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初めてシャンプーを泡立てた。

(※頭皮のフケに関する話も出てきます。そうした話題が苦手な方は、ご注意ください)






 ずっとメリットシャンプーを使ってきたのは、昔、といっても10代の頃にフケで悩んでいたからだ。


メリット

 考えたら、成長期でもあるし、新陳代謝が盛んな頃でもあるのだから、後から考えると、自然なことでもあるのだろうけれど、大きめのフケがたくさん出るのは恥ずかしかったし、なんとかしたかった。

 頭はよく洗っていたのだけど、それでもダメで、CMを見て、フケ・かゆみに効く、といった言葉を見て、珍しく親に頼んで、できたら次のシャンプーは、これにしてほしい、といって買ってもらったのがメリットシャンプーだった。

 あれからかなりの年月が経ったので、もう記憶がはっきりしないけれど、メリットを使い始めてから程なくして、あれだけ出ていたフケが出なくなった。それは不思議なくらいで、今から考えると、それだけ強い洗浄力のようなものがあったせいか。それに対抗できるだけ自分の頭皮も若かったせいか、あれだけピタッと止まるとは思わなかったので、うれしかった。

 だから、それから何十年も使い続け、シャンプーとリンスが束になっている詰め替え用の2本セットを買って、なるべく欠かさないようにしているのは、最初に効いた実感がとてもありがたくて、だから、商品に過ぎないし、たくさんある中の一つのシャンプーなのもわかっているけれど、価格も高くないこともあって、ずっと使い続けた。

 それで、髪や頭皮のトラブルも、ほとんどないまま年月が過ぎた。

 もしかしたら、シャンプーを替えることなく、ずっとメリット一本でいけるのかもしれないと思うくらいだった。

乾燥

 年齢を重ねて、指先が乾燥するようになった。顔なども同様だったので、妻とも相談をし、ニベアを使うようになった。

 食器を洗う担当でもあるので、冬の間はアカギレになるようになって、だけど、ニベアを使うようになって、それが減った。それまで肌に何かを塗ることに対して全く興味がなかったのだけど、それが意味があることだと改めて知った。

 さらには、日差しが強いときには、日焼け止めも塗るようになったのは、年齢を重ねた後に、新しい仕事をするようになって、新人なのに見た目だけベテランで、それが仕事の相手に対して安心感を与えることにつながればいいのだけど、年齢以上に歳をとった外見になってしまうと、これから先の仕事に対してマイナスになるのではないか、という怖さもあったので使うようになった。

 ただ、この日焼け止めの効果については、よくわかっていない。

 そして、最近になり、冬の乾燥する季節になると、フケが出始めているのを妻に教えてもらった。ずっとメリットを使い、かゆみが強めのときは二度洗いまでしてきて、それで30年ほどは大丈夫だったのに、それでも出るのは納得が行かなかった。

 だから、よりよく洗うようにしたのだけど、それほど変わらなかった。

 細かいフケが出るようになった。

対策

 ただ、どうやらやり方が間違っていたと少し経って気づいたのは、フケの種類が変わっていたことに最初は、それほど注意を向けていなかったせいだ。

 粗く分類すれば、若い時のフケは油性。今のフケは乾性だった。つまりは肌と一緒で乾燥しているらしい。だから、今のように一生懸命洗い流すような方法。場合によっては二度洗をすること自体が、頭皮に負担を加えて、かえってその後にフケを増やす可能性があるらしい、ということを知った。

 自分の頭皮も悲しいけれど衰えてきていて、乾燥しやすくなっているかもしれず、そうなると、何十年も使ってきたメリットでは対応できず、別のものが必要かもしれないと思い、少し調べたら、敏感肌という文字があった。

 今使っているシャンプーに比べたら高価だけど、他の商品よりは安く、このシリーズは以前、肌が何かで荒れたときに使って効果があったので、いつもは見ないドラッグストアの棚を見て発見して、買った。

   妻の使っているシャンプーも時々使わせてもらっているが、このキュレルも使い始めた。状況は少し良くなったような気もしたのだけど、それほど明確な変化があるようにも感じなくて、ちょっとがっかりはしていたが、それでも長く使えば変わってくるかもと思いながら使っていた。

シャンプーのしかた

 そんなふうに困っていることを妻が知ってくれていて、だから、「シャンプーのしかた」をテーマにした特集をやっている、ということで朝の番組を録画してくれていた。

 この悩みの項目の中に「フケ」がなかったのだけど、それでも、考えたら、シャンプーの方法について、気を使ったことはなかった。さすがに爪を立てて、ゴリゴリと洗うことはないけれど、かなり力任せで洗うことで状況が改善すると思っていた。

 新鮮なことはいくつかあった。

 まず、シャンプー前の予洗いが大事だということ。

 お湯で、何もつけずに洗うのだけど、1分は必要で、その時間が思ったよりも長く、自分も、おそらくはこれまでは10秒くらいだったことがわかった。

 1分間の目安として、どんぐりころころ、という童謡を4回繰り返すこと。一回、妻に計測してもらったら、少し早いから、もう少しゆっくり歌って、ちょうど1分と言われた。

 さらには、シャンプーも男性の短めの髪だったらワンプッシュで十分なこと。さらには手のひらで泡立ててから、髪と頭皮を洗っていく、ということは、やったことがなかった。

 そして、シャンプーの後も丁寧に洗い流す。だけど、ぬるいくらいのお湯の温度で行うこともしてこなかった。熱めのお湯をかけていた。

初めてシャンプーを泡立てる

 それから、頭を洗うときは、予洗いに時間をかけるようになった。

 どんぐりころころを鼻歌のように歌い、お湯をかける。時々、何回歌ったのか、もしくは、もしもしかめよ、という歌詞が出てきたりして、多少の混乱もあるものの続けている。

 シャンプーをワンプッシュというのは、これまで3回くらいは押していたから、節約にもなるし、初めて手のひらで泡立ててみたけれど、そうしてみると、その後の髪へのなじみのようなものもスムーズだし、頭皮もゴシゴシ、という感触ではなくなる。

 そのあとも洗い流すときは、お湯の温度を上げないようにして、できたら、どんぐりころころを繰り返す。

 頭を洗う時間が確実に長くなった。

 ただ、その後、髪のツヤが増したような気がして、だから、それは元々の天然パーマの度合いが強くなり、よりカールするようになったようにも思うが、それでも、まだ完全に治ったというわけにはいかないけれど、フケの状態は良くなっていると思う。頭がさっぱりした感覚が増えた感じもする。

 それは、季節が進んで、乾燥が減っているせいなのか、ちょっとはっきりとはしない。

 だけど、このシャンプーの方法だと、メリットでも有効なような気もしているし、シャンプーの消費量が減るのは間違いないから、これからも続けようと思う。






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