっています。
これらは紫外線を浴び続けている眼の表面や内部に発生した、悪い活性酸素を除去する働きがあり,白内障、黄斑変性症、網膜症ほか、紫外線もトラブルの原因と考えられる眼病予防に有効性が期待されています。
体内で合成できない成分のため、継続的に確実に摂っていくには、サプリメントの利用をお勧めします。
④🌈5大肩こり筋をほぐしましょう
(出典:イラストAC)
僧帽筋、肩甲挙筋、前鋸筋、大小菱形筋、大胸筋の緊張を取ることも眼精疲労には効果がありますよ。
⑤🌈ブルーライトカットのメガネを使ってみましょう
これはパソコンをずっと見続けている方に。パソコンやスマホの画面など、液晶画面にはほぼ使われているLEDライト。
このLEDの中に含まれている青いライトがブルーライトと呼ばれているもので、眼が疲れる上、脳を刺激してしまうので、夜遅くまで見ていると眠りの質が低下します。また、ブルーライトは波長が短い、いわゆるエネルギーの強い可視光線でもあります。このあたりからも光を受ける網膜にも影響するのかもしれません。
ブルーライトカットレンズのメガネをかけておくだけで、長時間パソコンで作業する方は、眼の疲れ具合に変化を感じることができるでしょう。
6.まとめ
●眼精疲労は、眼の筋肉の疲れ。ものを見るときにピントを調整してくれる筋肉の疲労です。
●老眼を感じ始めたら、近視の人はメガネやコンタクトの度数を下げましょう。
また視力が良い人は早めに老眼対策のメガネやコンタクトを使うこと、PC用メガネを使うと眼に優しい眼精疲労対策になります。
●日ごろの眼精疲労対策としてできること
✅ミドルエイジの眼は、眼鏡やコンタクトを用いて調節力をアシストしてもらう。
✅30分近くを見たら、遠くをみて筋肉をリラックスさせる。
✅まぶたや眼を温める。
✅サプリメントで眼の栄養を補充する。
✅5大肩こり筋肉をほぐす。
✅パソコンでの仕事が長時間になる方は、ブルーライトカットのメガネをかける。
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